Dolby Atmosの構想 プランニング編
タイトルの通り、Dolby Atmosを使った楽曲制作に向けて第2回目です。
この記事は昨年(2021年) の12月頃に作ったメモを元に記事にしております。
事の始まりと今回のこと
部屋が自由に使えそうなので暴走した。
というわけで本編です。前回は話さなかった現実を見る回です。
現実と言ってもメリットは完成しないと見えてこない話です。
では今出せるのは課題と言いますか、問題点ですね。
そもそも、Dolby Atmosが使える制作環境の構築でのネックってなんでしょうか。
計画当初の私は問題点として大きく3つあるかなと思いました。
スピーカーの個数
IFの入出力数
配置
スピーカーの個数
個別に問題点を洗い出します。
前回に引き続き細かい単語の解説等は致しません。どんどん突き進んでいきます。
まずはスピーカーの個数についてですが、そもそもDolby Atmosって沢山スピーカーが必要になります。
具体的には5.1.2ch以上なので5+1+2でスピーカーは8本を必要としています。私はこのレイアウトを見ながら、5.1.4ch以上、できれば7.1.4chを用意したいと考えました。
でも、そうすると必要スピーカーって増えますよね。という問題は後回しでまずは前提として7.1.4chのスピーカーを12本用意するところをベースに調整する事にしました。
ちなみに私が今使っているスピーカーはADAM AudioのA3Xという物です。
こちらは以前過去にレビューした記事があります。
購入から3年が経ちましたが他のスピーカーに寄り付かないくらいにはお気に入りの機材です。
という話はさておき、こちらのスピーカーで空間オーディオをやろうとすると地味に予算が痛いのですよね。私自身は学生という身分の上、バイト等で稼げる金額もたかが知れてます。
じゃあどうするべきかと悩んだ結果ですが。
そもそもメインのスピーカー以外はサブに回るのだし、ケチるか
……こういう話になりますよね。
正直なところ全て同じスピーカー、もしくはメーカーを統一した方が良いというのは理解しているつもりなのですが、別の問題がありまして。A3Xを作っているADAM AudioにはT5VなどA3Xより安価な製品もありますがこちらは私のこれからの環境に合わないことが判明(部屋の大きさの都合で、サラウンドスピーカーには大きすぎました)
そんなわけで将来的にスピーカーを置き換えるという可能性を考慮しつつサラウンド用にコスパに優れているYAMAHAのMSP3Aを選択して、LRは今使っているA3Xをそのまま使用、センターもA3Xを追加で買うという考えに至りました。
サブウーファーについてはADAM AudioのSub7を購入することに。
めでたしめでたし。
にはならないのが今回の問題点です。
天井スピーカーどうする?
先程選んだスピーカーはあくまでも平面上のサラウンドスピーカー。Dolby Atmosにはまだ天井用のスピーカーが必要です。
天井に置く分というのはあまり重くしたくないのと、電源引くのが地獄なのでできればやりたくないと言うのが本音。
そんなことで悩んでいた時に出てきたのがパッシブスピーカー。
手元にアンプ置いてそこからケーブル引き伸ばせば解決するのではと思いました。
しかし現代、モニタースピーカーと呼ばれるものはほぼアクティブタイプが多いのが実情。
先程までの選択肢であるA3XとMSP3Aはどちらもアクティブタイプで電源が必要。となると新たに選ばなければなりません。
そこで選んだのがEclipseのTD307MK3という機種。選んだ理由としてMK2時代の音を聞いたことがあって、制作用途にも問題がないだろうと判断できる代物だったからです。
こちらを天井の4ch分用意して、アンプも必要個数買えばスピーカー問題はひとまず解決です。
IFの入出力数問題
スピーカーが決まりました。さあ
12ch分のアウトがあるIFを探さねば
大問題です。
ここで1ヶ月以上悩んでいました。
一応ネットを漁り、実現可能なIFはあったのですが…
FocusriteのRed16Lineって30万円オーバーでコントローラーもそれなりの金額になります。
到底学生の私には買える選択肢ではないのは明らか。
ではほどほどな金額で入出力が沢山ある機材が…
あった。
あったけど入出力が微妙に足りない。
足りないですが、ここでの予算等の都合でIF周りはこの程度に落とし込みたい。
そう思った私はここで一度プラン変更してADATで追加出力出せないかとADDAコンバーターを探します。
早速見つかりました。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/185101/
UltraLIte-mk5とADA8200を合わせることでどうにかできそうと考えたので一度IF問題は置いておくことに。
執筆現在(2022/03/04)IF周りはまた変化しているのでそちらは別記事で書きます。
スピーカー配置
さてさて、最後の問題になりますが、実はここだけあっさり解決してます。
というのもここの部分だけ専門の人に相談してアドバイスをもらっています。
実際の配置については引っ越してから現地確認して詰めていく。そんな感じになると思われます。
締め
最後の問題だけあっさりしすぎでしたが、大きなプランニングは決まったので必要機材についてここまでで決まってることについて整理します。
Audio Interface
MOTU Ultralite-mk5
ADDAコンバーター
Behringer ADA8200
LRスピーカー
ADAM Audio A3X(手持ち)
センタースピーカー
ADAM Audio A3X
サブウーファー
ADAM Audio Sub7
サラウンドスピーカー
YAMAHA MSP3A
天井スピーカー
Eclipse TD307MK3
アンプ
未定
とその他機材を諸々込みでGoogleのスプレッドシートで整理したのがこちら
おそらくスピーカーとIFだけではここまでの予算にならないとは思いますが、周辺機器も揃えて買う予定の予算になります。
それにしても高いのですが、実はここからガッツリ削れていきます。
色々調整して安くなっていく工程と購入していっている機材についてはこれから記事にまとめていきます。
真面目な話、この金額でアウトボードなり楽器買って練習した方がより良いと思う気持ちも多少なりともあります。
ですが、このチャンスを逃すといつ次が来るか分からないタイミングだろうと直感で突き進むことにしています。
そんな私の暴走記事、次回からは今回のプランニングを元に機材の購入や計画の策定と修正という実践系になってまいります。
※ここまでの内容は2021年12月頃に書いたメモを元に2022年3月に記事起こしをしています。
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