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( 思索の旅⑥ ) 変化は、どこでどのようにして起こるのか

前回の「イノベーションとは、何か」を思索していく中での発見をもとに、“イノベーションのプロセスを整理していく”。そしてイノベーションから生まれる “変化は、どこでどのようにして起こるのか” をフロー図から探ってみたい。

イノベーションのプロセスを整理する

思索①から⑤までの書き記した内容をまとめると、次のようになる。

( 新たな発見 )
● イノベーションは一つのフローではなく、二つのフローからなる
● 二つのフローを分けて考えていたから、ジレンマがあった
● 二つをつなげる(結合)ことで、イノベーションの全体がみえた
( 私が考えるイノベーションのプロセス )
       注意 ⇒ 出会い ⇒ 気づき ⇒ 発見 ⇒ 発想 ⇒ 創造
フローⒶ : 注意 ⇒ 出会い ⇒ 気づき ⇒ 発見
フローⒷ :                  発想 ⇒ 創造

フローⒶの各項目について今までの内容を整理すると次のようになる。

( どこに注意を向けるのか )
固定概念の外にある無意識などのみえていないもの

( 何と何が出会うのか )
固定概念と固定概念の外
意識と無意識
内側と外側
表層と深層
みえているものとみえていないもの
など

( 何に気づくのか )
みえていなかった本質などの存在

( 何を発見するのか )
新たな価値や可能性であり、元々在って気づいていなかった価値


次にフローⒷの創造についても同様に考えると、次のようになる。

( 何を創造するのか )
価値観であり世界観
イノベーションで生み出されるモノは、創造する価値観や世界観を表現するツール
モノやサービスから価値観や世界観が相手に伝わることが重要

これらを整理していく中で、大きな問いが顕れた。


変化は、どこでどのようにして起こるのか

イノベーションのプロセスの全体フローではなく、二つに分けたフローから考えていく。

( フローⒶ )
私の “内側” で、変化が起こる

私の意識の “外” にある無意識などみえていないものに注意を向けることで、気づき・発見があり、質的な変化が私の内側で起こる。これはマインドフルネスやセルフマネジメントなどのように、自分の内側の世界と向き合い、そこに在る何かに気づいて変化が起こる。

( フローⒷ )
私の “外側” の相手(人、組織、会社、社会など)に、変化が起きていく
そして、相手の “内側” でも変化が起こる

私が生み出した何か(モノ、サービスなど)を受け取った相手の生活などの、量的な変化が私の “外側” で起きていく。これはクリエーションやデザインなどのように、自分の外側の世界に向かって、相手を促すようにして変化が起きていく。
量的な変化が起こると同時に、相手の “内側” でも質的な変化が起こる。これは無意識の中で起こる。私が創る新たな価値観や世界観に相手がふれることで、相手の内側に在る何かが揺さぶられて変化が起こる。

私と相手、内側と外側で、変化は起こる(起きていく)。変化の起こり方を簡単なフローにすると、次のようになる。

(私)   (相手)
 外
  ↓
 内  ⇒  外
        ↓
       内

変容(↓)  : 内側に、意識を深めることによって起こる
変革(⇒): 外側へ、価値観や世界観を拡げていくことによって起きていく

対立する(私と相手、内側と外側)二つのAかBの片方だけで起こるのは、イノベーションではない。AとBをつなげて超えて起こるのが、本当のイノベーションである。

最後に、この思索で気づいたことがある。フローⒷは、生み出す結果や成果は相手にカタチとなって現れるので、結果や成果をみようと意識する。しかしフローⒶは、何かを生み出すのではなく、結果や成果は自分の中で起こるので、意識しないかぎりみえない。

結果や成果がみえやすいフローⒷを一般的には重要視している。それは、自分にも相手にもみえるから。しかし本当に大切なのは、みえにくいフローⒶの方である。私にとって大切なことを守りたいという想いが、違和感の根底にあったのかもしれないことに気づいた。

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じん

コトバを言葉に顕す、“訳し家”(経営デザイナー)。大学で数学を専攻し、経理の仕事をし、MBAを修得し、社会学を研究し、好奇心のあることを三次元(広さ×深さ×奥行き)で思索・探究中。デザイン×マネジメント×アカウンティングを中心に、エッセイ風に綴ってみます。
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