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迷走と妄想のチラシ寿司

寿司が本当に好きなんです。

刺身が食べたくて仕方なくなるときがあるかといったらそうでもなくて、
ただ、寿司が食べたくてたまらなくなるという瞬間が満ちあふれているんです。

どうしてなんだろう?
何が食べたいから寿司が食べたいんだろう?

それを突き詰めてみたくて、
「お!今寿司が食べたい」と思った時に、
何だったら代替えで満たされるのかを実験してみました。
その第一弾が、今回の妄想チラシ寿司です。

まず、私にとって寿司とは、「酢メシ」です。
炭水化物ダイエット流行で、ツマだの豆腐だのに刺身を乗せてるやつをみかけましたが、
あれはダメです。寿司じゃないです。

酢飯あっての寿司です。
しかしそれだというのに、いつもご飯を独り分炊くのが得意なこの私が、
この日に限って、

ご飯を焦がすという・・・・

お焦げは好きですが、寿司用の米を焦がしたのはまず大失敗でした。
それでも酢飯は作ります。
塩と、もともと甘みを感じる柿酢を使って、好みに仕立てます。
料理に砂糖は使いません、というのを勝手にプロフィールにされたことがあるくらい、うちには砂糖がありません。甘味類はたわわにありますが。

そして、上に乗せるネタですが、
もちろん、冷蔵庫には新鮮な魚なんてありません。
突然寿司が食べたくなった時にちょうど冷蔵庫に生食用魚介類があるような暮らしを一度でいいからしてみたい。

さて。

前夜の煮鶏にコンニャクをぶち込んだヤツの残りが
いい感じに煮こごりになっております。
プルプル感とトゥルトゥル感、これ、寿司です、寿司。

それから、白ゴーヤが余っちゃってる。
パンチが弱いので、ついつい食べずにおいてしまう白ゴーヤ。
でもちょっと塩もみしただけであっさり食べられます。
この歯ごたえ。ガリにはない苦み。これ、寿司です、寿司。

あとはなんだろう。ネットリ感が足りない。
そうだ、ヌカだ。ヌカヅケだ。困った時はヌカ漬けです。
突っ込んだばかりでまだあまり酸っぱくなってない大根のぬか漬けをとりだして、
切ってみる。このほのかな臭み。これ、寿司です、寿司。

誰がなんといおうと、これ寿司です。
だって美味しいもん。

あ、しまった。ダメだ。
ワサビがなかった。

これ、寿司じゃないわ。


☆本日のスパイス、調味料
柿酢(黒沢さんの手作り)
醤油(黒沢さんの手作り)
岩塩(塩もみゴーヤ)
花椒、シナモン、フェンネル(煮物)
山椒(ぬか漬け)
穂シソの醤油漬け


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