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第6節vsサンフレッチェ広島 雑レビュー

頭を抱えながら試合を見直しつつ、書いていきたいと思います。雨に打たれ、シュートを打たれ、罵声を打たれ、文字を打つ、今日この頃でございます。今回もよろしくお願いいたします。

🟦1位 FC町田ゼルビア 13pts(4勝1分)🟦
vs
🟪5位 サンフレッチェ広島 9pts(2勝3分)🟪

質スピード熟練度の差

今節のスタメン

毎試合選手評価をするのですが、負け試合で人を評価するのはなんか違うなぁと思ったので、今回は割愛させていただきます。

今節は、広島の3-4-3に対してリスペクトミラーゲームを仕掛けてきた。黒田さんが言っていたように、真っ向勝負を仕掛けてきた強気のシステムとなった。結果的に3-4-3の熟練度や、徹底度、選手個人と質や連携の違いを見せつけられた一戦となった。

前半

広島は前節と同じスタメン。広島伝統の3-4-3。

初めてなんではないか?少し記憶は曖昧ですが、相手ボールで試合はキックオフ。試合開始から広島ペース。試合開始数十分では、町田にとっては敵陣でプレーすることがあった。後半終盤を除けば敵陣でプレーできたのはこの数分限りだっただろう。15分には広島にアクシデントが発生。筋肉系トラブルで荒木隼人が負傷交代。広島は不運に見舞われたが、結果的にはこの交代によって勝利を手繰り寄せたとも言える。

アクシデント後は、新井直人が右WBに入り、そして中野が大学時にも務めていたCBに入った。守備では平河に対して、佐々木翔が時間をかけ東がサンドすることでドリブルを封じているように見えた。中野がCBに入ったことより、荒木よりビルドアップのテンポや質が向上し、結果的には守備的にも完璧にハマった前半となった。
中盤4枚が前重心になったところで、ボールをロストし広島がショートカウンター開始。ボール保持者に対して一枚も強くいけず、最後は大橋のゴールが決まり広島が先制する。昌子とドレシェヴィッチのラインアップにおける、イメージ共有がまだ足りないと感じたシーンとも言える。強いていえば、昌子はオフサイドアピールよりも先に、ボールに寄せるのが最初にすべきことだぞとも思ってしまった。

ついに崩壊したバック陣

町田はボール保持率46%といつもよりはボールを多く持てた印象。ではなくもたされていたと言える。うまく引き込まれ、平河や藤本が仕掛けるスペースをあらかじめ狭めておき、ボールが入った時にはある程度枚数がかけられる状況だった。これはサイドに限らず、コンパクトな陣形を敷かれて、ボールが入ったら数枚寄せられる距離感に配置されていたように感じた。前半序盤からこれはやられるなと感じながら、完全に相手ペースで前半終了。

後半

怪我から復帰したナサンホ

後半頭から、林を右サイドバックに、ボール奪取やパス精度に欠いた柴戸に変えて、下田を投入し攻撃にアクセントを加える狙い。
後半開始から5分。中央を崩されたこぼれ球を佐々木が回収したところに、下田がスライディングをしたもののノーファール。しかしVARが介入しPK判定に。正直あれでファールは厳しい。佐々木は下田を交わせていて、体制を崩しているところでのチャージであったように見えたが。。。まあペナルティエリア内で安易にスライディングしたのが悪いとしかいえない。このPKを満田に決められ0-2。

調子を戻したデューク

町田は鈴木と怪我から復帰したナサンホがピッチに入り、再び4-4-2のシステムで立て直しを図る。2得点を上げた広島は余裕を持ち試合を進められることになった。それと同時に、町田も少しずつではあるがリズムを取り戻していった。しかし、リズムができても広島の牙城を崩すことができず、ロングスローから幸運にも一点を拾った。ナサンホのキックフェイントや、デュークの積極的なシュートを見れたのは一つ収穫だった。個人的にはこのような展開で、よく動けて無理が効く荒木駿太は良いカードになったのかなと思った。しかしこれと言ったチャンスを作れず試合はタイムアップ。今季初の複数失点と敗戦を喫した。

