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晴れ着 (土屋鞄絵本コンテスト)

こんなにも物があふれる時代はこれまでなかったのではないか。
そんな中でも
巡り巡って大切にされる文化がある。

自分が日本人で良かったと思う事。
それは晴れ着が着れる事。
レンタルもできとても便利になっている昨今。
ですが、受け継がれていくこともまた素敵。

そんな晴れ着のストーリーです。

写真は私の成人式の晴れ着。
レンタルで支払いするために行った着物屋さんで、その日に出逢ってしまった、絞りの振袖です。ローンを組み、半額ほどですが自分で仕事しながらしはらいました。今でも、お気に入りです。


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タイトル:『晴れ着』

これは自分が3歳の時に着た七五三の晴れ着

親戚のあの子が着て以来
ずっと押入れの中にしまっていた
<押入れの中にあるイメージ>


オギャー
あなたが産まれた
<赤ちゃん誕生シーン>

2750gであんなに小さかったあなたが
歩ける様になり
いやだいやだと言う様になり
一人前にボールを投げるようになった
<ヨチヨチ歩き、だだこねシーン、ボール投げシーン>


3歳になった


あっという間の様で
一緒に過ごした時間は
かけがえのない とき なんだよね

七五三 おめでとう

最近はあなたを追いかけ回す事が多くなってしまっているけれど
<追いかけているシーン>

七五三 おめでとう
<にこやかな表情>

押入れの中からあの晴れ着を出す


(回想:自分が着ていた当時が頭に浮かぶ)

自分もこんな風に育ててきてもらったんだよな...
こんなときがあったんだよな...

(回想:写真のイラスト)

ああ、あれは小学生の時
あれは中学高校
成人式
キャンプしたり
フェスに行ったり
飲みに行ったり
海でBBQしたり...

そしてあなたのお母さんに出会って
あなたが産まれた
<夫婦・親子三人のシーン 背景は日の出のようなオレンジ色>

あなたは3歳
自分と同じ晴れ着を着る
<紋付が同じ晴れ着を着ている、イラスト>

色々な事がある
時代が変わることもある
街はどんどん変化する
<波、街のイラスト>

どんどん便利になってゆくけれども
忘れないでね

どんなに時代が変わろうとも
変わらないものもある

思い出は消せない

受け継がれていく晴れ着

これからもだいじにしたい
思い出させてくれてありがとう

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時代は昭和・平成・そして「令和」へと移り変わるとき。
街も時代も刻々と変化して行く。
自分たちの力で時代や街はなかなか変えがたい
(自分が街づくりに関われば関われますね)
そんな時でもかわらぬものはある


兄の息子(甥っ子)の七五三の時の実話です。
兄が来た晴れ着の写真に写っているものを、親戚の男の子が来て、その後15年程ずっと保管されていた。
その晴れ着を甥っ子も来て、写真撮り。

この時代、レンタルで写真撮り、できますよね。
でも、なんだか手元にあるというのは「味がある」と思う自分がいます。

今回のコンテストのコンセプト "長く大切にしたいもの"
どうも、ものに秘められたストーリーがわたしは好きなようです。

私の祖父や祖母は、亡くなっています。
ですが、ふとそのものを見た時、香りがした時(例えば蚊取り線香とか笑)
何でもいいのですが、ふとその瞬間に思い浮かぶ事ってないですか。

そんな瞬間を言葉やストーリーイラストでこのように共有できることは、
人間が人間たらしめるからこそだと思うのです。

今回のコンテスト作品。
男の子イラストにさせていただきましたが、女の子バージョンもできますね。私の実際の体験が直近の記憶の中であった為、甥っ子バージョンにさせて頂きました。
姪っ子もいるのですが、姪っ子も回り回って母親が着た晴れ着や頂いた晴れ着で写真撮りしたりしていました。思い出しました。

7歳の時にはレンタルしており、それはそれで毎回様々な晴れ着を楽しめるので良い経験だなとも思います。この時代の良さ...ですね。

ここ最近の投稿でも書きましたが、何事も白か黒か!でなくてもいいと思っております。人は全てのことにおいてグレーゾーンがいいのではないか...と。
自分にとってこれはここ、これはこことそのグレーゾーンの中の濃淡のどこにいるのかが大事なのではと思うのです。

男の子ってどうも女の子よりもファッションというか服のバージョンが少なくなりがち。
ですが、男の子っておもしろいなという行動ばかりしていて、それがわたしはおもしろいと思うのです。
女の子が嫌いなわけじゃないのですよ。
異性だからなのか、おとこのこ・おとこって謎だな〜と思う事があるというだけです。

お読み頂きありがとうございました。
コンテストにこのように参加できた事、応募しようと思った事、自分の感情を共有しようと思った事、嬉しく思います。

絵・イラストが少なくて恐縮です。
イラストの得意な方、ご協力よろしくお願いいたします。


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