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「モータースポーツの影にZFあり」

ZFジャパン多田直純社長に聞く

SUPER GT第5戦SUGO 300kmレースにて、レース観戦にきていたZFジャパンの多田直純社長から直接メッセージを受け取ることができました。多田社長は大のモータースポーツファンであり、これまでもSUPER GTをスタンド側から応援されていましたが、今回パドック内での観戦が実現し、PCR検査や抗原検査、2週間にわたる健康問診などいくつもの関門をくぐり抜けて、このスポーツランドSUGOを訪れています。

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「ZFはドイツに本拠地があるサプライヤーですが、モータースポーツとの関係は古く、80年以上に渡って関わっている歴史があります。元々はメルセデスのクラッチですとか、ダンパーといったものをSACHSブランドとして納入していました。それ以降は、フォーミュラワンやルマン、WEC、WRC、パリダカールラリー、DTMなどにもドライブトレイン製品を中心に提供しています。

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8年目の関わりとなるSUPER GTでは、スポンサーとして参加しているだけでなく、全GT500車両の共通部品としてクラッチシステムを提供しています。電気自動車のF-1と言われるフォーミュラEでは、インドのマヒンドラレーシングと提携しており、パワートレインシステム全体を提供しています。マヒンドラチームとZFの関係は非常に良好であり、今季もシリーズ終盤のロンドンで優勝するなど活躍していただいています。とても良いパフォーマンスを発揮していると聞いています。また、ZFの国際的なマネジメント会議でもマヒンドラのダイレクターの方にご出席いただきスピーチしていただくなど、レースだけではない関係をもっています。

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SUPER GTにおけるTeam KUNIMITSUさんをサポートさせていただいて4年目となりますが、ZFジャパンの従業員の多くがチームの活躍を期待して見ておりまして、従業員の心をひとつにまとめる効果というものが感じられております。今年11月のSUPER GT最終戦富士は、ZFファミリーデーとして、従業員と家族が集まってTEAM KUNIMITSUを応援しようという計画を進めているところです。社内のコロナ感染対策タスクフォースチームと状況を注意深く観察しながらの計画ではありますが、従業員の心がひとつになる場を実現させたいと思っています。Team KUNIMITSUさんは、ドライバーの二人をはじめ小島監督やスタッフの方もとてもフレンドリーで、フランクなお付き合いをさせていただいています。また、チームのメカニックさんやエンジニア、その他の方々を見ても若い人が多く、活気にあふれており、とても頼もしく感じます。

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ZFという会社は、日本ではまだ知名度が浸透していないため、モータースポーツを通じてZFというブランド名を社会全体に広げたいという期待があります。ZFのブランドマークに従業員が誇りを持ち、モータースポーツとの関わりによってより質の高い企業に成長していければと考えています。

自動車の世界もこれから電動化が進んでまいります。従って内燃機関の割合はこれから少しずつ変化していくのかもしれませんが、私自身サーキットを訪れると、エンジンサウンドにいつも魅了されています。もちろんZFとしては、内燃機関に使われる部品やシステムも作っておりますし、これからもZFは変わらずモータースポーツを支えていくつもりです。どの場面でも「レーシングカーの活躍の向こう側にはZFあり」、と考えていただいて良いと思います。どうぞ変わらぬご支援をよろしくお願いします」。

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ポイントリーダーとして臨んだこのレースでは、多くのサクセスウェイトを積みながら、Team KUNIMITSUの1号車スタンレーNSX-GTは、なんと2位表彰台に登り、さらにチャンピオンシップポイントを加算しています。多田社長もかなり満足の様子でした。

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