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ガタケット & 春コミ 参加レポート(第102回)

こんばんは。栗下善行です。

この週末(三連休)には新潟で開催されたガタケット170、そしてビッグサイトでのHARU COMIC CITY30にサークル参加してきました。
ともに、これまでの即売会では得られなかった経験をしましたので、記録として残しておきたいと思います。

■ガタケット170

まず、20日(日)のガタケット170。こちらは初めての都外への遠征でした。新潟駅から車で15分ほどの新潟市産業交流センターで開催。前日もお仕事でしたので、当日朝の4時起きで上越新幹線に飛びのり、一路新潟へ。途中の越後湯沢や長岡などの区間ではまだ雪がたくさん積もっていたのが印象的でした。
 
新潟駅からは急いでいたのでタクシーだったのですが、タクシープールにも行列ができており中々順番がこない。タクシーの運転手さんにはこっちが喋る前に「お客さん、ガタケット?それともエグザイル?」と聞かれました。その日にエグザイルの公演もあったらしいのですが、二つのイベントでタクシーも回り切らないほど外から人が来ているとのこと。即売会の経済波及効果の地元での存在感が伺えます。
 
会場の新潟市産業交流センターではすでに一般参加者が長蛇の列をなしていました。10時半のスタートで徐々に人が増え、お昼頃には都内のイベントに負けないくらいの密度で人の流れができていました。
 
私の同人誌は東京都のマンガ規制の歴史であったり(都議としての活動の記録含む)東京ビッグサイト問題について書かれていたので、果たして都外の方に関心を持っていただけるんだろうかという心配は大きかったのですが、結果から言うと都内のイベントにも負けないくらい多くの方々に頒布することができました。中にはツイッター見てますと仰って頂ける方もいて、表現規制問題への関心のある方は地域を超えて繋がっていると言うことに、ちょっと大袈裟と思われるかもしれませんが、正直感動しました。
 
ガタケットに関しては、こちらの記事もご覧いただきたいのですが、地方の同人誌即売会のお手本とも言うべき伝統あるイベントで、この2年間はコロナで開催できなかったのですが、今回は博麗神社例大祭とのコラボレーションもあり、参加者数は例年と比較してもかなり多かったようです。

コスプレ参加者比率が非常に高く、会場内もぼーっと眺めているだけでも楽しめる。また、お昼には恒例のアニソンに合わせて会場が手拍子を合わせて一体化する。会場内で諸注意や案内をしているマイクがひねってあって楽しいなど、会場の大きさはそこまでではないけれども各所にハイセンスなエンターテイメントが仕掛けられ、「会場の一体感」「密度の高さ」が非常に印象的なイベントでした。
 
主催者の方々から、新潟県、新潟市の支援について聴くと、図体の大きな東京都よりも柔軟かつ有効な検討がなされておりこれは都内イベントにも生かしていくべきと言う思いを強くしました。

■HARU  COMIC  CITY 30

21日のHARU  COMIC CITY 通称「春コミ」ですが、こちらは東京ビッグサイトで行われる大規模な即売会で、女性比率が非常に高いということが特徴?です。COMIC  CITYに関してはこれまで見学しに行ったことは何度かあったのですが、そもそも評論ジャンルが非常に少ないということもあり自身の同人誌を出展することに関しては、「需要あるんかいな」と言うのが正直な印象でした。同じく評論ジャンルで同人誌を作っている方々がCOMIC  CITYに出展した経験を聴いても「圧倒的に頒布できない」と聴いていましたし、前日にあった赤ブー赤桐代表からも「カップリングとかないと辛いと思います(笑)」というアドバイス?を頂戴していました。
 
入場に至るまでも、圧倒的な女性比率(体感では98%位)に片身の狭さを内心感じながら、頒布開始。
昨日の話を聴いて一冊も頒布できないことも覚悟して始めたのですが、結果から言うとなんと16冊頒布させていただくことができました。

数字としてはこれまでのイベントではかなり少ない方ではありますが、お一人お一人お話をさせて頂いて、表現規制の問題やビッグサイトの問題(特に昨年のスパコミ中止についても書かれている)に関心を持っていただいた上で手にとっていただけたのは本当に嬉しい。通常のイベントでは男性の方が多いのですが、女性の方にも手にとって読んでいただけると言うことに、これも大袈裟かもしれませんが、感動しました。初めて自分の同人誌を手に取ってもらった時のことを思い出しました。
 
また、COMIC  CITYで印象的だったのは、やはり女性に対する圧倒的な配慮です。場内は自分のスペースでも写真撮影は会場スタッフの立ち合いが必要。ただ「禁止だよ」 と御触れを出しているだけでなく、いつもの感覚で写真を撮ろうとすると警備の方が止めに飛んでくるというところにセキュリティ意識の高さを感じさせました。またトイレも通常男性用として使われているところも女性専用になっていたり(人数比率からすれば当然なのですが)お土産物販が可愛らしいもの、おしゃれなものが多いなど、女性参加者への細やかな配慮で、多くのファンを惹きつけていることを改めて認識しました。
 
さて、文章だけで雑駁に書き進めましたけれども、これまでとは違った即売会に二日連続で参加してみて、地域や対象によって様々な形があるということを肌で感じました。また自分の作った本を手に取って頂ける歓びも改めてフレッシュに感じることができました。コンテンツ文化のゆりかごであるこれらの即売会については今後も守っていくということを誓って本レポートを締めたいと思います。

#栗下善行  #表現の自由 #HARUCOMICCITY30 #ガタケット170 #春コミ #ガタケット #同人誌即売会

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