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Think Out Of The Box

小4の夏休み。
毎日リフティングの練習をすると決めた。面白いように記録を更新できて、自宅にあったカレンダーに、嬉々として新記録を書き記した記憶がある。
練習すればするほどうまくなる。子供ながらにそう感じた。

大学時代。
フィジカル面に課題を感じて、筋トレを日課にした。成果は明らかで、パワーも体格も見ちがえるようになった。色黒さと貧相な体格から、「山田は黒綿棒に似ている」と揶揄されていたが、それも努力の甲斐あって、「山田は土に似ている」とまで言わしめるようになった。(いじめられていたわけではない)

練習やトレーニングは、必ず自分に返ってくる。
その成功体験を踏みにじられ、実らない努力の存在を目の当たりにしたのはいつだったか。

実らない努力、限りある才能。
それでも、と思ってしまう。
それでも、まだ成長できる。もっとやれる。

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Think Football, Out Of The Box.  

先日公開した ZISO STATMENT その最後に添えられている言葉です。

前提にあるのは、我々プロサッカー選手は、多くの人の目に触れる職業でありながら、実際にはとても狭い世界で生きているということ。

常に最善を尽くそうと心掛けているが、その閉ざされた世界の中で、限られた選択肢の中から選び出した最善は、おそらく最善ではない。
選択が正しくとも、選択肢そのものが限られていたら、またはその質が低ければ、勝負には勝てない。

Think out of the box. とは、箱から出して考える。自由な発想を意味する言葉です。その箱は、我々で言うところのピッチかもしれないし、所属クラブかもしれないし、サッカー界かもしれません。

箱から取り出しもせずに、何かを決めてしまうことも、諦めてしまうことも、したくありません。我々は、領域を越えることで、可能性の余白にアプローチできると信じます。

そしてもう一つ、我々が大切にしていること。
それは、ZISOがひとつのチームだということです。一人では到底及ばぬ高みへ、仲間とならば辿り着くことができる。フットボールは、幾度となくそれを証明しています。

ZISOメンバーは、理由を同じくしてここに集っているわけではありません。それぞれの人生と感情を生き、思考や葛藤を繰り返し、ここに集っています。フットボールという共通項、混在する多様性、ZISOにしか歩めない追求の道を模索していきます。

全ては ZISO STATMENT 冒頭の一文に帰結します。領域を越えることにも、それを一人ではなくチームでやることにも、大きな意味があると考えます。

先日、ZISO_TALK#1 フットボールは必要か?
を、YouTubeにて生配信しました。私たちは、COVID-19によって多くの当たり前を揺さぶられています。不意に立ち止まることを余儀なくされても、ただそれが過ぎ去るのを待つのは、ZISOらしくありません。
答えにたどり着けなくても、大袈裟に言えば、そこに答えが存在しないとしても、向き合い、思考し、追求という姿勢を貫きたい。

先週に引き続き、以下内容でYoutube生配信を行います。

4月19日(日)21:00〜

井筒 陸也(Criacao Shinjuku)
小林 祐三(サガン鳥栖)
山田 大記(ジュビロ磐田)
岩尾 憲(徳島ヴォルティス)

TALK#2「誰のためにフットボールするのか?」


配信URLは、ZISO Twitterをご確認ください。

山田大記

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