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利己と利他の精神 中野誠也

小さい頃から小柄だった。背の順では、前から2.3番目に並んでいた覚えがある。今でも172cmと、FWにしては小柄な自分だが、どのカテゴリーでもずっとFWとしてプレーし続けてきた。

その分、ゴールに対するこだわりは強い。サッカーはゴールの瞬間が一番盛り上がると、個人的には思っている。だからこそ「自分が決めてやる」と、それがチームのためになると思って、ずっと取り組んでいた。

特に高校生までは、この意識が非常に強かった。「チームのために」と、口では言っていたが、本当は、自分がゴールを決めることだけを考えていた。

だが大学サッカーを経て、この気持ちの持ち方にも変化が生まれた。仲間の存在だ。自分が通っていた筑波大学蹴球部には、練習時間を割いてでもトップチーム(1軍)の選手のために、分析、応援、マネージャー活動に積極的に取り組む仲間がいた。夏の全国大会のときは、10日間ほどトップチームに帯同して、その間自分の練習が全くできない仲間がいた。

それでもチームのために、仲間のためにという想いを持って、彼らは取り組んでいた。彼らのためにも勝ちたい。彼らを喜ばせたい。

仲間のためにプレーする自分が現れた。

自分が活躍するだけじゃない。プレーをするマインドにも変化が生まれた。
アシストや身体を張るプレー、献身的な守備などが仲間のためになり、周りへの思いが結果的に自分にも返ってくると気付いた。

そんな自分は、大学4年間を経てプロになった。プロに入った自分のまわりには、純粋にゴールだけにこだわるFWがいる。まるで高校までの自分に似たマインドの選手が多くいるのだ。

自分が経験した変化を大切にすればいいのか?FWはゴールにのみこだわればいいのか?何を信じてストライカーとして歩んでいくべきか?葛藤が生まれている。

この経験から、今回のZISO TALKでは『利己と利他の精神』について話していきたい。

本日  6/20(土) 20:00〜

ZISO TALK # 17
「利己と利他の精神」

大崎玲央(ヴィッセル神戸)
小川大貴(ジュビロ磐田)
中野誠也(ジュビロ磐田)
山田大記(ジュビロ磐田)

配信URLは、直前に ZISO公式Twitter より



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