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令和5年度中小企業診断士2次試験再現答案

おかげさまで合格しました。ありがとうございます。
点数返ってきたので再現答案と一緒に晒します。

事例Ⅰ 66
事例Ⅱ 66
事例Ⅲ 66
事例Ⅳ 76

6多いな!!!!!!!!!!!!!

ちなみに予備校の採点サービスの結果は次の通り。
・LEC無料 B-B-A-A
・AAS 46-64-50-80(総合2位/103人) 
・EBA C-A-B-A(総合48位/423人)

また、令和4年度本試験との比較は次の通り。R4→R5
50→66(+16)
66→66(+0)
59→66(+7)
50→76(+26)
225→274(+49)

では再現答案を載せていきます。
なお、私は解答用紙に書く前に下書きする派なので、再現率はほぼ100%です。

事例Ⅰ

第1問
①高品質商品とサービス、②地域住民の需要、③活性化された組織。
①原材料高騰で収益低下、②新規仕入先未確保、③新規顧客未開拓。

第2問
①新メニュー開発と原材料厳選による高付加価値化、②メニューとサービスの絞り込みによる経営資源集中と効率化、③標的顧客の絞り込みによる競争力向上、④社員への権限委譲とビジョン共有による組織活性化。

第3問
留意点は①社員の業務が固定されており、配置転換で職務再設計を行い意欲向上の必要がある、②接客・サービスが省力化されマニュアル化・教育で品質向上の必要がある、③一体感がなく目的共有で組織活性化の必要ある。

第4問
(設問1)
①統合後のビジョンを社員に共有する、②ビジョンに沿う行動を評価する基準を作る、③A社ノウハウを生かし業務をマニュアル化し、教育する。組織と業務の円滑な統合を図る。

(設問2)
①X社の仕入先の高品質原材料、A社のノウハウを生かした高付加価値な蕎麦で差別化戦略を、②商品や駅前の立地をSNSやグルメアプリで訴求し、外国人観光客や若者を獲得する新市場開拓戦略を行う。事業拡大を図る。

4科目のうち一番難しいと感じたし、実際やらかしてる。何を答えればいいのかつかめなかった。
強みの②は機会っぽくなっちゃってるし。
足切りの心配をずっとしてたけどまさかのA評価。

事例Ⅱ

第1問
顧客は①近隣の公立小中学校、②少年野球チームとメンバーと保護者、③少ない女子野球チーム。競合は①サッカー、バスケットボール用品専門店、②大型スポーツ用品量販店。自社の強みは①野球用品の品揃えと提案力、②加工技術、③オリジナル用品対応力、④長男のICT知見。弱みは①不十分なHP、②価格競争力と品揃え不足。

第2問
サブスクリプション方式の販売を行う。①定額利用料で野球用品を貸与し、期間中は交換自由とする、②強みの提案力で子供の成長・願望に合う用品を提案し高付加価値化する。以上で顧客満足度向上、売上向上を図る。

第3問
①加工技術を生かした女子のニーズに合うオリジナルの女子野球用品を開発し、SNSでの発信、小中学校でのチラシ配布、②プロ女子野球の試合をスポーツ施設に招致し、女子学生を招待する。以上でメンバー獲得を図る。

第4問
少年野球チームの監督を標的にする。①ホームページやSNSで野球用品の紹介や、問合せフォームを通じたニーズ収集や相談へのアドバイスを行う、②長男のICT知見を生かした会員アプリを開発し、チームのデータやメンバー・保護者の要望を集めデータベース化し、商品開発や品揃えに反映する。双方向交流、関係性強化を図る。

解いてる最中から「この事例好きやわー」と思ってた。少年野球かわいい。
強みをぶちぶちに詰め込む作戦が奏功したか。

第3問の施策は悩んだけど、この事例は、
・プロ野球流行る→野球少年増える
・Jリーグできる→サッカー少年増える
という世界線だったので、少女たちにプロ女子野球見せれば増えるんじゃねと思って書いた。でも「いちスポーツ用品店に試合の招致なんてできるか?」と迷いもありました。普通に体験会でよかったと思います。

