初の「応援上映」でペンライト振り回して叫んできたオタクの感想

「映画館では、喋らない、ライトをつけない、うるさくしない。」

映画の上映前に、注意事項としてよく流れている内容です。
今では周知のマナーとなりつつありますね。

ですが、その常識を覆す上映スタイルが近年出てきました。

その名も「応援上映」です。

映画の上映中に、観客が声を出すことが認められた特別な上映。

他にも「絶叫上映」「声出し上映」など、言い方やスタイルは様々なようです。その中でも「応援上映」は、映画を黙って見ずに、むしろ声を出して”応援する”ことが推奨されるものです。

そしてこのたび、私は『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』、略して”キンプラ”の応援上映に行ってまいりました。

映画館にライブ用のペンライトを持って。

『KING OF PRISM』とは

そもそも『KING OF PRISM』(通称:キンプリ)って何?という方のためにご説明しますと、「歌とダンスとフィギュアスケートを組み合わせた”プリズムショー”と呼ばれるエンターテイメントの世界で、最も人々の心をときめかせることができる者、”プリズムキングを目指す男の子たちの物語」です。

おそらく、言葉だけでは伝わらないので、公式の映像をご覧いただければと思います。

プリズムショー、大体こんなかんじ。

この映像ではセリフが入っていませんが、彼らは要所要所で「プリズムジャンプ」と呼ばれる技を決め、無限の全裸ハグを飛ばしてきたり、画面越しにキッスしてきたり、普通に生きていたら絶対にきくことのない甘いセリフを囁いて、こちらの脳みそをガンガンに揺さぶってきます。

厳密には違うと思いますが、リアルでのジャ○ーズジュニアのような、男性アイドル的存在と捉えると、想像しやすいかと思います。

上の映像は如月ルヰ(きさらぎるい)という、主人公に対する、敵サイドのキャラクターのプリズムショーです。

メインとなるのは、人気グループ「Over The Rainbow(通称:オバレ)」のメンバーであるヒロ、コウジ、カヅキ。そして、オバレのプリズムショーに魅せられて、自分自身もプリズムスタァを目指す一条シン。

他にも、個性豊かなキャラクターたちが多く登場します。

上の動画は昨年上映された『KING OF PRISM by PrettyRhythm』のトレーラーで、現在上映されている『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』の前編となるものです。出て来るキャラ、メインとなるキャラは、ほとんど同じです。

ストーリーに関しては一条シンくんの解説動画に任せます。私の語彙力では伝えきれるレベルじゃないので・・・。


「応援上映」というライブ

さて、この記事を書いているのは、「キンプリが面白い」ということを伝えるのがメインではありません。いや、面白いんですけど。伝えたいんですけど。

とりあえず、「応援上映」の”ヤバさ”を伝えたいのです。

実は、応援上映の存在は、昨年に上映されたキンプリの応援上映の評判を聞いて、「へ〜、そういう上映があるんだ〜」程度に知っていました。

ただ、「別にアレ、結局のところ映像だし、映像に向かって声かけてどうするの?」という疑問を持っていたんです。

ライブや寄席、歌舞伎、舞台など、ナマの演者が存在するならば、拍手や声掛けに対して、ステージからのレスポンスがあります。そういうものなら声を出したりペンライトを降ったりするのは、わかる。

でも、じゃあ、映画でやる意味って何なんだろう?と。

ただ、あまりにも応援上映に行く人の感想が楽しそうだったのと、キンプラが1回観ただけでは正直理解できないレベルに仕上がっていたのとで、友人を誘って「ちょっと応援上映ためそうぜ」ということになりました。

結論から言いますと、メチャクチャ楽しかった。

利用したのは六本木のTOHOシネマで、席は半分埋まってるか埋まってないか、という感じでした。

これ盛り上がるのかなー、とチケット予約の際に若干不安を抱いたのですが、その不安は一瞬で消えました。入った瞬間に感じた、「ガチ勢」の空気によって。

まず、ペンライトをほぼ全員持っている。

とある方にいたっては1人で3本持っており、この時点で若干怯みましたが、ここは私もオタクなので、きっちりペンライトを2本用意してきました。キンプリ関係ないバンドのですけど、まあ光ればとりあえずは問題なかろう、ということで・・・。

友人に1本ペンライトを貸して、上映開始。私も友人も視聴自体は2回目ですが、ワクワクしながら本編を待ちます。

で、何故かCMの時点から応援が始まる。

実写版『銀魂』のCMになった瞬間、白いライトが一斉につき、「銀さーーーーん!!!!!!」という黄色い声。

「まだCMだよね!?」という戸惑いを隠しきれずに顔を見合わせる私と友人。ですがここは怯んではいられない。同じオタクとしてノリます。
サイリウムの色を白にセットしてライトON!!
「銀さーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!(ヤケクソ)」

