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2021年 トレードデッドライン CLEはどうすんの?④(追記あり)

残り1日(日本時間 7/31 AM5:00)近くになり、一気にトレードがどんどん成立しているTDLですが、CLEファンとしては

「Jose Ramirez(ホセラミ)はトレードされるのか?」

という事に触れない訳にはいかないでしょう。TDLが終わるまでCLEファンの一番の関心事・心配事だと思います。TDLの最後のトピックとして取り上げたいと思います。

経緯


 7/24のTB戦での敗戦でCLEの貯金が無くなったのを受けて、MLB公式記者のJ. Morosiがこの様なツイートをしました。

これを機に一気に話題に火がつき、MLB公式でもニュースとして取り上げられました。

 Morosiという人は飛ばしも多く、昨オフにF. Lindorと共にホセラミトレードの可能性にも触れた人です。

彼らの飯のタネですので、少しでも放出の可能性が出れば取り上げるのが常な連中ですが、ファンとしてはヤキモキさせられるのは辛い所です。

 果たしてホセラミのトレードの可能性はどうなのでしょうか?

ホセラミの評価


 今CLE1の人気者と言っても異論はないであろうホセラミですが、これまでの成績を見てみたいと思います。

オールスター3回(2017、2018、2021)
シルバースラッガー3回(2017, 2018, 2020)
MVP最終候補3回(2017, 2018, 2020)
2017年からの通算fWAR 第3位
(1位 Mike Trout 29.7
2位 Mookie Betts 28.3
3位 Jose Ramirez 24.4
4位 Anthony Rendon 23.4
5位 Christian Yelich 22.1

凄いですねー。その割には知名度が高くないというのがCLEらしいと言いますか。


 こんなにも素晴らしいホセラミですが、2017年に4年2600万ドルというチームフレンドリーな契約延長をして、今シーズンがその最終年に当ります。

今オフにFAならトレードされる可能性が高いのは当然ですが、来季以降2022年1200万ドル、2023年1400万ドルのクラブオプションが付いています。今年までの契約は超超格安ですが、オプションでも十分バーゲンプライスです

トレードの可能性

 Morosiの発言を受け早速いろいろなメディアが予想記事をアップし始めました。そしてCLEの番記者達もこの話題を取り上げましたが、基本可能性は低いと言っています。


これは前の記事でも取り上げたThe AthleticのZ. Meiselの記事ですが、来季以降コンテンドするつもりのCLEがチームフレンドリーな契約のホセラミを放出するとしたら驚きだ、という事です。

 逆にホセラミを放出するとしたら向こう数年は再建に入る事になると思いますが、その間S.Bieber (2024年まで)初め今の主力をどうするか、という話になります。マイナー含め今の組織を考えると、ホセラミを放出する必要性や動機はほぼ無いと言えるかと思います。

 にも関わらずホセラミを今のタイミングで放出するとすればどういう事なのでしょうか?今季に限らずですが、CLEの責任者、C. Antonettiはトレードに関していつも組織のアップグレードが目的と言っています。

Cleveland.COMのJoe NogaやPaul HoynesはPodcastで直近にトレードされたT. BauerやM. Clevingerを引き合いに出し、彼らの場合穴埋めできる先発投手が出てきていたが、ホセラミの場合そうできる選手が見当たらない事を指摘していました。

こうした発言を全て乱暴ながら整理してみますと、もしトレードされるとすればホセラミの穴埋めをある程度できる+補強ポイントの外野をアップグレードできるオファーは最低限必要、という事になります。

 ではホセラミがもし仮に今季本当にトレードされたらどんなパッケージになるでしょうか?

 例のツイートに次いでMorosiは獲得予想チームとしてSEAを挙げていました(その理由としてSEAの2B/3Bが豊富とあるんですが、そうなんでしょうか?詳しくないので教えて頂きたいです)。

先に挙げた公式の記事にもSEAの名前が挙がり、当然SEAファンが反応して盛り上がっていましたが、軒並みT. Trammel+αのパッケージで獲得できるとか言ってましたねー(棒)

暴言失礼しました🙇‍♂️ホセラミの獲得にはTOP プロスペクト100の内2人以上は必要という評価が多いですが、その点SEAには5人もいますし、しかもトップ2プロスペクトのJ. KelenicとJ. Rodrigueyは外野手でかつ全体でTOP5に入る逸材ですから、CLEとしては望ましい対価ではあります。しかしホセラミの穴埋めができる内野手となると、MLB昇格済みの選手を見てもSEAには残念ながら見当たりません。


 SEAに限らず候補として名前の挙がるチームの殆どは必要を満たす事が難しく、その点から考えてもトレードの可能性は低いと思います(唯一TORはA. MartinをコアにしてC. BiggioらMLB昇格済のプレイヤーを含めれば話がまとまる可能性はあると思います。TORのフロントは前CLEのフロントですし。)

追記:

知ってはいたのですが、ようやく見つけました、MLB公式のTORへのホセラミのトレード予想記事。

Sarah Langs姐さんの記事なので良く考えられてあると思いますが、これだと流石にCLEの大赤字ですね。


勿論グリエルJr.の契約を踏まえた上でのトレード予想なのは記事にもある通りだと思います。

ちなみに自分でも作ってみました😓

Trade Simulator上だとこれだと50:50になりますが…。

 こうしたいろいろな予想に反してMorosiの発言以降、自分含めCLEのファンは一応に否定的な反応を示しています。人気度&格安の契約からして当然ですよね。来シーズンCLEはGuardiansにチーム名を変更しますが、アンケートでは約半数が変更に反対しています。

チームとしてはナイーブな問題を抱える中、ただでさえ近年の予算圧縮でファンの反感を買っているのに、これ以上ファン離れを引き起こしかねない事態だけは避けたいのは間違いないと思います。

 個人的にはむしろチーム名変更を踏まえ、ある程度の予算アップをするのではないかと思います。実際ホセラミはこのオフにエクステンションの話をした事が既に報道されています。

どれだけの可能性かは分かりませんが、コロナ禍を受けた財政状態でもなお、ホセラミを保有する意思はある証拠でしょう。

 先にも触れたT. BauerやM. Clevingerの場合、経済的理由のみならず彼らが直近で起こした不祥事ゆえに放出せざるを得ない圧力が少なからずあったと思いますが、ホセラミに関してはそうした話は現時点では聞こえてきません。こうした点を考えても、トレードの可能性は高くないと思います。

おわりに

 結局Morosiも反応に驚いたのか、後にこんなツイートをしています。


 ただ個人的にはもし来シーズンのTDLでコンテンドできそうにない場合、ホセラミのトレードされる可能性は非常に高くなると思います(特に先述の契約延長されない場合)。そうなると一気にチーム解体、という可能性も出てくると思いますが、果たしてどうなるでしょうか。

2016年からの幸福な日々が続くのか、一時終焉するのか、今シーズンの残り含め見守りたいと思います。

Photo by Thearon W. Henderson

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