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『よだかの星』

宮沢賢治シリーズ 第七回

かいのどうぶつえん 園長です。
今回は、宮沢賢治の名作『よだかの星』(The Nighthawk Star)の、いさかいのシーンです。
ある夕方、大きな鷹がやってきて、”たか”と名乗るな!名前を変えろ!と、”よだか”を脅しました。
そればかりか、鳥仲間からも醜いと嫌われ、地球に居場所がなくなって、泣く泣く大空に舞いあがりました。
太陽や星に、「あなたの所へ連れてって」と懇願しますが、つれなく断られて絶望。最後の時を迎えます。
でもそれで終わりでは、せつなすぎますね。賢治は”よだか” を、銀河の彼方の“星”にうまれかわらせます。そして、青く美しい光になって、天空で静かに燃えていると締めくくりました。
ちなみに、”よだか”(ヨタカ科)は、フクロウに近い夜行性猛禽類(もうきんるい)で、飛びながら口を大きくあけて昆虫を捕食。鷹(タカ科)は昼行性猛禽類で、強靭なクチバシとツメでウサギなどを捕らえます。
童話は賢治の没後(1934)に発表され、いまでは書籍や絵本だけでなく、映画やアニメ、朗読会や演劇、コンサートなどでひろく親しまれています。

夜の雰囲気の背景
森の雰囲気の背景

2003年の開園時より、貝たちとは「割らない」「塗らない」「削らない」と固く約束して制作しています。園長

                              <貝の配役>
(タカ):シマメノウフネガイ/ジュドウマクラ/ムラサキインコ/カニモリガイ/アカウニ/コモレビコガモガイ/ヒメカノコ
よだか(ヨタカ):カモンダカラ/ムラサキインコ/イガイ/シマメノウフネガイ/スガイ
樹木:大型巻貝の芯(ボウシュウボラ/サザエ/ヤツシロガイなど)
大地:ホタテガイ

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