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人生逆転の秘訣!トイレ掃除作戦

かつて、崖っぷちの人生を送っていた。一歩踏み外せば、文字通り自己破産。気づけばそんな状態だった。もう10年も前の話だ。その時期、僕の耳には社長からの厳しい言葉が絶えず響いていた。「お前は凡人以下の能力しかない」「努力は認めるが、ポイントを外しているから成功できない」「人間性が軽すぎる。判断が浅い。小学生レベルだ」と。

これが僕の日常だった。当時の年収はどれだけ頑張っても420万円がやっとで、借金は500万円。年利は10.8%から14.8%。10年間で払った利息を計算すると、約418万円。僕は1年間タダ働きをしたのも同然だった。

さらに、幹部でありながら「クビ候補」にもなった。今おもえば、よく耐えたと思う。もちろん今は全く違う環境にいる。借金は完済し、起業して素晴らしいクライアントにも恵まれ、安定した仕事を得ている。以前の生活からは想像もつかないほど自由な毎日を送っている。

朝6時に起きて、1時間半以上かけて通勤し、ヒステリックな事務員に苛立ちながら15時間以上働いていたあの日々。今では、目が覚めたら起きて、天気が良ければ目の前の公園を散歩し、家に帰ってコーヒーを飲んで、少し仕事をしたら、エクササイズをして身体を鍛え、再び仕事をする。対人ストレスはゼロで、毎日が非常に快適だ。

決して、仕事が苦痛だったのではない。仕事は好きだ。15時間は行き過ぎだが、自由な裁量で出来るならあまり時間は気にしない。何より苦痛だったのは、自分で自分の人生の主導権を握れなかったことだ。

以前の僕と現在の僕を比較すると、お金が原因の夫婦喧嘩はなくなり、時には親孝行もできるようになった。プロ野球中継を聞きながら仕事をしたり、自分の裁量で仕事の段取りをつけることができるようになった。友達の結婚式に呼ばれても、お金や現状に負い目を感じて断ることがなくなった。誰かに指図される必要もなく、付き合いたい人を自分から選べるようになり、家族や友人との時間を大切にできる余裕が生まれた。他人に自分の人生を振り回されることもなくなった。

僕は、自分の人生の主導権をついに自らの手にすることができた。

では、なぜ借金500万円「クビ候補」の崖っぷちサラリーマンが、ある程度自由な生活を送れるようになったのか?成功できないと言われた凡人以下の僕が何をして、どう考え、どんな習慣を身につけたとき、人生が上向き始めたのか?

今なら、その理由を【3つの戦略】をもとに具体的に説明できる。おそらく誰もが、マネをして同じような結果が得られるよう、図式化して提示できる。

そのすべてを拙著『凡人以下の僕が成功するための3つの戦略』もは書いた。特に25~35歳の男性で、年収500万以下の会社員、フリーランス、個人事業主の方にはぴったりの内容だろう。この本は、億万長者になる逆転満塁ホームランのサクセスストーリーではなく、コツコツヒットを打つためのダサくて泥臭い話だ。だが、手を伸ばせば掴めるリアルな実践的な内容を約束する。

きっかけは「他人に人生の主導権を握られる人生とは決別する!」という決断だった。借金生活は苦しかったが、もっと嫌だったのは、自分以外の他人に人生を左右される状態だ。人に命令されて生きること、自分の意志を二の次にすること、嫌な人と一緒に働くこと、上司の価値観に縛られる仕事の在り方、頑張っても給料が変わらないこと、自分で自分の生き方を選べない環境に、僕はうんざりしていた。

「なりたい自分」よりも「なりたくない自分」を具体的に書き出したことがすべての始まりだったと思う。貧乏に耐えられても、自分で人生の主導権を握れない不自由な人生だけは絶対に嫌だという自分の本音に気づけたのだ。借金完済だけを目指していたら、今手にしている自由はなかったかもしれない。

尊敬する経営者から「成功事例はゴミだ。失敗事例からしか学べない」と教えられた。本当に有益な失敗事例はあまり表に出てこない。その言葉が今回の出版のきっかけとなった。

具体的な戦略は書籍に譲るが、ここでおすすめの「習慣」をひとつ紹介しよう。それは「毎朝のトイレ掃除」だ。そんなこと?と思うかもしれない。でも馬鹿にしてはいけない。これを続けたことで、僕の人生は少しずつ上向き始めた。今から思えば何も不思議なことはない。トイレ掃除をすることで心が整い、生産性が向上し、金銭感覚やコスト意識を養うことができた。また、自分で決めたことを続けられる小さな自信がついた。これが何よりも大きかった。

この本を10年前の自分に読ませることができたら、もっと早く自分の道を見つけ出せたかもしれない。もしこうした拙い、ダサい経験が10年前の自分のような人の役に立てるなら、これほどうれしいことはない。僕は今、スモールビジネスのためのWEBサービスを提供しているが、それは日本の85%を占める小規模事業の力を強くして、日本を盛り上げたいからだ。あなたも一緒に、あるいはどこかで、奮闘してくれたら最高だ。