音感トレーニング実践講座|メロディ編② ~「音→階名」のアウトプット~

ここでは音感のアウトプットのトレーニング、つまり音を聴いて階名を思い浮かべるスキルの鍛え方を具体的に紹介しています。またずっしーの音感トレーニングアプリの使い方もまとめました。動画や図解、音源のサンプルも豊富に用意しわかりやすくスムーズに進められるようになっています。例題に挑戦しながら実践的に学んでいきましょう。

この記事のトレーニングはずっしーのサイトの耳コピアレンジ習得法「音感の鍛え方~音階編ラスト~」を読んで理解したうえで取り組んでください。

Ⅰ.「音→階名」の方向のトレーニング方法

アウトプットには2種類の方向があるんでしたね。ここで扱う「音→階名」の方向のアウトプットは「音を聴いてそれが階名で何の音かわかる」という能力。これはそのままダイレクトに耳コピ能力につながります。

アウトプット_階名

ここで紹介する方法でアウトプットを鍛えていけばメロディを耳コピする能力がつくということです。目指すその耳コピレベルは「鍵盤で探り探りメロディを取っていける」というものではなく「メロディを聴いただけでその階名が浮かび正誤を鍵盤で確かめることなく確信できる」というレベルです。

これができるようになれば頭の中で思い浮かべたメロディも階名として聞こえるようになります。

あまり知られていないことですが、このような音感が備わっていると演奏も間違えにくくなるという効果もあるのです。意味も分からず鍵盤の順番を丸暗記するのと違い、「音感 ⇔ 調 ⇔ 階名 ⇔ 鍵盤」のように記憶がいくつもの要素とリンクしているため意味のある動きが見えて、ど忘れなどすることがなくなるからです。もちろん、曲を覚えること自体もどんどん楽になっていきます。

さてさてそんな一石三鳥な音感を是非とも身に着けていきたいですね。ここからは「音→階名」の方向のアウトプットトレーニングの具体的な方法と取り組み方を例題とともに紹介していきます。はりきっていきましょう!

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