試合総括

点差以上の完敗。内容に得点がつくのであれば0-5。
全てが後手後手に回りリアクションの連続になってしまったのが痛かった。痛かったというか、そもそも広島のサッカーは我々の何歩も先をいっていた。3-4-3のミラーゲームを仕掛けたものの、去年から積み上げてきた戦術の浸透度や、選手同士の距離感認知の差は歴然であった。取り柄の空中戦はほぼ勝てず、世代別代表組の個人技はことごとく封じられ、守備ブロックもセンターラインから崩された。
町田の選手にはおそらくある程度の守備範囲が設定されているが、各ポジションの届かぬ位置に広島の選手が配置され、パスを出されては後追いになっていた。一人一人の守備意識が高い町田は、責任を持って遅れてでもボールに出て行くことにより、アフターのファールもしくは、ハイテンポでボールを叩かれ、一枚ずつ選手が置いていかれ守備ブロックに侵食されていくように感じた。

90分間通して、失った瞬間に全員がボール奪回に全力で追ってくる。奪われて3秒とよく言われるが、こんなにも徹底できるチームは初めて見たし、技術力がある選手がここまで頑張れるのには感銘を受けた。

広島=選手の個人能力×組織的なサッカー+アドリブ力
町田=組織的なサッカー×選手の個人能力

広島は個人能力を最大化した上で、組織の連携を徹底していて、町田は組織の闘い方を徹底した上で、個人能力を上乗せしているように感じた。相手から学ぶことは多くあり、町田も組織力は高いと思うので、そこにどれだけ個人能力を最大化できるか。そして柔軟に対応し連携においてアドリブ力のあるプレーを増やせるかが、今後の鍵になってくると思う。
広島さん課題を洗い出してくれてありがとう。完敗でした。

ずっと推していた荒木隼人をフルで見れなかったのが心残りだが、いつかは日本代表でプレーできる素質があると思うので、その時を待っていようと思います。

MOM(マンオブザマッチ)

サンフレッチェ広島 DF №.19 佐々木翔
"俺を抜けたら海外に行け"

平河悠の前に何度も立ちはだかった壁となった。歳を重ねるごとにレベルアップしていることは、画面越しでもわかっていたがここまでとは思わなかった。昨年、長友佑都を生で見てここまでレベルが違うんだと驚いたが、今回はそれ以上の衝撃だった。圧倒的対人能力に加え、空中戦や球際の強さ、さらにはアクシデントにも自慢の統制力を発揮していた。本当に素晴らしい選手だった。

私の言いたいこと。

昨年も負けなしで続いてきて同じようなタイミングで敗戦した。我々の監督コーチスタッフは普通ではない。鬼の修正力や、課題を克服する力があると僕は思っているし、選手たちのリバウンドメンタリティは計り知れないものである。彼らがどれだけ負けることが嫌いか、監督がどれだけ負けず嫌いか。町田サポなら知っているはず。日曜日アウェイ川崎戦。必ず彼らはやってくれる。アウェイではありますが、彼らを信じてみんなで等々力へ駆けつけましょう。チームを勝たせる後押しを。

ファールについて

話題になっているので、私からの見解をお伝えしたいとおもいます。町田のファール数が多いことは間違いありません。しかし荒いと言われるのは違うなと。アフターファールは後ろから削る等の悪質ものではない。ただ明らかに相手のスピードスピードについていけていない。そうだよ。アンチの言う通り。まだまだ町田は実力不足だと僕も思う。伸び代しかない。
フリーキックの壁とか、他で吊し上げられてるプレーなんてどのクラブもやっている。それ以外にもこっちだってファールを減らす努力をしている。2節〜5節を見てもらったらわかると思うが、ファールは戦術的ファールが多い。ファールをしたくてする集団なんて存在しない。

今節は、審判の癖に合わせてうまく倒れた広島が利口だったと思う。データ上でもすぐファールを取るレフェリーとわかっていたことだったし、うまく味方につけないと勝ちも遠のくと感じた一戦だった。このような文を書いている主がこんなことを言うのはよろしくないことを承知で言わせていただく。あの程度で笛を吹いていたらJリーグのレベルは、一生上がらない。もちろんこちらのチャージで、それはファールだよなと思う場面はあった。しかしボール際のデュエルや判定のブレは気になった。
審判のレベルが上がることは到底ないと思うので、判定に有無を言わさない強さをを手に入れよう。

今節の戯言

「強い上に上手かったなぁ。これがJ1か」



コールリーダーも言っていましたが、下を向いていても試合はすぐやってきます。必ず勝って帰りましょう!それでは次は等々力競技場でお会いしましょう!

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