三年寝太郎

私の実家は、自営業の飲食店
家族揃ってご飯を食べるのは
両親の休日のみで
普段は学校に行っている時は
朝は私が食べているのを母が見る
夕ご飯は一人で…
と中学生になってから
家族で食卓を囲む機会は週に1.2回だった

不登校の間、何が1番嬉しかったかって
家族揃ってお昼ご飯を毎日食べれること
私が作るのと何が違うのかはわからないけど
お昼に出てくる母が作ったハムエッグは
最高に美味しかったし
じゃがいもが入ったお味噌汁は
今でも私の好物だ


皆さんは体が疲れた時
まず何をしますか?
・あったかいお風呂に入る
・ゆっくり寝る
・美味しいご飯を食べる
私が思いつくのはこんな感じだ

私は、この体が疲れた時に行うことは
そのまま心にも言えるのではないかと思う

1.あったかいお風呂に入る
お風呂は裸で、無防備な状態
ゆっくりと、心地の良い温度と
無防備な状態でいれる場所が
心にとってのお風呂だと思う
私の心ににとって温かいお風呂は
「両親のいる家」という場所だった
不登校になり、両親と思う存分過ごした
そのおかげで、心のコリをほぐし
傷を少しずつ癒すことができた
両親と食事をする時間は
私の心を裸にし、無防備にした

2.ゆっくり寝る
寝るという行為は、体を休めるのは勿論
心も休めているんじゃないのかと考えている
タイトルに垣間見えるように、私が不登校だった時なにをしていたかと言うと
「寝ていた」
が1番にくる
たまに本の続きが気になって夜更かしをしてしまうのを除けば
0時までに寝ていたし
中学生ともなればそんなものだろう
しかし、たとえ22時に寝たとしても
起きるのは大抵朝の10時を回っていたし
ひどい時には14時になっても起きないこともあった
不登校の上に引きこもり
なにかをしているわけではないのに。
そこで私が考えたのは、睡眠は心の整理も兼ねているのではないかということ
寝る時に見る夢は、記憶の整理
と聞いたことがあるけど
心も同様なのではないか?
傷つき、ぐちゃぐちゃに乱された心を
綺麗に整理する
そのために睡眠が必要だったのでは?
と思うのだ。
私は今でも、平日に人と関わりすぎると
休日に10時間以上睡眠をとることがある
自分のキャパを超える情報量が来ると
睡眠をとり、整理しているかのように。
当時はなんでこんなに眠いのか疑問しかなかったが
私にとって睡眠は、心の整理を行う
大切な時間だったのだ

3.美味しいご飯を食べる
これは、心にとって新しい何かを取り入れる
心に栄養を与える事に繋がる
私が、心のお風呂/睡眠の時間を充分にとった後
何をしていたか
とにかく本を読み、美術館に行き、
憧れの人と取り留めのない
でも、知らなかった世界の話を聞き
その人の考え方を聞き
また自分の事について話し、遊んだ
(ただ、まだこの段階では
引きこもりではなくなっていたが
不登校真っ只中だったことは書いておく。)
新しいものは、今まで学校という世界に縛られていた私に
本はフィクションの現実ではない世界を
美術館では過去の人々が生きた世界を
憧れの人は現実だけど、今まで知らなかった世界を教えてくれた。
ここで今まで縛られていた世界は
とても狭くて、ちっちゃくて、離れてしまえばなんて事は無い世界なんだと気づけた。

次は今回話した
1.あったかいお風呂
を掘り下げて書いていこうと思う。

#不登校
#引きこもり

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