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色の記憶

写真を撮るのは、何かの記念日とか旅行に行った時などに決まっていた。かつてフィルムで撮っていた時代の、我が家での話。

36枚撮りのフィルムを年に1本ぐらいしか使わなかった。ただ36枚撮りでも72枚撮影出来る安いハーフサイズのカメラだったので、我が家の1年の記録は72枚に集約されていた訳だ。

かなり以前、そんなプリントされた写真をデータ化した。そんな我が家に存在したすべての写真を見ると、写真が登場したのが昭和初期ぐらい。

両親が結婚した昭和20年代後半から、姉が生まれ、僕が生まれた昭和30年~35年ぐらいが写真のピークで、あとは段々と写真が少なくなっていく。

当然白黒写真がほとんどで、我が家にカラーフィルムが登場したのは昭和39年だけど、この先ずーっとカラーという訳でもなくカラーと白黒が混在している。

カラーがなんとなく定着したのは昭和46年ぐらいか・・・?

なんか前置きが長くなってしまったけど、簡単にまとめると・・・

子供の頃の写真は全部白黒だ!。


だから、という訳でもないけど、白黒写真に色をつけるソフトを買ってしまった。

そんなソフトは前々からあってネット上にも自動で色をつけてくれるサイトがあるのも知っている。

でも、まあ、なんか簡単そうに色付け出来るならと買ってしまった、そんなに高くもないので、買った事に後悔はないけど、なかなか扱いづらいソフトだった・・・

と、言うより、自分の中に色の記憶が皆無だった事が問題だ。

上の写真、おそらく2歳とか3歳の頃で撮られた記憶もない。

当時は名古屋に住んでいたので、名古屋のどこかの公園だろう。

ライオンの像は黒、ズボンも黒か紺・・・ 上着は黄土色とかそんな感じ・・・

木の葉は緑、土は土色?・・・

まあ、そんなんだろうけど、色に対する記憶がまったく自分に無いのに気づかされた。

ザックリ塗っただけなのでヒドイ状態だけど、正解がわからない。

いかにも着色しました感が、良くもあり、悪くもある。

父や母が生きていたら、この時の服の色を覚えていただろうか? まさか55年も前の子供の服の色など覚えている訳がないと思う。

上のカラー化写真は、フリーのサイトを使って着色したもの、自然ではあるけど、物足りなくもある。

着色写真はぬりえ絵と同じなので、塗り絵が好きな人には向いているのかもしれない。

せっかく買ったので少しづつ子供時代の記憶をカラーにしていこうと思う。

「なんか、もんくあっか!」の図。

丁寧にやれば、もっと自然に出来ると思う。


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