視床のVPM核と顔面の体性感覚について

今日も新たな気づきがありましたので書いてもいこうと思います。

まずは視床について触れていきます。視床というと感覚。というイメージが強いと思います。

視床とは・・・

視床は、嗅覚を除き、視覚、聴覚、体性感覚などの感覚入力を大脳皮質へ中継する重要な機能をつかさどっている。

嗅覚以外

やっぱり感覚なんですね。

視床は神経核の集まりなのでざっとこのように分かれています。

今回はこの紫色で示されたVPM核について触れていきたいと思います。

視床VPM核

VPM核は何をしているかというと・・・顔面の体性感覚大脳皮質の3野・1次体性感覚野に送る役割をしています。

視床は中継役なので情報を送ってくる場所があります。

どこだと思いますか?

主に重要になってくるのが三叉神経と孤束核というところが主になってきます。

三叉神経は・・・・脳神経・・・ですよね。そもそも三叉神経はどこにあって何をしているんですか?ってなりませんか?

三叉神経は脳幹の橋にあります。

役割は顔面の皮膚感覚と口腔の知覚です。

つまり・・・唾液が出てるのに気づかない口の中にご飯が溜まっている。 このような方は・・・・三叉神経の問題ということに・・・なります。


三叉神経は主に顔面の感覚を伝える働きを担い対側の視床に情報を伝え、視床と同側の大脳皮質へ情報を伝えます。
・三叉神経の解剖の特徴を挙げると「三叉神経脊髄路は一度脊髄まで下降して左右交差して脊髄後索路から再度上行する」という奇怪な走行をきたす点が挙げられます

孤束核は・・・・というとそんな脳神経はありません。
どこにあるかというと・・・延髄に存在する核・・・ですね。
ここから内側毛帯を通過してVPM核に向かい3野・1次体性感覚野に送ります。

では脳神経の三叉神経だけが3野の1次体性感覚野に向かうかというと・・・・そんなわけはなく・・・・他にも神経核は関わってきます。

顔面神経  舌咽神経  迷走神経です。

じゃあこれらは何してるんですか?・・・・・・って思いませんか?

この顔面神経、舌咽神経、迷走神経は味覚に関係してきます。

顔面神経   舌の感覚。舌触りと口唇の閉鎖

舌咽神経   舌根と咽頭の知覚

迷走神経   咽頭、声帯、食道の感覚

これらは孤束核に到達し3野の1次体性感覚野に向かうというわけです。

まとめると。VPMの領域が障害されると顔面の体性感覚を考えなければならない。

それと同時に脳神経のことも頭に入れておかないといけないということです。
臨床に活かしていきたいと思います。

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