見出し画像

環境に対し私たちに出来ることは何?~その3~

皆様こんにちは。いつも盛岡市動物公園ZOOMOを応援いただきありがとうございます。また新しく開設したブログにフォローやスキを頂き大変励みなっております。今日は盛岡市動物公園ZOOMOの自然環境とそれを生かした取り組みについてお話するシリーズの3回目。今回でこのシリーズはおしまいです。伝えたいことがたくさんあり分けてお伝えしてきました。先に上がっている環境に対し私たちに出来ることは何?~その1~そして~その2~もぜひご覧ください。それでは~その3~。今回も最後までどうぞお付き合いくださいませ。

≪柵の外にもカモシカや野生動物がいるZOOMO≫


何度もお伝えしてきた通り盛岡市動物公園ZOOMOは園内に自然がたくさん残っています。飼育している動物ではなく、柵の外(という表現にするのかとても悩むところですが)園内に野生のニホンカモシカが生息しているのです。動物公園の敷地の外周は柵に覆われていて、電柵も付いているので、気軽に出入りできるようなしくみではないのですが・・・ニホンカモシカはおそらく4頭いると、スタッフ間では認識しています。野生のカモシカが生息する動物園は、日本にどれくらいあるでしょうか?
さらに、園内の沢や池では、夏になるとホタルが飛びます。もちろん飼育して数をコントロールするようなことはしていません。キリンの展示場の池や、その池の水が流れていく沢では、タイミングが良ければとても多くのホタルの光を見ることが出来るのです。ホタルが自生する動物園はあるのでしょうか?盛岡市動物公園ZOOMOには昆虫採集クラブがあります。昆虫採集クラブは会員制の集まりで、採集はもちろん、標本作成も行う活動です。この昆虫採集クラブは、身近な昆虫を通して、環境を学び、生き物と環境を考え、地域の自然を守る子供たちを育てるだけでなく、その子供たちが自然を守るために考え、行動に移していくことも目的にしています。活動を通して園内で採集した昆虫は約800種。これだけでも盛岡市動物公園ZOOMOは本当に豊かな自然に恵まれた動物園だとわかると思います。

野生のカモシカ2020.7.20

「園内に棲む野生のニホンカモシカ」


画像2

「園内で繁殖した野生のフクロウの巣立ちしたヒナ」


画像3

「園内で見られるホタル」


≪生き物を守るために、ZOOMOの生き物を知ろう≫


私たち盛岡市動物公園ZOOMOのスタッフは、東京ドーム8個分の中で、飼育している動物のことだけではなく、自然環境を生かして自然体験を通して、自然を大切に思う心、のもっと前の小さなきっかけ、身近な自然への発見のお手伝いをしてきました。2020年からは、理念を掲げ「one world one health」を伝える体現する動物公園として進化していこうとしています。私たちの健康はすべて繋がって一つである。だからこそ自然環境、地球環境を守る取り組みをしていかなければいけません。

≪ZOOMOの自販機は自然を守る≫


以前ブログで紹介した自動販売機。缶ばかりにしているのは、お買い物からペットボトルを減らす、プラスチック削減につながる取り組みです。カワウソの横にある自動販売機は言うまでもなく寄付型の自販機で、寄付先はOWS。1998年に設立した 特定非営利活動法人でOWSという名前は、英語名の The Oceanic Wildlife Societyの頭文字からとり、海をとりまく自然とそこにすむ生きものたちを通して、「自然に親しむ、自然を学ぶ、自然の大切さを伝える」活動を推進しています。そこに売り上げの一部が寄付されるようにしています。

自販機

「カナダカワウソの横にある自動販売機」


このように盛岡市動物公園ZOOMOでは、すでに取り組める部分で環境保全を実践してきました。

≪これからのZOOMO・・未来へ≫


さらに、2020年に掲げた「one world one health」の理念のもと2021年10月から着工するリニューアル工事を進めていきます。
リニューアル後は都市公園の機能も生かし、多くの自然を活用できるネイチャーループが作られ、ビオトープが新たな場所で整備されます。そこは多くの子供たちが楽しんできた昆虫採集の拠点になる予定です。自然を満喫しながら楽しむ中で、自分たちの地域の自然や環境について何が出来るのかを意識できる動物園、都市公園として、「one world one health」のメッセージをつぶさに伝えながら、来園するお客様と共に、環境のことを考え行動し続けていきたいと考えています。

企画営業広報 森 敦子