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IT経験を持たない中小企業診断修得者と、彼のITストラテジスト試験の年③午前Ⅰ


午前Ⅰの対策

概要・心構え

午前Ⅰの試験の概要は以下のとおり。

  • 四択マークシート式、全30問、合格ラインは6割

  • テクニカル系16問、マネジメント系6問、ストラテジ系8問

  • ちなみにその30問は同じ回の応用情報技術者試験の午前問題80問からの抜粋(だから応用情報のテキストが使える)

  • 午前ⅠはSTの実施されていない秋の過去問も使える

  • 診断士1次の情報システムより範囲は広いが、設問は素直

STをはじめとする高度情報試験では午前Ⅰから順番に採点されていきます。途中で1科目でも不合格があればそれより後の科目は採点されません。
つまり必死こいて午後Ⅱの論文書いても、午前Ⅰでやらかしてしまうとその時点で終了。読んですらもらえなくなります。
何の論文が評価されて、何を書いて喜ぶ、わからないまま終わる、そんなのはいやだ!

しかし、ポチって届いた応用情報のテキストは1,000ページ近くある鈍器でした。
これを真正面から読み進めて、そのあと問題集やって……みたいな勉強を非ITガチ勢の私がどっぷりやりはじめると、それだけで日が暮れそうな状況でした。
さすがにそれやってる場合じゃない。ということで、

高得点は不要。切り抜けられればOK
ただし絶対にここで足をすくわれてはいけない。
安定的に70~80%がとれるレベルに仕上げる。

という方針で勉強することにしました。

もっかいやれと言われたらこの順序で勉強する

私が勉強してたときは紆余曲折あったのですが(後述)、もう一回勉強しろと言われたらこんな感じでやるかなあ。ってのがこれ。

  1. YouTube「まさるの勉強部屋」を全部見て内容を理解する

  2. TACの午前Ⅰ問題集の問題がだいたいできるようになるよう繰り返す(自分にとって理解しづらいところ、よく間違えるところはメモってまとめ、記憶につなぎとめておく)

  3. 午前Ⅰの過去問を直近数年分解く

  4. 試験当日まで過去問道場の応用情報ぶん回し&メモの作成と見直し

まさるの勉強部屋

YouTubeチャンネルの「まさるの勉強部屋」ですが、めちゃくちゃ控えめに言って。非ITガチ勢にとっての救いの神。
テーマごとに分かれた数分の動画に、その分野のわかりやすい説明と本試験での問題・解説が詰まっています。
いわゆるスキマ時間に見やすい設計になってて、私は会社の昼休みにおにぎりもそもそ食べながら見てました。また、問題解いてて「?」となったときに、そのテーマだけもう一度見直したりもしてました。

非ITガチ勢は四の五の言わずに見なさい。

TACの午前Ⅰ問題集

問題集部分は本当によく出るところだけに絞ってあって滋味深いです。
教科書部分と問題集部分がありますが、私のようなIT弱者が教科書部分を読んでもよくわかりませんでした(ググるか応用情報テキストで補完)。
他の教材である程度理解を深めてから戻ってきたら、レジュメとしてちゃんとまとまってることに気づいた感じでした。
理解はまさるの勉強部屋、演習はこの問題集、って感じでしょうか。

過去問道場

みんな大好き過去問道場(私も大好き♡)、もちろん活用させてもらいました。スマホを活用した圧倒的利便性、豊富な情報量、丁寧な解説。無料で使わせてもろてほんまにええんか。おにぎり食いながらぽちぽち、電車でぽちぽち、布団でぽちぽちやってました。
出題範囲も選べるので割けるリソースと勉強の進捗具合を考慮して調整すればよいと思います。私は直近5回分とかにしてたような気がします。
ただ、使い方はちゃんと考えないと、過去問道場のよさが生かしきれないと思います。詳しくは後述。

恥の多い勉強を送って来ました。

偉そうなことを滔々と述べてきましたが、2023/3/19のTAC模試の午前Ⅰは63%で、お世辞にも仕上がってるとは言いがたい状況でした。

というのも、当時の私は、
まさるの勉強部屋見る→TACの問題集を解いて解説を「ふーん」でさらっと流す→過去問道場をひたすら消化→たまーに1回分の過去問解いてみて、手応えないのにギリギリ合格点取れてる→不安に駆られる
という勉強をしていたからです。

じゃあなぜそういう勉強をしていたかというと、「本番でも同じ問題が繰り返し出てるらしいし、過去問道場ぶん回してるうちに点数も上がってくるんじゃね?」という風に考えていたからです。
同じ問題が繰り返し出題されているのは確かです。過去問道場でも既視感を覚えることが多々ありました。
でも実際、勉強の知識という意味では、過去問道場をぽちぽちぽちぽちぽちぽちぽちぽちぽちぽち消化していっても、頭の中にほとんど蓄積されていませんでした。ただ一切が過ぎて行く大庭葉蔵状態。

このままじゃまずい! 何かの間違いで午前Ⅰ失格になっちゃう!
と思い直し、試験本番まで残り1か月を切っている状況でしたが、改めてTACの問題集を全問やり直しました。その段階でも結構間違いが多く、ほんまにさらっと流してただけだったことに改めて気づいて反省。
(診断士1次のとき使ってたのは「過去問マスター」という紙の問題集で、解説を読んで理解できたし問題数も知れてたので、ぶん回すだけでも記憶に残ったんじゃないか説)

そして自分の記憶が抜けがちなところ、理解が曖昧なところをピックアップしてノート(iPadのGoodnoteを活用)にまとめ、過去問道場やる前に見直したりしました。
こうすることで、問題演習を通じて得た知識がちゃんと頭に刻まれていく実感を持てました。

この方針転換のおかげか、直近数年分の過去問はほぼ満点を取れるようになりました。
そして試験本番は午前Ⅰでグッド・バイすることなく、テクノロジ7/16・マネジメント6/6・ストラテジ7/8の合計21/30で無事切り抜けることができました。
本音はもうちょいとってみたかったけど、まあ合格さえすりゃいいのでこれで充分。


気に入ってるツイート①
気に入ってるツイート②

まとめ

午前Ⅰはあまり時間をかけすぎず、でも確実に点数をとれるようになることが大事なんかなと思いました。
次は午前Ⅱについて書きます。

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