残高0円 -金銭感覚ガバガバ問題-
あまりに直球なタイトルで恥じ入るばかりです。
しかし事実なので仕方ない。そう、お金がなくなったんですよ。
一応先に言っておくと、生活もままならない状態とかではないです。
強がりではなく。まだ傷病手当金もいただいてます。
ただ、先日、利用しているクレジットカードの会社から電話がありまして。
「お客様の口座から引き落としができないのですが・・・」と。
えっ?まだ余裕あったよね?と思って確認してみたら、いや参った。
ないんですよ。お金が。もう、めちゃくちゃびっくりした。
何にびっくりしたって、他人に言われるまでお金がなくなっていることに気づかなかった自分に一番びっくりした。
つまり、ずっと私は自分の口座にいくら残っているのか全く考えずにDVDや漫画をポンポン買っていたということなんですよ。無職なのに。
金銭感覚というものを、まともに持ち合わせていない。
口座残高がゼロになったことより、その事実の方がショックでした。
今回はその反省も含めて、
・なぜ自分にまともな金銭感覚がないのか
・これからどのように気をつけるべきか
をまとめておこうと思います。
ちなみにやけくそサムネイルは5000兆円ジェネレーターさんをお借りして作りました。このフォント、力強くて好きです。
「お金はなくならないもの」と思っていた
これから、反感をメチャクチャ買いそうな話をします。
タイトルで「は?人生ナメてんのか?」と思った人は正解です。
自分が何故、そんな考えを持つようになったのか、順を追ってお話します。
私は、お小遣いというものをもらったことがありません。
同世代の友人がお小遣いをコツコツ貯めてほしいものを買うのに対し、私がどうやってほしいものを手に入れていたかというと・・・
①「これがほしい」と母に申告する。
②OKと判断されると、その分の代金がポンと渡される。
③ほしいものを手に入れる。
こういうステップ。とてもシンプルです。
このシステムが、大学生になるまでずっと続いていました。
小学生の頃、私はものをあまり欲しがらない子供でした。
親に頼むことが多かったのは、本と文房具。
CDや漫画、洋服には興味を示しませんでした。
そんな自分を「子供らしい物欲がない」と母は心配していたらしく、私が中学生になってようやく本と文房具以外のもの・・・CDや漫画などの娯楽を求め始めると、かえってホッとしたように、買い与えてくれました。
なので、私のお願いが拒否されることは、99%ありませんでした。
始めの頃は「こういうものをねだっても良いのだろうか?」「お金に余裕はあるのだろうか?」と気にしていた私でしたが、何を頼んでも断られないという状態が続いていき、やがて「ほしいものが手に入るのは当然のこと」になっていきました。
「お金はなくならないのか?」という疑問は、いつしか消えていました。
私は自分の部屋も持てないくらいにはせまい家に住んでいたので、あまり自分の家は裕福ではないとは察していましたが、何を頼んでも断られないのだから、それなりの余裕はあるのだろう、と勝手に思っていました。
私がどんなにものをねだろうと、お金はなくならない。
そんな考えがいつしか私の中で根付いていました。
お金の管理を知らずに育つと・・・
他の家庭の事情を知らないので、私のケースが一般的と言えるのかどうかわかりませんが、私は”自分にかかっているお金”(主に学費)が、どの程度の金額なのか、全く知らされずに育てられました。
ただ、父に「高い学費払ってるんだから、勉強しないなら学校やめろ」と言われて、初めて「あ、高いんだ」と知った程度。
そこでネットを使って調べるなり、父に「どれくらい高いの?」と聞けば良かったのでしょうが、私はしませんでした。「お金をかけて育ててもらっている」ということを、あまり実感できていなかったのです。
責任転嫁するつもりはありませんが、私は「お金のことで責めるなら、私にかけているお金がどれくらいの額で、それを稼ぐのがどんなに大変なのか」を教えてほしかった、と今では思っています。
私は自分の家の事情(主に金銭の面)について、親からほとんど何も聞かされずに育ってきました。小学生の頃に何度か聞いた覚えがありますが、「あなたは何も心配しなくていい」と言われるだけ。
確かに小学生の時点では、お金について教えられても理解できていたかわかりません。ですが「心配するな」と言われたら、「じゃあどんどん使うわ!」となってしまいます。少なくとも、自分はそうなってしまった。
おそらく両親は私を想ってくれていたのでしょう。「お金がないから我慢しよう」と子供の私に思わせたくない、そういう気持ちもあったのでしょう。
ですが、子供はいつか大人になり、自分で稼ぐ力を得て独立するものです。
そのことを考えると、むしろ「お金を稼ぐことの大変さ」や「限られたお金で生活するために管理する方法」を教えてくれた方が、将来的には子供のためになるのではないか、と思います。
お金の管理をまともに知らずに育つと、私のような「金銭感覚ガバガバ人間」ができあがりかねません。
私は人並みにアルバイトもしましたし、曲がりなりにも1年会社で働いて、労働の大変さも理解したと思っています。
働ける人って本当にすごい。偉いよ。マジリスペクトですよ。
それでも、私の金銭感覚はおかしいままだったのです。
口座の中身を確認せずに、クレジットカードで買い物をし続ける。
それは「ほしいものを親に言えばお金がもらえる」という異常な感覚を捨てずに生活を続けてしまっていた、ということだと思います。
無職の反省会
「社会人を経験したことのある26歳」にしては金銭感覚がガバガバすぎる。
さすがに猛省しました。なのでひとり反省会をひらいて、「こんな事態を二度と起こさないためには何をすべきか?」を考えました。
とりあえず現時点で思いついたのは2つ。
①定期的に通帳に記帳をすること
②”手元にある娯楽”を楽しむこと
①はまあ、当然のことですよね。金銭の管理をするには、通帳の中身の確認が何よりまず重要。というかそれすらやってなかったのかよって感じなんですけど、とにかく今後は絶対にやろう、と肝に銘じました。
②に関しては、私の悪癖を見直して思いついたことです。
私は自分の好きな漫画やCDをクレジットカードでポンポン買って、その結果、口座からお金がなくなったわけですが、そもそも無職で収入がないのにポンポン買うのがおかしい。
働いていた頃は、お金はあるのに時間がない、という感じで、漫画やCDを買っても、それをまともに楽しむことができないまま、いわゆる”積み”状態に陥りがちでした。まだ聞いていないCD、読んでいない漫画があるけど、新作が出たから、とりあえず買う。そういう状態でした。
それが、仕事をやめ、時間がたっぷりできたことで、ずっと放置していた娯楽を楽しむことができるようになった。
なったはずなのに、働いていた頃の「まだ消化しきっていない娯楽があるけど新作出たから買っちゃおう」という悪癖が抜けきっていなかったのです。
現時点で、読んでいない本は少なくとも5冊はあります。猛省。
もっとヤバイのはDVD。見ていないものが10本以上はある。
なんでそんなにたくさんあるのに新しい娯楽に手を出しちゃうんだよ!!
娯楽の消費があまりにも軽くなってしまっていることに気づけたので、これからはしばらく買い物を控えて(本当にほしいものだけは買いたいけど)、今ある娯楽を遊びつくそうと思います。
もう、あんな背筋がヒヤーーーッとする電話は経験したくねえ〜!!
みなさんもクレジットカードの利用にはお気をつけください。泥水でした。
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