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「やればわかる」じゃ、伝わらない。無人島ジャンルに人を呼ぶために必要な考え方って?【塩谷舞さんのトークイベントに行って】

「やればわかる」って言葉は、伝えようとすることの放棄かもしれません。

やらない or やれない人には、その言葉では何もわかりませんし、やる気も湧きません。
たとえば新しい仕事を教えてもらうとき、「やればわかる」って言われると、「いやいや、できないからわかるように教えてよ…」って、なりませんか?

とはいえ僕も、ボードゲームの魅力を伝えようとするとき、ついこの言葉を言いがちであります。でもそれに付き合ってくれるのは、気のいい友達だけ。それはそれで成功ですが、ボードゲームの魅力を「広く」伝えたいと思った時は、使えない手です。

でもきっと誰もが小さいころ、すごろくやトランプを遊んだことがあるはず。だからきっと、ボードゲームが「楽しい」ということは知っているんです。

ただそれが、年をとった自分にもフィットする楽しさであることや、フィットするレベルのボードゲームがあるのを知らないということなのではないでしょうか。だからそれを伝える、大人とゲームの橋渡しが必要なんだと思います。

塩谷舞さんの伝え方・作り方・姿勢を学ぶ

そんな問題意識をフワッともちながら参加したのが、milieu編集長・塩谷舞さんのトークイベント「人気ライター塩谷舞さんに聞く いま求められるwebコンテンツの作り方と届け方」でした。

朝日新聞デジタル&マガジンとのコラボパワーによって無料で開催されたこのイベントは、塩谷さんのLINE@ での募集開始2分で満員になってしまったそうです。

内容は大きく分けて3つ、「SNSの使い方」・「情報の作り方」・「情報の作り手としての姿勢」でした。

「早速試してみよう」と思えるSNSの使い方に始まり、「次に作る時は意識しよう」と思える情報の作り方が続き、「ずっと考え続けなきゃいけないな」と思える作り手としての姿勢で〆。

塩谷さんは気さくな感じでお話されていましたが、内容がスッと入る作りになっているなあと、ソフト・ハード両面で感心しきり。

途中、当代イチのインフルエンサーにしてモテクリエイターのゆうこすさんもゲスト登壇され、Instagram・YouTubeでの情報発信のコツを伝授してくれました。立ち振る舞いが超キュート…! とっても短い2時間でした。

詳しい内容はTwitterハッシュタグ  #アンドミリュー で検索してみるのがいいと思います。そして少なくともますぶちみなこさんのグラフィックレコーディングツイートだけは見るべきです!(イベント終了と同時にアップされてて、スピードもスゴイ)

ボードゲームというジャンルは”無人島状態”だ

イベントは全ての内容が、すぐに使える、明日使える、ずっと使えるという素晴らしいものでした。そのなかでも特にグサッときたのが「”いいものを作れば伝わる”という幻想は、無人島でお祭りをやっているようなもの」という、情報の伝え方のお話で登場したフレーズです。

無人島でお祭りをやっても、船や橋がないから人が来られない、狼煙(のろし)もあがってないから何が起こっているかわからない、仮にたくさん人が来ても、地質調査(これは僕の意訳です)がされてないから地盤沈下…。

これをWEBで言い換えると、導線がないからアクセスできない、どんなコンテンツだか分からないからアクセスする気にならない、仮にたくさんアクセスされても、貧弱なサーバーが落ちて台無し…ということになります。

こちらの話は、今後ニーズがあるWebライターは「おもしろ系」より「しっとり系」!塩谷舞さんセミナーレポ にも詳しいです。

ボードゲームというジャンルは今、そんな”無人島状態”に近い気がします。
最近は盛り上がっていると言われることが多いです。しかし、世界で2000万個以上売れている、おそらく最も有名なボードゲーム「カタン」ですら、日本では多くの人に知られていません。
それでも住民はつい、「来ればわかる」と言ってしまい、島に来てもらうための施策が足りていないのです。

そんなふうに塩谷さんのお話を聴いたことで、僕がしたいこともクリアになった気がします。大人とゲームの橋渡しをするにあたっての、具体的な目標です。

それは「ワクワクしながら、ボードゲームのパッケージの前に座ってもらうこと」です。
誰しも、仲間と一緒にテーブルを囲んでパッケージの前に座れば、それを開けて遊びたくなるもの(表紙がそうデザインされているはず…!)。すぐにさわれるモノとして目の前に在ること以上に、コンバージョンしやすいコンテンツの置き方もなかなかないはずです。

そして、ボードゲームが「やればわかる」のは良くも悪くも本当なので、一回良いもので遊んでもらえれば、絶対に好きになります。そこに至るまでのワクワクを提供することを、心がければいいのです。

よって僕がnoteの記事や、その他の活動で目指すべきは、ここなんだと思いました。がんばります。塩谷さん、ありがとうございました!

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『真打』スタイリッシュなデザインと骨太ゲーム感。落語いきたい。
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ミヤザキユウ|ボードゲームデザイナー

ボードゲームデザイナー/株式会社バンソウ取締役 ボードゲームづくりを仕事にしています。主にゲームデザインについて書きます。記事にスキをいただくと、オススメなボードゲームをご紹介します。 お仕事のご依頼・ご相談は、noteの仕事依頼ページのフォームからお願いします。

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