さらに、本編がはじまる前になって流れてきた制作会社・出資会社と思われる会社名に向かって、「○○会社さん、ありがとーーーー!!!!」の声。

あー、なるほどね。この映画を上映まで導いてくれた会社さんだもんね、感謝しないとね。わかる、感謝する気持ち、わかるわー。わかるけど、面食らう。初見だとびっくりする。
とりあえず私も「ありがとーーーー!!!!!」と叫んでおきました。

そして本編が始まってからは、もう、ライブです。完全に、ライブでした。

「ナマじゃないから楽しくないのでは」「コール・アンド・レスポンスできないのでは」とか、杞憂でした。

まず、お客さんが素晴らしかった。

おそらくもう5回以上は観てるんだろうなあというくらい、キッチリと間を把握して絶妙な合いの手をいれるプロ観客の方が数人いらっしゃって、その方々に引っ張ってもらう形で、私も思う存分合いの手をいれることができました。

時々我を忘れて一人で叫んでしまう程度には、最終的にのめりこんでました。まわりのノリが良いと、自分もノッてしまいますね。

そして、「ショーを映画にして」「声援ありの上映を許す」ことで生まれる、自然なライブ感

もともとが「プリズムショー」という、いわゆるアイドルのステージを映像化したようなものなので、音楽に合わせてサイリウムを降ることが、そのままライブ感につながっていくのが、非常に気持ちよかったです。

キャラそれぞれにイメージカラーがあるため、それに合わせてお客さんの振るサイリウムの色が一斉に変わっていくのも面白い。

とあるシーンで水色から黄色へ、何の合図もなく変化していくさまは圧巻でした。みんな心はひとつ・・・流れを完全に理解している・・・。

ちなみに、全員が応援で声を張り上げていたわけではありません

例えば、後ろにいた男性の方は、基本的に無言で観ていました。もしかしたら初見の方だったのかもしれません。ですが、インパクトあるシーンになると「スゲエ・・・」「ヤベエ・・・」「何これ・・・」とつぶやいていて、個人的には非常に面白かったです。
映像がヤバイのか、応援がヤバイのか、どっちなのか。(どっちもだと思う)

なので、別にサイリウムを用意しなくても、声を張り上げなくても、十分にエンターテイメントとして楽しめるのではないかな、と思いました。
(静かめなお客さんのみだと、どうなるかわかりませんが・・・)

ただし、物語を把握したいなら、まずは普通の上映に行くことをオススメします。


新しいかたち、”参加型”の映画

私は、基本的に「映画を見るときは黙って見ろ派」です。

びっくりしてキャッと叫んだり、泣いてしまって嗚咽がもれたり、笑えるシーンで笑うのは普通だと思いますが、「おしゃべりされる/する」ことは非常に嫌いです。なぜかというと、映画に没頭したいからです。
近くであまりに喋られる場合、「静かにしてください」と頼んでしまう程度には、我慢ができません。

ですが、「応援上映」は、むしろ「応援することに没頭する」ことを推奨してくれています。高ぶる気持ちを、映画の邪魔にならない程度に、合いの手やサイリウムを振るなどの方法で表現することが許されているのです。

もちろん限度はありますし、上映前に「応援上映の際の注意」として
・サイリウムを高く持ち上げすぎない
・歌の間はできるだけ歌に集中する(合いの手はOK)
・興奮して服を脱がない・暴れない
などの事前注意映像は流れていましたが、それでもかなり「アイドルへの熱狂を存分に叫んでね!」という、許された空気感がありました。

映画は受け身で観るもの、と思っていましたが、参加型の映画という”新しい上映の形”が確立されたのだなあと、正直感動しました。こんなに楽しいもんなのかー、と。

キンプリにかぎらず、声出しOKの映画が最近増えてきているようなので、気になるものが出てきたら、是非参加してみようかな、と思います。
というかこんなに面白いなら、普通にMADMAXの絶叫上映いけばよかったな・・・。

是非『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』、ご覧になってみてください。おそらく初見だとストーリーは一切理解できないと思いますが、とりあえずなんか楽しい気持ちになれます。


どうでもいい追記:
『ドントブリーズ』の声出し上映って前にやってたけど「息すらしちゃいけないのにどこで声出せばいいんだよ」って思いました。どこで声出すの?

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泥水

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