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世界は”財団”に守られている

突然何を言い出すんだって感じのタイトルですが正気です。

都市伝説、怪奇現象、UMA(未確認動物)。

誰もが一度は、触れたことがあるのではないでしょうか。

実際に自分が経験することはなくとも、噂として聞く、記事で読む、テレビで見る・・・様々な形で、これらは人々に伝わっていくものです。

私はジャパニーズホラーが大の苦手なので、「世にも奇妙な物語」ですら時々チャンネルを咄嗟に変えるレベルですが、それでもやはり、都市伝説などには好奇心を抱いてしまいます。

そういったものに興味がある方におすすめしたいのが、「SCP」です。

SCPとは

SCPは、Secure(確保)、Contain(収容)、Protect(保護)の略です。

この世における「人知を超えた存在」・・・例えば、人の言葉を理解し、高い知能を持つ不死身の爬虫類つまらないギャグを言うと人を殺すスピードで飛んでくるトマト上半身しかないのに生きている猫・・・などなど。

これらの存在を、人知れず確保し、適切な方法で収容し、保護する団体

それが、SCP財団(SCP Foundation)です。

・・・はい、もちろん、本当には存在しません。残念ながら。

もともとは海外で複数の人物が、現実に存在する変わった作品や写真をもとにストーリーを創作したり都市伝説にもっともらしいエピソードを設けたりして、ひとつの世界観を作り上げたことで生まれたもののようです。

公式のSCP財団ホームページはこちら。(英語サイトです)
日本語訳されたページはこちらになっています。

このSCPの世界では、現在進行系でどんどん確保・収容・保護すべき「人知を超えた存在」・・・通称「オブジェクト」が増えています

基本的にオブジェクトはSCP-XXXという感じで、ナンバリングされています。例えば上で例に挙げた「不死身の爬虫類」はSCP-682、といった感じです。

現在、公式(英語)サイトを見るとナンバリングが3000を越えています
さらに、日本支部、中国支部、フランス支部、と各国でそれぞれ勝手にオブジェクトを考案しているので(各国のオブジェクトは日本ならSCP-XXX-JPなど、末尾に国名をつけることで区別されています)、オブジェクトの合計は計り知れません

漁っても漁っても終わりが見えない、それがSCP。

作り込まれた世界観

SCPの魅力は、なんといっても、その世界観です。

オブジェクトは、必ずしも「モノ」とは限りません。
生き物であったり、場所であったり、事象であったり、手順であったり、本当に様々です。

そして、オブジェクトには必ず「クラス」が割り当てられます。いわゆる「危険度」ですね。クラスは主に「Safe」「Euclid」「Keter」の3つに分けられます(一部、例外もあります)。

ここで勘違いが起こりやすいのが「Safe」という言い方なんですが、別に安全でも何でもないんです。ただ「適切に扱っていれば無害」というだけで、オブジェクト自体はメチャクチャ危険、というのが大体です。

このへんの説明に関しては、以下の動画が非常にわかりやすいので、4分30秒あたりまでの解説をご覧ください。

→ 個人的に気に入っているSCPをゆっくり解説01

ざっくり言うと、

・ちゃんと収容できれば安全だし、収容方法が確立されている→Safe
・収容方法はあるが、勝手に動いたりするので警戒しましょう→Euclid
・収容方法がない/一瞬でも逃がすと世界を崩壊させる恐れがある→Keter

という感じでしょうか。

動画で楽しむSCP

と、ここまでSCPについて説明をしましたが、正直言って、公式ホームページは慣れるまではメチャクチャ読みづらいです。

なぜかというと、「収容手順を事務的に書く」という、研究者のレポート形式になっているためです。そこがSCP財団のリアリティにつながる魅力でもあるのですが、いかんせん初心者にはハードルが高い

しかし、最近(といっても結構前からですが)、SCPブームが起こっているのか、ありがたいことに、非常に質の高い「SCP解説動画」が増えています。

というわけで、個人的に大好きな動画をいくつか貼っておきます。

[ゆっくり] SCP-2513 ともあれ、カルタゴ滅ぶべし [SCP紹介]
→とにかく丁寧な編集。この方の解説はどれもオススメ

[ゆっくり] SCP-1454 [紹介]
→作者は上と同じ方。SCPの面白さが詰まってます。

SCP-374-JP「秘密結社キャッチ&リリース」
→シュールで笑えるけれど徐々に不穏に・・・。SCPの醍醐味です。

SCP-JPを紹介 02 [改訂]
→ちょっと最後の方はホラー注意。初心者にはわかりづらいネタも入ってるかもしれませんが、「俺達はスーパーボール」が好きなので貼っておきます。

また、解説だけでなく、オブジェクトそのものを再現した動画もあります。

SCP-192-JP「私達のTOKYO」
グロ注意。肉塊系。バイオハザードとか平気な方なら多分大丈夫。

【ガチ編集で】SCP財団職員になって070-JPのページを開く動画【Cクラス】
ホラー系。ですが、財団で働く職員の気持ちになれます。

【盛り込み編集】SCP財団職員になって012-JPのページを開く動画【Cクラス】
→作者は上と同じ方ですが、こちらは怖くない方だと思います。

・・・と、勧めたいものはたくさんあるのですが、キリがないのでこのへんにしておきます。

まず動画で触れてみて、面白いなあ、と思ったら、本家のページを見て世界観をじっくり味わう・・・のが良いかなあと思います。

SCPは、他にもゲーム化されていたり、Taleと呼ばれる物語があったり、楽しむ要素はまだまだあります。

また、SCP界隈でよく使われる決まり文句のようなもの(例:「迷った時は、太陽へ!」「ねこですよろしくおねがいします」「さ わ や か」)も紹介したいのですが、長くなりすぎるのもアレなので、ここで筆を置くことにします。

混沌として愉快でヤバイ、SCPの世界。楽しもうね!

泥水でした。

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