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のび太の写真冒険記②仏教的『止観』の探求/ ゲスト:テンジン・クンサン

「写真撮影って、実はすごく奥が深いんだよ。僕が読んだ話ではね、仏教の『止』と『観』っていう考え方があって、これが写真撮影とすごく似てるんだ。」

「まず、『止』っていうのはね、心を落ち着けて、ひとつのことに集中することなんだって。写真撮影で言うと、シャッターを押すその一瞬にすべてを集中させること。僕もジャイアンやスネ夫にうるさく言われながら写真を撮る時、その瞬間だけは何も考えず、静かな気持ちになれるんだ。」

「そして、『観』はね、その静かな心で、物事の本質をじっくり観察することなんだって。写真でいうと、ただ景色を撮るんじゃなくて、その景色が持ってる意味とか、感じるものを大切に撮ることかな。ドラえもんが未来のカメラで撮ってくれた写真は、いつも何か特別なものを感じさせてくれるよね。」

「ドラえもんに聞いたんだけど、写真撮影って、ただの趣味じゃなくて、自分と外の世界との関係を見つめ直す方法なんだって。ちょっとした瞑想みたいなもので、撮ってるうちに、僕も何か心が落ち着いてくるんだ。」

「だから、写真撮影って、仏教の『止』と『観』を実践してるみたいで、僕たちが普段何気なくやってることにも、深い意味があるんだね。次にジャイアンたちと出かける時は、もっと心を落ち着けて、周りの世界をじっくり観察しながら写真を撮ってみたいな。」

「写真を通じて、僕ももっと色んなことを感じられるようになるといいな。ドラえもん、次はどんな写真を撮ろうかな?」

写真,文 / 藤子・F・爺子
ゲスト / テンジン・クンサン  

テンジン・クンサン

チベット難民2世としてインドで生まれる。
チベット亡命政府により設立されたチベット舞台芸術団Tibetan Insutitute of Performing Arts(TIPA)に所属し、歌唱、舞踊、楽器演奏、オペラ等の専門的なトレーニングを積み、多様なチベット伝統芸能の文化と心を伝えるチベット人アーティスト。 伝統に基づいた端正な演奏と、透き通る伸びやかな歌声は聴くものをチベット高原へと誘う。 2010年来日。

チベットの伝統楽器 ダムニェン。甘い音の意。
テンジン・クンサンの音楽教室ではダムニェンやボイストレーニングなどを行っています。


最近では、オーストラリアで開催されたWoodford Folk Festival 2023-2024に出演。2022年NHK朝ドラ「舞いあがれ!」のBGMに演奏曲が使われたり、台湾でのツアーなど、国内外で幅広く活躍。
ソロ活動以外では、『多民族芸能楽団わたら』や、伝統的なチベット民謡をバンドサウンドにアレンジした曲の演奏などを行う『KIKISOSO BAND』にも所属。2024年5月12日には、同じくチベット人であり、グラミー賞にもノミネートされたアーティスト、テンジン・チョーギャル氏と共に、「チベット音泉まつり」を長野県にて開催する。現在は新アルバム制作の他、全国各地で演奏を行っている。

1stアルバム 雪獅子の祈り、風の馬の音 全10曲収録



【お知らせコーナー】
テンジン・クンサン主催の音楽祭!今年は記念すべき第一回目の開催!
チベット音泉まつり
2024年5月12日 奏の森にて開催

今年が第一回目となるお祭り。当日の取材の様子もお楽しみに。
テンジン・チョーギャル氏、夏秋文彦氏をはじめ、こころやさしき音楽が聴く人の魂をあたためる。


テンジン・クンサンのホームページでサポーターチケットの販売も開始されました。チケットの予約は主催クンサンへ直接も可(日本語、英語、ヒンディー語、チベット語ok)



今回のゲスト、テンジン・クンサンも所属し、クンサンのオリジナル曲の演奏やチベットの伝統民謡をポップに表現したKIKISOSO BANDの1stアルバムが昨年夏発売!ジャケットイラスト、写真、デザインなどは爺子が担当したよ!買ってね!

チベット語からの日本語訳付。記念すべき初版は残り僅か。


そんなキキソソバンド、今年初のライブは3/16(土)白馬五竜Tracks Barにて、長野県松本市で最も突き抜けた存在であるPadgeと共に行います。セレクタはGlory Mountain sound mi-ta 。エントランスフリーの大投げ銭大会!

4月には今年で4回目となる、お釈迦様のお誕生日をお祝いするライブ演奏があります◎こちらもお見逃しなく!

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