21杯目:【PTA】PTAバザーに凝縮された会社があった
前回投稿の20杯目と並行していたお話になりますが…
バザーの売り上げを上げるために、お客様に向けての仕掛けより、
実はもっと大切な事があります。
販売側のPTA役員の意識を変えることですf^_^;)
なにせPTA役員って、基本的に自分から望んでやってる人の集まりではないので、
(望んでやってる人には申し訳ありません発言です)
そこに持ってきて、
定期総会で決まった昔からやってる年間事業だからという理由で、
貴重な日曜日の日中に、
やりたくないことに駆り出されてるんですから、
モチベーションも上がりませんよね。
生徒たちの手助け…という大義名分があったとしても、
さっさと売り切って、店じまいして帰ろう!
って気持ちもわかります。
やりたくないことを朝から夕方近くまで6時間。
6時間耐久レース、忍耐の時間、損✖️損
しかし、どういう気持ちでやろうと、消費するこの6時間は一緒なんですよね。
それなら、その6時間を楽しんで、何かやって良かった!
って思えるようにした方が良いですよね。
その空気を作るのが会長の役目なのではないかと思っています。
それでやった事は…
商品にストーリーをつける作業
これは20杯目にも書いてありますが、今度はスタッフ目線で。
今までだと、よくあるサイズの付箋に値段を書いて、
ただ商品にペタペタ貼ってるだけだったのを、
名刺サイズくらいのカードから、いろいろな大きさのカードを使って、
そこに値段のほかに、商品に対するストーリーを書くようにしました。
『イチオシ、日頃から会長が愛用の石鹸!!』
『返品は受け付けませんが、苦情は会長が受け付けます!』
『メルカリでは〇〇円で取引されてたこの商品が、なんと〇〇円!!』
ちょっと悪ふざけと思われるかもしれませんが、
会長がこういう調子だと、
他のスタッフからも意見がどんどん出てくるんですよね、悪ふざけついでに。
しかし、そういう時に出るアイディアは、結構良いものなんですよね。
前のめりになった気持ちから出る意見だから。
なので、基本的にそういう時にスタッフから出てきた意見は全て、
「イイっすねーー!!」
で採用。
スタッフも参加してる感覚にもなりますしね。
このストーリー値札、お客様からもツッコミ入れられる材料にもなり、
スタッフにとっては、お客様との話のネタにも悩まなくて良い効果にもなります。
スタッフ全員、サンタ帽をかぶって販売をしました。
最初は嫌がるスタッフいましたよね。
恥ずかしい〜〜!!とか言って。
わかります、わかります!
なので、恥ずかしくないのを証明するために、
会長自ら、サンタ帽をかぶってお祭り会場全体を大声で回って、
PTAバザーの告知をしました。
本当は、自分も恥ずかしかったけど、スタッフの空気作り空気作りf^_^;)
別にサンタ帽じゃなくても良かったんですけどね、まだ秋だったし。
スタッフの人数分、急にお揃いで揃えられるものがサンタ帽しかなかっただけ…
要は、外から見て一体感が見えるアイテムが欲しかったということですね。
季節外れでも…(苦笑)
校長先生も巻き込みました
先生方は挨拶言葉で、
『地域の子ども達は、保護者・地域の人・先生の三位一体で見守っていきましょう!』
なんて、よく言いますよね。
それは確かだと思うので、それなら実践していただきましょう!という事で、
校長先生にも、バザー会場にいる時には、サンタ帽をかぶっていただきました。
これによりお客様目線だと、先生と保護者の一体感を感じる効果があります。
それなら、そこの生徒のために手助けしようかという思いにもなると思いました。
それと、保護者目線だと、なんで私らだけがやってて先生たちは何もやらないの!
って、だいたい愚痴が出るんですよ、やりたくないことをやっているから。
その感情を少しでも抑える効果もありました。
バザー会場の端っこにスタッフ専用ティーコーナーを作りました。
スタッフ専用コーナーといっても、部外者から見えないように仕切って閉ざされた空間じゃなくて、ただテーブルとかで仕切ったオープンなスペース。
そこに、コーヒーマシーンと、ちょっとしたお菓子を置いて、
好きな時に好きなように、スタッフだけがコーヒーを飲みながら休憩できるようにしました。
福利厚生ではないですが、こういうのってスタッフをやってればこその特権と捉えてくれて、スタッフの士気も上がりました。
そして、それらの一つの効果として、
バザー品も少なくなってきて、
長テーブル一つに乗るくらいの品数になり、
客足も少なくなってきた時、
ある一人のスタッフから、
『外に出して、露天でバザーやりましょう!』
と提案があり、テーブルを一つ外に出し、バザー品を並べて、
そこから呼び込みもしながらの販売。
完全にスタッフの意識も変わりました。
サンタ帽をかぶるだけでも、
恥ずかしいから嫌だ。
と、言っていたスタッフからそういう提案があるんだから。
そこには、やらされてる感はまったくなく、
自分たちでやっている!運営している!って空気になっていました。
そうこうして、一つ残らず完売!
20杯目のことを含めて、それらすべてが上手く噛み合って、
バザーの品数が激減していたのに、売り上げが2.5倍になったんだと思います。
ちなみに、その露天販売や呼び込みの明るく元気なスタッフの様子が、
お客様だけでなく、模擬店を出してる地域の関係者の目についたのか、
『そういうことなら、来年は、自分たちもバザー品提供するよー!!』
と名乗り出てくれました。
『今年は、バザー始めたんだー?』
っていう人もいて、
もう何年も前からやってますよ!って答えて…
自分たちが思ってるほど、外の人から見れば認識されてないのがよくわかりますね。
なんで売れないんだろう?
じゃなくて、
そもそもバザーやってることすら認識されてないんだもんね。
現状を正確に把握出来てないんだもの、
対策も何もあったもんじゃないですよね。
まぁ、自分の前までは、ただ一事業として、
そこまで考えてやってたわけではないみたいなので、
あまり関係ないかもしれませんが…f^_^;)
そして、たまたま次の年度もPTA会長の機会をいただいて、
意識が変わったというより、やる楽しみを知ったスタッフと、
バザー品の提供で地域の方も巻き込んだ結果、
バザー品の品数も充実して、
2.5倍に増えた売り上げを、さらに越える結果になりました。
自分が経験したPTAバザー事業には小さな社会がありました。
たかがPTAバザー、されどPTAバザーですね。
貴重なお時間の中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 駄文ながら一生懸命書かせていただいていますので、またいらしてください。