【コラム1】DMは将棋、ポケカは格ゲー

デュエル・マスターズではZweiLance、ポケカではつばいらんすと名乗ってる者です。いずれも遊びではなく、競技としてやってます。

編集に嫌気がさしたので、気分転換にデュエル・マスターズ(以下DM)とポケカの違いについて、コラムを書いていきたいと思います。

それぞれの大会に出ていてまず感じた最大の違いが、ゲームのスピード感です。

結論から述べると、ポケカは極端な話ちょっとした格ゲーで、DMは将棋のように腰を据えてずっしりと、という感じです。

もちろん、マッチアップやゲーム展開など、様々な要因によってその限りではありません。あくまで主観による傾向の話ですし、後々経験を積んで意見が変わる可能性も無きにしも非ず。予めご了承ください。

現代DMのゲーム決着ターンは、早ければ3、マッチアップ次第で遅くとも7や8です。

7や8と言っても、マナを埋めるだけの5秒で終わるターンや、加えてカードを1枚プレイするだけで終わるターンも多く、さほど時間を気にせずとも、基本的な大会の制限時間である20分を超えることは、あまり多くありません。

それだけ他のTCGと比べて、やや選択肢の少ないカードゲームとも言えます。

これは本当に良くも悪くもで、このテンポ感こそがDMの最大の強みであり、ガチ勢ですらどれだけ調整しても儚く散る要因の大部分です。300時間調整しても平気で3分で終わります。


反対にポケカは、決着ターンとしては大体4から6といったところでしょうか。

制限時間は25分もあるので、DMと同じ感覚でいけば時間切れもそうそう起こらなさそうですが、1ターンの質がまるで違いました。

ターンの終着点は「ポケモンがわざを一つ使う」という、10秒もあれば終わってしまう処理なのですが、その過程でグッズと呼ばれるカードを好きなだけ使え、ポケモンのとくせいも好きなだけ使え、なんやかんやで1度の番に3分ほど掛かってしまうこともザラにあり、それをお互いが同じペースで行っていくと、制限時間の25分も決して長いものには感じませんでした。

毎ターンお互いがオカルトアンダケインを使い、大量の手札を抱えてグルグルしてる感じです。

故に必須なのが、判断の瞬発力。

DMの感覚でいくと「少し考えさせてください」と時間を頂き、数十秒、時には1分ほど時間を頂戴しても、全然時間内にゲームを終わらせる見込みは十分にあります。

まさに冒頭にあった”腰を据えてずっしりと”考える余裕があるのですが、ポケカでそんな長考をしてしまうと時間切れは必至です。

その割には細かい選択肢が常に発生し、「元を辿るとあの何気ない1手が...」となることも多く、100点のプレイを時間内に目指すのが極めて難しいという印象を受けました。(究極の上位勢はそれができるのかもしれませんが)

やや大袈裟な表現ですが、ニュアンスとしては格闘ゲームに近いと言いますか。自分の番はほぼ常に手を動かし続けないといけないので。

参入当時は本当にこのスピード感の違いに苦しめられました。

DMで言う「制限時間残り1分です」のアナウンスがあった際の強烈なスピード感を、最初の番から意識しないといけないので、当時まだ完璧主義の強かった自分は強い挫折感を覚えました。

ですが段々と適応し始め、「時間内に80点を目指そう、このスピード感ありきで実力を伸ばそう」と割り切れるようになり、ようやく大会でも時間内に試合を終えられるようになってきました。

すると結果的にゲーム終盤も時間に若干の余裕が生まれ、トータルのプレイミスは減りました。試験で大問1に時間掛けまくっても、他が空欄なら何も意味ないですからね。

先日だんのうらさんのチャンネルで対戦動画を上げさせていただき、プレイングについて少しばかりコメントでお褒めの言葉も頂けたのですが、今思うと、あれはカット編集ありきの動画だからこそ成せたプレイであり、仮に制限時間が設けられていたら、ボロが多々出ていたことでしょう。

現在は一つ一つの選択肢にじっくりと腰を据えて考える練習と、そこで得たノウハウを制限時間内に再現する練習、それぞれ完全に分けて考えるようにしています。

そして最近は逆にDMの練習にも、思考の瞬発力をより意識し始めました。
速く力強いプレイには、ゲームのテンポを握るという側面もあります。まさにDMGP7thで唯一敗北を喫してしまったギラサキ選手なんかは、その側面が強かったんだろうなと、今になって思う訳です。

好評だったらまた書いていくので、RTや感想を頂けると励みになります。

それではまた

@ZweiLance @ZweiPTCG


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