事例Ⅲ

第1問
①経営者と工場管理者の料理人経験とマネジメント力、②外部人材の製品開発経験。

第2問
対応策は①経営者の調理場マネジメント力を活かし、加工室内の作業内容を効率化する、②レシピをマニュアル化して整理して共有し、工場管理者の指導時間削減と、品質均一化で変更指示を減らす。以上で生産効率化を図る。

第3問
対応策は①経験ベースの必要量見積もりを標準化・マニュアル化・教育し、発注量を適正化する、②入出庫記録を正確に行いデータベース化し、在庫管理を強化する、③生産計画策定・発注を納品量確定に合わせ短サイクル化する。以上で在庫適正化、費用削減を図る。

第4問
①経験者の追加採用や外部講師研修を行い、製品開発部の体制を強化する、②ホテル・旅館やX社との関係性を強化し、顧客ニーズを収集し商品開発に反映する仕組みを作る、③商品開発の記録をデータベース化して共有し、ノウハウを蓄積する。企画開発力向上を図る。

第5問
構想は妥当である。理由は①社員の料理人や商品開発経験を生かせる、②ホテル・旅館への依存を脱し、リスク分散と売上拡大を図れる。留意点は①設備投資とX社への依存度上昇に対し、X社以外の取引先開拓を行い、早期の投資回収とリスク低減を図る、②X社と密に連携し納品に合わせ需要予測精緻化図る。

意外と難しさを感じなかった。とか言いつつ初っ端から生産面以外の強みを答えるポカミス。
事例Ⅲは因果関係が大事、それ自体は良いことでも悪いことでもない事象も因果関係次第でどちらにも転びうる、というTBCの教えのおかげかな。
第2問、第3問、第4問はシュッとした解答が書けたような気がしてました。

事例Ⅳ

第1問
(設問1)
売上高営業利益率 11.59%
有形固定資産回転率 71.90回
当座比率 311.97%

(設問2)
売上高営業利益率が悪化した原因は①競争激化による売上高の減少、②原材料等の仕入原価の上昇、③新製品の基礎研究費用の増加、④人件費削減を行っていないこと。

第2問
(設問1)
①63.31%
②1,141,590千円
③3,111,448千円
④14.73%

(設問2)
中止すべきでない
貢献利益が5,000万円で正であるため。
20,000万円
(計算過程)単位を万円とする
X製品を中止したときの個別固定費は15,000×0.2=3,000
全社の営業利益は
6,000‐10,000‐3,000+1,500=-5,500
Y製品の限界利益率は0.4
(2,500+5,500)÷0.4=20,000

(設問3)
妥当ではない。製品X,Y,Zごとの共通費にかかる活動の消費量が反映されず、製品ごとの収益性を正しく把握できないため。活動基準の共通費配賦を実施すべきである。
 
第3問
(設問1)
①2,585万円
単位を万円とする
初期投資額△11,000 減価償却費2,200 運転資本の増加額△800 1個あたり限界利益0.6 売却益1,100
正味現在価値は
−11,000-800×0.926+800×0.681+(1,600×0.7×3.993+2,200)+1,100×0.7×0.681=2585.13
②△5,702万円
③99万円 ある
 
(設問2)
①(空欄)
減価償却費11,000÷4=2,525(ここまで

2年度期首に実行すべきである。初年度末に5,000個であることがわかれば設備投資を回避する。
 
第4問
(設問1)
利点は①製造設備がないため設備の効率性が高い、②設備の維持費や製造人件費等の固定費がなく収益性が高い。
 
(設問2)
利点は①市場成長、需要獲得による売上拡大、②製造設備にかかる固定費増加に伴う営業レバレッジの向上。

事例Ⅳで攻めすぎる悪癖を克服すべく、事例Ⅳは70超えれば充分のつもりでいろいろ作戦を立ててましたが、それらを実行した結果が実りました。
NPVの最後の問題以外は計算合ってるはずなのでもうちょい点数期待してましたが、まあ充分っちゃ充分。いろいろ大人の調整(記述重視とか?)が入っているのかもしれませんが真相は謎。

これから

3年弱に渡った受験生編はこれにて終了。
理想の診断士像はまだ定まっていませんが、いろいろ見聞きしながら探していきたいと思います。
恵まれた環境に置かれていることを忘れず、周囲の大事な人たちに恥じない自分でいられるよう、楽しく誠実に生きていきます。

ということで、まずは実務補習or従事がんばりまーす。

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