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〜地球(ほし)の歩き方VNM編〜最終回

 最終日の朝を迎える。

ベトナムには日本語表記はほとんど無いのだが中国語とハングルはよく見かける事からアッチ方面の誘致に力を入れているようで、ブッフェもコリア飯が並んでたりして、中でも写真左上の豚キムチはブッフェレベルを超えた旨さである。
宿自体は貧相でも別にいいんだけど、飯は旨いもの食いたいから結果5つ星選んでよかったなと思いつつ朝食を平らげる。

連日の失敗を生かし、食後のコーヒーはブッフェのベトナムコーヒーではなくウエイターさんがサーブしてくれるカフェラテをセレクト。まごう事なき普段飲んでいるアラビカコーヒーである。
実は旅の前に、お向かいの珈琲文明さんに「ベトナムコーヒーはロブスタ種の豆を使っているから飲んでおいで」と言われて日本を経ったのだが、もう2度とベトナムコーヒーは飲まないと胸に誓いテーブルを立つ 
アイラブアラビカコーヒー ノーモアロブスタコーヒー

今日は20時の飛行機でベトナムを経つので、チェックアウトまでゆっくりホテルステイ。
プライベートビーチでサッカーをしたり、

サーフィンをしたり、


ワイフも絶好調である。

そんなこんなで11時を回り、部屋を片付けチェックアウト。荷物はホテルで預かってもらい、タクシーでミーケビーチへ向かう。ボッタクられたあの日が嘘のようにタクシーを使いこなす我々。

最後の昼餐に選んだのはブルードルフィンというレストラン。
ネット上ではブルーホエールという店名も混在しているが現名がブルードルフィン、旧名がブルーホエールのようで、これは豆知識なんだけど、我々がクジラで連想するのはこれ🐋イルカで連想するのはこれ🐬だと思うけど、クジラとイルカを分けるのは姿形では無くその大きさで、4m未満をイルカと呼び、4m以上をクジラと呼ぶらしく、つまり最小のクジラと呼ばれるスナメリは実はイルカだ。気をつけろ

ここブルードルフィンはオーシャンフロントのテラスを持ち、店内は観光客用の団体席がブワッと並んでいて本来であればアッチの国の方のツアーで大盛況なんだろうなと想像させる店舗設計だが、今日は他の客は誰もおらず、我々の貸切状態でいささか物寂しくもある。

まずはプレーンのチャーハンをオーダー。
俺は自他共に認めるチャーハンマニアなのだが、日本でどんなに頑張ってもやはりインディカ米のチャーハンには敵わないし、コメ不足の折はご好意で送ってくれたタイ米に調理知識の無いジャポニカ野郎が文句言って本当に申し訳ない事をしたと心の中で深く謝罪しながらコメと香辛料だけのチャーハンにニョクマムをぶっかけて食べる。完全に旨い

面長の俺は米騒動の時「タイ米」とあだ名を付けられた事も思い出したところで、メインのシュリンプが届く。

初日は言葉が通じず、2日目は食欲を失い、3日目はキャッチに引っ掛けられそうになり、そして紆余曲折を経てたどり着いた海鮮バーベキュー。
メニューにはロブスター(海老)とシュリンプ(蝦)があるのだが安価なシュリンプを塩焼きでオーダー。ちなみに歩くエビがロブスターで泳ぐエビがシュリンプだから覚えておけ。

写真の量で500gなんだけど一瞬で食い尽くすつしま氏。遥々日本から持ってきたポリ手袋も面目躍如である。

私もおこぼれに預かる。

腹を満たした後はホテルに戻り荷物をピックアップ。少し時間があるので今更ながらプルマンホテル最大の目玉であるインフィニティバーへ。

本来であれば向かいのガラス戸が屏風みたいに綴じて窓が全開放され、プールの喫水線と海の水平線が繋がる絶景が観られるはずなのだが、今日は開いていないので大人しく窓を見ながらマンゴージュースをすする。これもまた人生。

タクシーで空港へ向かう。

車窓から市井の人々をパシャリ
今ではジャパンでも当たり前になった布マスクも、ベトナムでは以前から排ガス対策の為に流通しており、その後のマスク騒ぎを思うとお土産で買ってくれば喜ばれたかなとも思うんだけど、権利の関係で怒られちゃう気がしないでもない

空港に着き搭乗手続き。
ここで妻つしまさん、懐妊していないか確認されてしまう

残念だが当然でもある。

さらばベトナム。ぼったくられた苦い思い出は帰国後散々面白おかしく皆に話して元を取ったからこれでチャラにしてやるわ。クソが

5時間のフライトを終え無事羽田に着いたのは深夜1時。電車はもうないのでタクシーで自宅まで帰る。
ドライバーさんにベトナムのタクシーでボッタクられた話をしつつ「日本円にして7千円も取られたんですよ〜」とか言っちゃったもんだから、無事自宅にたどり着いた時「ありがとうございました7千円です」って運転手さんはちょっと言いづらそうに言っていた

おしまい


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