思った以上にショックがデカい…（泣）

私は今の雪組が大好きだ。ファンになって今の雪組が1番好きだなって思える。宝塚デビューが雪組でちぎみゆだったけど、だいきほ時代の大劇場でも超チケ難で遠のいていた時期があった。ちぎみゆ退団～だいきほ退団までブランクがある為、雪組について語るは烏滸がましいけど。

彩風咲奈さん。雪組で大事に育てられていらっしゃるんだろうな～と言う事は理解出来たが、それ以上でも以下でもない印象だった。雪組って路線スターさんだけでなく結構キャラの強い方多いじゃない？その中でシュッとしてキレイだな～ぐらいにしか思ってなかったんだ。

あぁ、この人がなるべくしてトップスターになった。

お芝居もさることながら、そのまばゆいオーラ。まさに夢夢しいを具現化したビジュアル。小さい顔に長い足！少女漫画の実写版かよって位のキラキラオーラ。みんなが想像している「宝塚の人」だと思う。時に爽やかで時に色っぽく、程よい抜け感とビシッと決める時の匙加減も素晴らしい。嫌味が無くて押し付けもない。最もバランスの良い男役だと思

彩風咲奈さんの魅力に気付かせてくれたのは、間違いなく朝月希和さんが居たからだ。「さききわ」の雪組が大好きなんだ。

宝塚ファンになる前、SNS上などで見ているとトップ娘役さんへの風当たりの強さを見て引いてしまった事があった。そして（当時）今の時代に相手役を「嫁」と呼ぶ感覚や「添い遂げる」とか「寄り添う」みたいなキーワードが出てしまう事に違和感を抱いていた。宝塚ファンてまるで小姑みたいで怖いなぁって。そして、時々写真を見たり流れてくるエピソードを見ては、娘役は幼くて男役より前に出てはいけないのだろうか？と誤解をしていた。

実際、宝塚ファンになってみると、娘役さんの方がサバサバしていたり強かったりするよね（笑）どの学年にも言える事は自分の娘役芸があるからこそ引き立つ。若い学年でも確固たる芯を持っている人もいるし、大人の魅力を兼ね備えた素敵な娘役さんもいる。娘役だって10年上級生娘役にしかない魅力もある。若けりゃいいじゃないんだよ実際は。「寄り添う」のニュアンスだって、男役から3歩引く昭和の嫁みたいなものではなく、相手の事を尊重しながら自分も自立する。自分の娘役芸を持っている人はウンと下級生の男役と組んでもちゃんと娘役になれる。

娘役だって奥が深い。その奥深さはnoteでは語り尽くせないけど…。

宝塚ファンとして、いち働く女性として。今は退団後のセカンドキャリアが可視化される時代でもある。トップスターの退団時の定番「寿退団ですか？」の質問がハラスメントになりもうそろそろ絶滅するだろう。今の娘役さんに求められるものは幼さではなくそのスキル、自立した女性の強さなのかな。（劇団とファンとの間でその辺りのギャップがまだ埋まり切っていないのかなと感じる）

朝月希和と言う娘役の生きざまは、令和の現代を生きる女性の象徴だと思っている。

働く女性が多い今、大人として地に足がついている。研10過ぎての就任は「遅咲き」なんかじゃない。早くも遅くもない「満を持して」このタイミングで就任したのだ。幾度の組替えなどを経て色んな経験をして辿り着いた今。ドンドン若い子達が入ってくる中でずっと頑張って来た。決して平坦ではなかったサクセスストーリー。私たち働く女性だって共感しちゃうよね。

朝月希和には大人の女性と少女が同居している。優しく可憐な見た目なのに芯の強さがあって。強気な姉御肌な部分もありながら、時々見せるチャーミングが笑顔が胸を打つ。豊富な経験から裏打ちされるスキル。歌もダンスもお芝居もこの人に任せておけば大丈夫。安心して見られる。

彩風さんも長いキャリアの中、十分なキャリアを積んでのトップスター就任だった。雪組の期待のスターとして沢山の経験をして来たからこその安心感があったけど、やっぱりそれでもトップスターになる事はプレッシャーもある。雪組ファンにとっても、彩風さんのファンにとっても、お披露目の相手役が朝月希和だった事はどれほど心強かっただろうか。

お披露目がシティハンターと外部のファンからも注目される演目だった。これぞ宝塚！を具現化した彩風咲奈さんが居て、娘役芸の全てを兼ね備えた朝月希和が寄り添う。初めての宝塚にはうってつけの2人だったと思う。今まで見ていたファンも安心するし、初めて見る人の「これが宝塚か～！」と言わしめるのには適任なコンビネーションだったし、ハードルなどを感じさせず純粋に宝塚の魅力を伝えられる2人だったと思う。

短い間だったけど、とてもいいものを見せて貰った。何よりも私に「雪組が好きだ」と思わせてくれたのだ。和希そらが来たからってのもあるけど、やっぱりその組のトップコンビに魅力を感じない事には始まらない。和希も好きだしさききわの雪組が大好きなのだ。

希和ちゃん退団後だって彩風咲奈率いる雪組を見ていたい。

これからの雪組は最低限大劇場には足を運ぶ。少しずつ生徒さんの事も覚えて来た。オデッセイも行く気満々だ。（雪組の別箱なんていつぶりだ？ちぎみゆのローマの休日とかじゃない？）最後の瞬間には「希和ちゃん素敵な雪組に出会わせてくれてありがとう」と言いながらその姿を目に焼き付けたい。