シモ_ハユハSimo_Häyhä

戦争シモネタギャグ

お暇だし、雨だしということで。・・・初投稿がシモネタってのもアレだけど(笑)

えー・・・第二次大戦時代、フィンランドに「シモ・ハユハ」という凄腕スナイパーが居りまして。本題に入る前に注釈を入れますよ。

日本では、というかネット上ではネタ的に抜群の知名度を誇っていますが当初は原語Simo Häyhäを英語読み?してシモ・ヘイヘという呼び名で通してたんですが、のちにフィンランド大使館から「ヘイへではなく、ハユハと読みます!」と苦情が来たそうです。しかし一旦拡散してしまった通称を統一して訂正することもままならず、やむをえずユーザーたちは「シモ」さんと、便宜的に訂正をしたのです・・・。

それが「シモネタ」かよ? (笑)なはは、それもある。でも下半身ネタもこれから披露します・・・の前に、ツナギとしてまずは上半身ネタから。

さてこの「シモ」さん、第二次大戦初期の1939年に母国フィンランドが隣接する旧ソ連の侵攻を受けてしまい、鴨撃ち猟師だった彼も兵士として召集されます。配置されたのはコッラー河というところで、東から渡って来ようとするソ連軍を撃退するのが任務・・・とはいえ押し寄せるソ連部隊4千人に対し彼の部隊はたったの32名 ∠;゚Д゚)ゝ<ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

どうあがいてもムリゲなこのミッション、だがわれらが「シモ」さん、慌てず騒がず慄かず純白のギリースーツに身を包み、坦々とソ連兵を狙撃しまくります。防衛4ヶ月の間、最終的に射殺した人数は505人!! それも狙撃のみの戦果であり、白兵戦・突撃戦での戦果は含まれません・・・。堂々のワールドレコードです。

だが「死神」と恐れられた彼も、開戦(39年12月7日)から丸4ヶ月目の40年3月6日、ソ連軍の「対シモ狙撃班」によって右下顎を撃ち抜かれ、致命的重傷を負ってしまいました。一週間後の3月13日に意識を取り戻し一命は取り留めましたが、戦争は前日の12日に終わっていました。

彼は当然ながら英雄として称えられましたが同時に下顎は歪んだままで後の人生を送ることになりました・・・。


でだ。日本にもそういう人がいたんだよ。更に遡ること35年、日露戦争の時代に、顎を撃ち抜かれた「有名人」が。また、同じロシア人兵士(当時は帝政ロシア)だというのも因縁というかね。

ざっと経緯を述べると、日露戦争でも・・・いや世界戦史でも最大の陸戦、「奉天会戦」において、帝国陸軍内でもエリート中のエリート、近衛第一中隊所属の海老原半三郎少尉、彼は勇敢に抜刀して混戦の中へ突入してふと何かの拍子に「右を向いて」、「左顎に」被弾、重傷を負ったが一命は取り留めて終戦後惜しまれながら退役、のちに金鵄勲章を授与。

顎を負傷したところ以外、シモさんと共通点がない? いやいや、彼の名はシモさん同様、ロシア軍兵士に長く記憶されているのです。何が理由で?それは、まさに彼の「名前」と「階級」にありました。

ロシア語で「ハラショー」というのは「すばらしい!」って意味だというのは皆さん知ってると思います。では、「エビ」ってどういう意味だか知ってますか? 答えは、「女性器」だったんです。さて、その予備知識を以ってこんな場面を想像してください・・・。

おちこちで煙が立ち、奉天会戦の戦火がまだ冷め切らぬ帝国日本軍陣に、急ごしらえの柵で囲まれた捕虜収容所で、疲れ切り不安げな多数のロシア人捕虜がめいめい胡坐をかいて俯いている。だが日本軍側にも勝ち誇ろうという雰囲気はない。ほぼ互角の乱戦であり、被害はどちら側にも甚大なものであったから。自然、監視兵たちも戦場に散ったともがらを想い、視線はうつろに宙を彷徨っている。・・・だが、しばらくして衛生兵に支えられた士官が姿を現すと、何故だか日本兵のひとりが「××××サイコー!!」と、すっとんきょうな声で叫んだ。それを聴いたロシア人捕虜は一斉に顔を上げた。一体何があった?あいつはとうとうイカレたか?こともあろうに陣中でお×××サイコー!!などと叫ぶとは・・・。

だがそれでは終わらない、また一人、兵士が士官に駆け寄りながら「おま××サイコー!!」と、大声で呼びかけた。更には上官らしき人物までもが「おまん×サイコー」と言って士官の肩を抱いた。

ソコにいたって、ロシア人たちは状況を理解し、お互いに顔を見合わせて笑いをこらえた・・・。「どうやらあいつの名前は(エビハラショー〔イ〕)と言うらしい」と。そして彼らは故国に帰ってから「海老原少尉」のエピソードを語り継いでいた。

なんとも、面白いけど笑っていいのか判断に苦しむ。・・・まあでも折角一世紀にもわたって語り継いでくれたんだから俺たちもこの貴重な「シモネタ」を拡散していこうや〔苦笑〕

補足。さすがに「海老原少尉」の画像はなかったけど、戦後のシモ・ハユハの画像を挙げておいた。

おしまい。

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