見出し画像

小中高地方公立で塾に通わず東大理系に現役合格した際に使っていた参考書メモ

現代文

上級現代文

現代文は高3の夏くらいからこれを使っていました。自己採点の後に恩師の添削を受けていました。自分の回答の悪いところは自分では分かるわけがないので、必ず人に見てもらいましょう。そして添削していただく先生は自分で選びましょう。
添削していただく先生を選んだ基準は僕の場合には「その先生の授業を受けたことがある」「明確な根拠をもって採点をしてくれる」「レスポンスが早い」「信頼関係を築けている」ことでした。


現代文の解法

「こういう設問の形式にはこういう風に答えるんですよ」という当たり前のことが丁寧に書いてあります。これを読んでから現代文でQAがズレることが格段に少なくなりました。QAがずれないということは、最も重要な要素を抑えているということなので0点を取る問題が減ります。記述の受験の基本は0点を取る問題を減らして、執念深く部分点をかき集めることです。


数学

東大数学で1点でも多く取る方法

高3の夏くらいに使っていました。文系編もあります。文字通り、1点でも多く執念深く部分点を稼ぎ出すための方法を学べます。
国語と同様、解いた問題は必ず恩師に添削していただいていました。
ちなみに僕は東大の解答用紙を左右に分割しない派でした。理由は美しくないからです。人は皆、汚いものは見たくありませんので、答案において美意識と哲学を追求しましょう。成果物を美しく仕上げる力を養っておくことは受験以降の人生でも役立ちます。

東大受験の数学で最悪なのは「白紙回答」で、僕は方針だけでもいいから何か書いておくようにしました。日常生活と違って、受験では余分なことをして減点対象になることはほとんどありません。


東大の理系数学

東大数学は過去問と同様のパターンの問題が出ることも多いです。2017年入試で最も受験生を苦しめた大問6(2)も、過去問にほぼ同じパターンの円錐曲線に関する問題がありました。
赤本は模範解答が不親切なので、かならず添削を依頼しましょう。


英語

僕の母校は英語教育にかなり力を入れていたため、基本的な力は身についていました。そのためあまり参考にはならないかもしれませんが、良かった単語帳だけご紹介します。

代わりに母校の英語の勉強法をご紹介します。学校採用の教科書や長文問題集の本文を、日本語訳を読むだけで完全再現できるまで声に出して読んで記憶していました。本当にこれだけです。この地味なことを愚直にできたか否か、これだけのことで母校の生徒の間でも英語力がはっきりと分かれました。


システム英単語

意識の高い受験生は鉄緑会の「鉄壁」を使いがちです。厳しいことを言うと、参考書を使う目的は「レベルの高そうなことをして自己満足に浸ること」ではなく「効率的に合格できる確率を高めること」です。鉄壁のレベルは東大受験のレベルさえ逸脱しているため、決して良書とは言えません。僕は鉄壁を買ってすぐに時間対効果が低いと判断して損切りしました。難関私大の英語で高得点を狙っていない限り鉄壁を使う必要はありません。
学校配布のテキストの例文まで言えるようにすればそれで十分です。母校で用いていたシス単は統計的に使われやすい意味を重視しているので良かったです。


物理

私の当時の物理担当の教員の授業では「物理のエッセンス」が使われていました。同書に対する一般的な評価は高いようですが、僕の感想としては本質的でなくいまいちでした。同系列の「名問の森」も、問題のレベルが入試より低くて役に立たないと判断して損切りした記憶があります。


鉄緑会物理攻略のヒント

鉄緑会は全科目で過去問や参考書を販売しており、その中でも物理が最も良い内容でした。一般的に誤解されがちな事項がまとまっています。かなり脳内がスッキリしました。特に円運動に対する理解が深まりました。


鉄緑会東大物理問題集

セミナー物理→物理攻略のヒント の後いきなりこれを使いました。
こちら過去問及びその解説がメインですが、実は「付録」がすごく良い内容です。本書は理解するまで苦労しましたが、ひとたびわかれば東大物理で8割を取るのも可能になります。過去の出題範囲の一覧表も付属しており、それをもとに僕の受験では「単振動・磁気・熱力学」が出題されると予想していたところ全て的中しました。恐るべし鉄緑会。


東大の物理

物理も数学と同様に過去問と同じパターンの問題が出題されやすいです。大量に問題を解いておけば恐れることは何もありません。


化学

有機化学演習

これ1冊で東大の有機化学で満点が取れます。東大の有機は例年非常に簡単なのです。理論と無機はそこまで勉強しなかった影響で得点率は悪かったです。僕は国数英の主要三科目が得意だったので、理科を片方切っても理一なら問題ないと踏んでいました。理科が両方中途半端になるリスクを回避するために物理だけは完璧に仕上げて化学はそれなりな理解でとどめました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?