日本国紀研究 その1
「イザベラ・バードのコメントについて」
さて、日本国紀の研究ですが、発見した順に書いていきますので、年代が前後していくのはご了承ください。
まずその1として、日本国紀P279〜P280に載せられた女性旅行家イザベラ・バードの日本への感想について書きます。結論を述べますと、これは2008年に出版された、講談社の講談社学術文庫「イザベラ・バードの日本紀行(上)」翻訳:時岡敬子からの引用が4点見つかります。
①日本国紀P279
イザベラ・バードは「日本ほど女性が一人で旅しても危険や無礼な行為とまったく無縁でいられる国はない」と旅行記に記している。
イザベラ・バードの日本紀行(上)kindle版No.6302
日本ほど女性がひとりで旅しても危険や無礼な行為とまったく無縁でいられる国はないと思う。
②日本国紀P279
世界中を旅してきた彼女にとっては、「ただの一度として無作法な扱いを受けたことも、法外な値段をふっかけられたこともない」経験は稀有なことだった。
イザベラ・バードの日本紀行(上)kindle版No.2908
でもここではただの一度として無作法な扱いを受けたことも、法外な値段をふっかけられたこともないのです
③日本国紀P280
馬子は「旅の終わりには何かもかも無事な状態で引き渡すのが自分の責任だから」と言って一銭も受け取らなかった。
イザベラ・バードの日本紀行(上)kindle版No.2915
わたしが渡したかった何銭かを、旅の終わりにはなにもかも無事な状態で引き渡すのが自分の責任だからと、受け取ろうとはしませんでした。
④日本国紀P280
これに似た経験を何度もしたバードは、「彼らは丁重で、親切で、勤勉で、大悪事とは無縁です」と書いている。
イザベラ・バードの日本紀行(上)kindle版No.3025
彼らは丁重で、親切で、勤勉で、大悪事とは無縁です。
以上のように、一部切り取りがあったり、漢字への変換をしている箇所はあるものの、時岡敬子氏の翻訳をほぼ忠実に引用していることが分かる。ここまで引用するならば、巻末に参考文献として記載するのが作家として誠実な姿であると私は考えます。
以上
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