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  • instagramなどで使える!ニュンの透過画像

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ニュンの透過画像。インスタなどに使える

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    • 8時にモーニング

      「朝がいい、って自己啓発本に書いてある言葉でしかぼくは知らなかったんですけどね。椎名誠とその友達の絵描きが早朝に絵を描いていた、その後ろ姿は神々しいものだったらしいですよ。」 「無職の友」というのは、なんだか良い。 大学の後輩、というより友人が、そこそこ近所の場所に引っ越して来た。 近さでいうと、電車で数駅くらい。 その友人から、前の晩に連絡がきたのだった。 「失業申告の関係で、ハローワークの人が『働いたりした日』というワードを連発していて」それがおもしろくって「ずっと

      • 小粋なプレイリスト片手にね

        Spotifyでプレイリストを作っています。 第一回目の自分オフィシャルプレイリスト、「小粋なニュン」はなかなかに好評だったんだ。17人くらい、いいねしてくれてる。 そもそも、「ニュン」ってなんだよというご意見がきかれます。 ごもっとも。 始まりは単純だよ。友人とのメッセージのやり取り途中に、突然「そうだニュン」と、語尾に勝手にくっついてきた。どこからやってきたものかは分かりかねるが、要は単なる誤字です。 特定のなにかを指しているわけではないのだけれど、ちなんだキャラ

        • 石の上にも三年目の挑戦[3]

          オードリー・ヘップバーンの映画を観て思った。ペアで踊るダンスを始めよう、と いやな夢をみているような数日間を過ごした。激しい自己嫌悪や人生への迷いを持ったまま5日ほど会社を休んだわたしは、またゆるやかに日常へと戻り、ふらふらと現実に適応を深めていった。金髪で復帰したが、会社の人たちは相変わらず親切だった。誕生日を迎え、ひとつ歳もとった。 怪我の治療代は保険から出るし、おまけに慰謝料といって、通院の日数に応じてお金が出るらしい。こういうものがあるためにわざと車にあたりに行く

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        記事

          使い捨てカメラ、一瞬の残像

          フィルムカメラは遠い思い出。小学校か中学校のころまで遡る。 あの頃はインスタントカメラや安いフィルムカメラで写真を撮ったりしていたっけ。 周囲にプロのカメラマンや、アマチュアでも写真が趣味の人たちがあまりにも多い今。そんな中、今更写真を真剣に撮ろうなんて考えたりはしなかった。 それよりも、目の前で起きていることに集中して楽しみたいな。そんな風に思っていたので特段カメラにハマったりはしなかったが、数年前から時々撮っていた写ルンですの写真をこのゴールデンウィークにようやく現像

          使い捨てカメラ、一瞬の残像

          ストレートパーマをかけるのをやめました[1]

          これまでの人生に関する不和の原因について明確に意識しはじめたのはアメリカに留学していた時だった。 体調不良のため、学校に併設されているクリニックにかかったときのこと。これまでの病歴や家族の病歴などを記入する欄に、発達障害に関する項目があった。 当時は2011年。日本では発達障害に関する理解が今ほど浸透していない頃だったが、わたしはふと祖母の家がゴミ屋敷だったことを思い出していた。 どうして自分は他の人のように振る舞うことができないのか、その場に流れる暗黙の了解を理解する

          ストレートパーマをかけるのをやめました[1]

          アプリで楽しむ「オンライン投げ銭」ライブ体験

          この間、かねてから贔屓にしているバンド「Mime」のライブを観に行って来た。90年代を思わせる少し懐かしい雰囲気の、爽やかなR&Bバンドだ。メンバー全員腕のいいミュージシャンで、毎回素敵な演奏で楽しませてくれる。 「MUSER」主催のそのライブでは、アプリを使って「投げ銭」をすることができる。 入場料を払うと、700円分の金額が付与されたカードを渡された。それをスキャンし、自分のアカウントを通じて気に入ったアーティストに投げ銭できる。もちろん、もっとお金を払いたい場合はさ

          アプリで楽しむ「オンライン投げ銭」ライブ体験

          石の上にも三年目の挑戦[2]

          >>前回の投稿はこちら 東京も嫌いだし、友達もいらないと真剣に思い込んでいた instagramを再開したのは2018年の3月だった。 高速道路の分離帯、事故で大破した車のそばでわたしは封印をといた。 「Stay alive」などと書いた気がしたけれど、その時の気持ちはどちらかといえば「これからも生きることになってしまったのだな」というような感じに近かったかもしれない。とにかく、目の前の高速道路以外の世界のことが急に知りたくなったのだ。 ひどくネガティブだった。 仕事

          石の上にも三年目の挑戦[2]

          石の上にも三年目の挑戦[1]

          りんご音楽祭に出たい。そう思って何年経っただろう。 東京で暮らして3年目に突入する今年、いよいよりんご音楽祭に出るための行動を起こすことになった。 大学進学がきっかけで8年ほど暮らした大好きな街、松本。 3年前、そこから転職を機に東京にやってきたが、山に囲まれた美しい地方都市の暮らしをほどよく気に入り飽きることなく住んでいたわたしは、お金もなく知り合いも少ないこの街で2年半ほどまあまあ苦い汁をすすって暮らしていた。 山がない。お金もない。ただ同然で手にいれた自転車で行ける

          石の上にも三年目の挑戦[1]

          26歳の時に書いた文章(傲慢だ)

          「20代からなんら精神的成長もしておらず まだまだ色んな女の子と遊びたいし恋愛もSEXもしたい」 23歳のときに住んでいたシェアハウスのハウスメイトがSNSに投稿していた文章が目に入った。彼はいま、30歳くらいになったのだろうか。 文章の中にあらわれる「ドクシン」「バツグン」「ケッコン」。 韻でも踏みたそうに配置されたカタカナは、自分に降りかかってくる物事をいかにも不自然なこととして捉えているような様子で、ああ「この感じ」わたしも知っていると思った。 その家にはいろん

          26歳の時に書いた文章(傲慢だ)

          カニのくだり(インタビューの合間のどうでもいい会話のその一部)

          ●いつごろ:2016年の冬くらい ●登場人物:小林くん(フリーペーパーを兄と一緒に作っている。男性)、ナカノさん(様々なところへよく出張しているライター。女性)、づちゃん(わたしです) ●文字起こしをした意味:まったくない ●ためになるか:まったくならない 小林くん:でもね、やっぱね、カニを着る辺はやっぱりバグってると思うよ。 ナカノさん:バグってないよ!! ーーなにそれ 小林くん:カニをよく着てるの。カニの模様が入ったやつ。 ナカノさん:H&M。カワイイじゃん。

          カニのくだり(インタビューの合間のどうでもいい会話のその一部)

          すべては、ぼうけんです。 (踊ることについての覚え書き)

          「二人で踊っている感じがするペア、互いに愛情を感じるペアを選びました」というアナウンスが聞こえた。 二人で踊っていることかぁ、と思った。 落ち着いている時には音がよく聞こえる。目の前の相手に緊張したら、それはきっと指先から肩から相手にすべて伝わってしまうのだろう。強張った身体からは滑らかなステップは生まれないし、指先は相手の意図を捉えることはできない。とにかく落ち着いて、つないだ手や押される肩の感覚に集中する。視線は相手の目か、顎か、あるいは胸元を。そして深呼吸して音を聴

          すべては、ぼうけんです。 (踊ることについての覚え書き)