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サラリーマン社長

こんばんは。
自立に向けてログハウス・ビルドを始めたとっとです。

今夜も、卒サラして初めて受注したログハウスの建築現場近くで車中泊しながら、noteを書いています。

今日は主に電気工事で、電気屋さんが室内のコンセントカバーを設置したり、エアコンを設置したりしてくれました。

もうすぐ完成です。

水道工事も上水道の接続と下水道の接続がおわり、終わりがみえてきました。

そんななか、サラリーマン時代を思い出すちょっとしたことがあったので、シェアさせていただきます。


追加請求!?

わたしは今年の3月に神奈川のとある企業を卒サラし、地元宮崎の老舗ログハウスメーカーを事業承継しました。

向こう5年をかけ、前代表にいろいろと教わりながら事業を進めていく予定です。

そんななか、私にとって初めての受注となったミニログハウスの工事も終盤にさしかかっています。


昨日、水道工事の目処が立ったところで、下請けにお願いしている水道工事業者の社長からうちの前代表に電話がありました。

前代表の話では、現場で作業をした水道屋さんの担当者が追加工事をしたとのことで、見積に対して追加請求をするという旨の連絡だったそうです。


その中の一つに、室内に設置した簡易キッチンの上部にあるファンの設置が挙げられていました。

今日現場に来た水道屋さんの担当者に確認をしてみると、そのファンの設置は電気屋さんがしたとのことで、水道屋さんの社長の認識不足であることがわかりました。


サラリーマン社長

その水道屋さんの社長はわたしと同じ2代目だそうですが、今回の現場には一度も来られませんでした。

今日現場にきていた水道屋さんの担当者に、確認も含めていろいろ話してみると、その社長はコミュニケーションを取るのが苦手で、社内でも意思疎通がなかなか図りづらいようでした。

今回の誤った追加請求の件は、どうやらそういった社内のコミュ二ケーション不足に起因していたようです。


これを聞いて、いくら社長といえども、自分の中で主たる意思がなければサラリーマンと一緒なのだとつくづく感じました。

サラリーマンも一つの役割ですので、否定するつもりはありません。

わたし自身、会社勤めをしている時は自分なりに意思を持って仕事をしていましたが、しかしその仕事自体が会社から与えられたものでした。

サラリーマンの場合、役職によってその範囲とレイヤーが異なるだけで、往々にして自分の仕事は会社から与えられるのですが、社長といえど与えられた仕事をこなすだけではイチサラリーマンと一緒なのだと感じました。


社長って大変だけど面白い

わたしは今建築業界に身を置いており、さまざまな役割を担った業者さんたちと連携しながら、一つのログハウス建築というプロジェクトを進行する立場にあります。

組織(会社)は違えど、一つのプロジェクトを成功するためのチームであり、水道屋さんの社長は水道に関する施工グループのリーダーであると言えます。

そのリーダーが、現場の状況を自分の目と耳で把握せず、プロジェクトリーダーに誤った申し出をすることは、無駄なやりとりが発生するだけでなく、次のプロジェクトを任されないかもしれないというリスクさえ生じます。

同じ会社であれば、「あいつは使えない」となって次のプロジェクトで声がかからないだけで済みますが、一会社の社長となれば「仕事が来ない」となりかねません。

そこが怖いところでもありますが、サラリーマンとは違い、自分次第で対外的に話を動かしていける面白いところでもあります。


ホワイト、ブルー、役割分担

社長は営業金勘定が本務かもしれませんし、担当者は現場作業が本務かもしれません。

しかし今回水道屋さんの話を聞いて、やはり現場もお客さんのことや会社の方針について考え、逆に社長しかり役員連中も現場把握に努めなければならないと感じました。

卒サラする前に勤めていた会社でも強く感じたことですが、役割分担とは、決して、境界線を引いて責任分界を明確にするためのものではないとわたしは思っています。

効率的にお客さんの要望に応えるためのものであり、俺は電気屋さんだから水道のことは知らない、わたしは設計だから大工仕事は知らない、僕は営業だから現場作業は知らない、という人たちで構成されるのは役割分担ではなく、ただの寄せ集めです。

全体像を同レベルに把握している人たちが一つ一つの専門分野に特化するからこそ、役割分担となるのです。


自分の事業でどう当てはめるか

人の会社ではたらく人たちがどうのと言うのは簡単ですが、自分の事業を進めるうえでどう役割分担を行なっていくか、難しい問題です。

わたしが事業承継した会社は個人事業であり、いま社員はいません。

わたしは今の仕事が未経験であることもあり、現場作業をなんでも手伝っています。

わたし自身、現場では先週までログハウスの組み立てでしたので大工見習いでしたが、明日からは塗装見習いになる予定です。

幸にして現場の職人さんたちはみんな優しく、なんでも手伝わせてくれますので、毎日プロの仕事を間近にみながら勉強になっています。


まずはそうやってある程度細部までログハウス建築の全体を把握し、その気になれば一人でログハウスを建てられるようになりたいと思っています。

その上で将来的には協力者を得て、どうわたしから技術伝承し、どのように役割分担するのがいいのか、難しい課題だと思っています。

結局ずっと一人かもしれませんが。


まとめ

今回現場でのやりとりの中で、立場が社長でも、仕事の進め方に関して主たる意思がなければサラリーマンと同じなのだと感じ、そこから仕事の役割分担の難しさを考えさせられましたので、シェアさせていただきました。


ある人は言いました。
何も考えずに言われたことをやる人も必要だと。

みんながみんな考え始めると、生産者が増えて消費者が減ってくるので、バランスがくずれてしまいますからそれも分かるのですが、一組織の中においては、バランスの取れた役割分担を構築したいものです。


つらつらと思うところを綴らせていただきました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




ログハウス・ビルド23年の軌跡をYouTubeでも配信しています。もしよろしければ、こちらもぜひ覗いてやってください!









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