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全国大会2018南東北エリア優勝 黒単デスザーク 解説

この記事は200円くらいの内容になる予定でしたが、残念ながらまだ未完成です。

前作のDMGP7th3位 黒単デスザーク 全解説をご購入いただいた方には、そちらの方にも追記、無料で読める形式を考えています。

せっかくなので、書き終わった部分だけ、お試しに無料で公開しておきます。
続きは例の如く気まぐれ更新なので、気長に待っていただけると嬉しいです。


グリペイジ採用理由/スパイナー不採用理由

グリペイジ採用理由

南東北エリアを直前に控え、再び環境と対峙する。

これまでも環境を支配してきた白ゼロ、轟轟轟、デスザークに加え、徐々に母数を伸ばすジョーカーズ、カウンター系。
どれも立ち回りは把握していたし、あとはメンタルを整えていつも通りのパフォーマンスを発揮できたらいい。大きな不安はなかった。

八神「最後に赤青覇道練習しよう」

赤青覇道の存在を知ったのはGP直前。京都CSで夢現が優勝、その活躍を知った実力者達がこぞってGPに持ち込む結果となった。
そのポテンシャルは圧倒的で、各地のCSやエリア代表でも続々と上位入賞、使用者が増加すれば研究も進み、それはテンプレの確立を意味する。


時間もないため、お互いにハンドを公開、相談しながらスパーを行う。
筆者がデスザークを使い、八神が赤青覇道を。
先手3-2。後手0-5。

0-5

目を疑った。まるで勝てない。

ラビリピトのハンデスは間に合わないし、早期デスザーク着地を狙うも、そこからのラグで簡単に突破される。加えてクロックによるカウンターもケアしきれるわけではない。
先手であれば辛うじてこちらの動きを間に合わせやすいが、それも万全ではなかった。

最初はドゥポイズ4枚目に目を付けた。

相手のワンショットを牽制するために、ひとまずデスザークを着地させるというところはマスト条件に。とは言え、デスザークを早期に着地させるということは、リソースの枯渇を意味する。
デスザークは出たけど、なんだかんだ相手の突破手段が豊富で勝てない。モルガラ/トリプルブレインで稼がれたリソースにより上から踏み潰される。そんなゲームが続いた。

そこで思いついたのがデスザーク→ガリュザークの変換。

4t目までに着地させたデスザークでボードにプレッシャーをかけ、6t目、ドゥポイズとラビリピトを同時にプレイし、デスザークを破壊、終了時に増えた墓地を利用してガリュザークを出し、相手のリソース切れを狙うというものである。

結果、先手では有効な場面がいくつかあったが、後手だと一歩間に合わない。

オニカマスを除去できる唯一のカードでもあり、そういった意味でも4枚採用する価値があるか検討したが、そもそも、オニカマスにドゥポイズを当てる動きがあまりに弱い

と言うのも、ちゃんとプレイを理解したプレイヤーは、オニカマスがドゥポイズで処理されにくいタイミングでプレイしてくる。
具体的には2t目以降、こちらが何かしら魔道具をプレイした後のタイミングだ。

そんなタイミングでドゥポイズをプレイしていては、こちらのボードとリソースが、オニカマス一体のために壊滅。目も当てられない。
そうして、ドゥポイズはオニカマスに強いカードだが、そもそもドゥポイズでオニカマスを処理する展開がレア、弱い、という仮説に辿り着いた。

であるならば、ドゥポイズ4枚目が最善の回答にはなり得ないだろう。対面を問わずゲーム中必ず1枚は見えてほしいカードではあるが、4枚採用するには理由としては、少し弱いか。

続いてパワーによるアプローチを試みる。
ドゥリンリ4、グリナイブ2、より高確率で無月にアクセスし、かつそれを守るグリナイブの主張を強める。通称フルパワーデスザーク

結果、根本的な解決にならず。相手の方がよっぽどパワフルだった。

どうも自分の動きがどうこう、といった問題ではないらしい。とは言え受けるだけの枠もなければ、他の対面も考慮するとデッキパワーも落とせない。

八神「ペイジだけ最後に試したい」

グリペイジ大好きマン、好きなデッキはドロマーハンデス。
そんな彼が可能性を感じているのだから、その提案を呑まない手はない。

調整段階で中村さんが「ペイジはマジで重い」と呟いていたのを思い返す。
GP7thの環境ではドゥリンリの方がグリペイジより優れていると決定付けた私達も、今回ばかりはと、縋る思いでペイジを2枚採用、スパーに試みる。

結果、ペイジを引いた試合、面白いくらいゲームが優勢に。
引けば勝ちというレベルではないにしろ、明らかに別のゲームになった。

それもそのはず、赤青覇道とはまさにハンドの精度が最重要のコンボ寄りのデッキ
雑なグリペイジ1枚でプランが崩壊、その間にデスザークを安全に通し、あとは相手に好き勝手させず、ラビリピトの全ハンデスを通すのみ。

オボロやオニカマス、モルガラの返しにこれをプレイするのも強力で、そうすると相手のリソースが一気に窮屈に。

元々、白ゼロやジョーカーズに対しても有効で、腐ってもランダムハンデス。そうと決まれば、あとはどうやって枠を作るか。デスザークオタクが3名(ペン山ペン太郎も何故か在籍(新潟県民))、ここからは話が早い。

一同「2投のペイジはどうも微妙」

これはもう理論と言うより感覚値だが、今まで散々使ってきた経験が語る財産だ。
4枚はうるさいし、2枚はなかなか引けない。明確に使いたい対面があって入れる、ならば今まで通り3枚がちょうどいい。そういう共通認識だ。

3枚にしてある程度勝率が安定したことを確認し、あとはグリナイブを2枚残すか、という議論に。

グリナイブは対面を問わず、ゲーム中1枚見えると一気に盤面構成が安全になる。
とは言え、2枚や3枚使うカードではないし、中盤以降1枚捲れてくれれば十分、という印象。

それでも、と、八神はより安全な盤面構成を重視し、グリナイブを2枚採用。
対して自分は、グリナイブは便利だが必須ではないしある程度プレイでカバーできると考え、GPと同じく1枚のみの採用となった。

ここに関しては割り切り方の違いなので、無理に統一する必要もない。同じコンセプトでも数枚の違いはよくあることだ。


ドゥリンリは以前にも解説した通り、隙間をパワーで埋めるカード。1~4、何枚でも機能する。

スパイナーの枠でこれらのカードを採用した為、当然防御力は落ちた。だが、轟轟轟まで見る余裕は、ない。
加えて、轟轟轟のトレンドが赤白にシフトしつつある。であるならば、ある程度は速度の都合をつけやすい。

世はまさに大赤青覇道時代、轟轟轟が安定して勝ち上ってくるとはそもそも考えにくい。
加えて予選免除、つまり5-0すれば全国らしい。GPの12-0と比べたら、どんなに気楽な事か。


利用できるものは、全て利用する。


「ZweiLance達のデスザークはペイジ抜きのスパイナー入り」

読まれないペイジは、きっとナイフより鋭い。甘えたハンドキープは、一切許さない。

以上の理由からスパイナーを抜き、グリペイジを採用。赤青覇道に勝てるデスザークを構築した。

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