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子供部屋には鍵がある

子供部屋の鍵
 こどもたちというのは、たいてい彼らのあいだだけで通用する“噂”をいくつか知っているものです。
 あなたもひとつくらい、どこかで聴いたことがあるかもしれません。有名なもののひとつは、“子供部屋の噂”です。

 その子供部屋のドアは、あなたにこわいものが迫った時、不意に目の前に現れます。
 あなたは背後から迫ってくるこわいものから逃れるためにドアのノブを回しますが、ドアにはいつも鍵がかかっています。

 そう、部屋に逃げ込むには、鍵がいるのです。

 でも、この噂を知っているひとなら、困ることはありませんよね。
 ほら、あなたの腕のなか。
 小さなくまが、いつも一緒にいるでしょう?

 そのこは、くま、ですが、じつは鍵にもなります。
 くまにはいろいろな能力が備わっていて、こういう時はじつに頼もしい友人です。
 そのこがいれば、もう大丈夫。
 きっと、こわい夢からぶじに逃げ切ることができるでしょう。

 これは余談ですが、ドアは子どもの前にだけでなく、大人になったひとの前にも時々現れることがあります。
 もう、あの時のくまはなくしてしまいましたか?
 心配はいりません。
 思い出の中で、あなたのくまはまだずっとあなたのともだちで、形はなくてもかならずあなたを助けてくれます。

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こんにちは。
2022年、はじめての更新です。一月というのは疾風のごとく過ぎ去ると相場が決まっていますね。
くまを縫いはじめて、はやいものでもう3年近くになります。
あまり頻繁には縫えないので細々とやっていましたが、癒しのある大変に素敵な作業です。
このたび、ふと思いついてくまのブランドを始めてみることにしました。
ブランドといっても大袈裟なものではなく、わたしが縫ったくまが気に入ってくださった方のおうちに無事に行けるといいなぁ、というくらいの意気込みです。
そう書くと、いままでの作品販売とあまり変わらないなぁという感じですが、今回はとにかくブランド名をつけたかったので、「ブランド始めます」と言ってみました。

ブランド名は『子供部屋の鍵』です。


冒頭に載せたストーリーのイメージは、くまを縫っているあいだずっと頭の中にありました。
子供部屋は、私にとっては「安らぎ」と「守られる場所」というイメージです。実際にある部屋というよりは、どこかひとつくらい安心できて、頭の中をぜんぶ空っぽにしていられる場所、というような。
わたしのくまが、あなたをそういう場所に連れて行ってくれて、あなたの癒しと守りになり、友達になれますように。
あまり肩肘張らずに、私が可愛いと思えるぬいぐるみを作っていこうと思います。ちょっと曲がっててもご愛嬌。愛されますように。

絵もほかのことも並行して続けて参ります。
そのとき一番素敵なものになるようなこと選んで、色々作っていきたい。
子供部屋の鍵のくまたちを、どうぞよろしくお願いします。

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