ビリヤニの謎

Twitterで時々見かける「ビリヤニ」の四文字。その食べ物について語るひとはみな妙に熱っぽい気がしてならない。上がっている写真を見て勝手に、「細長い米で作った炒め物、インドのチャーハン的なものの総称」と思い込んでいたが、「日本ビリヤニ協会」によれば、炒め物ではなく炊き込みご飯だそうな。いわく「パエリア、松茸ご飯と並ぶ世界三大炊き込みご飯の一つ」というのだから、まずいわけがない。ぜひ味を確かめたい。残念ながら家の近くに食べられる店が見当たらなかったので、用事のあった上野で探してみると

星3.6。期待できそうである。上野駅から8分ほど歩く。
店頭で「ニフンマッテ」と言われ、実際2分待たされて、入ってみると店員はやはり全員インド人だった。着席すると注文より先にインド料理店特有のドレッシングがかかったセットのサラダが出てくる。ずいぶんせっかちだ。
メニューに多種多様なカレーもあるなか迷わず「チキンビリヤニ」を注文。

感心したのが、このときオーダーをとったお兄さん、すかさず「オススメノタンドリーチキン、タベタイ?」と満遍の笑みで聞いてくるところ。
「食べたい?」と聞かれると答えは「食べたい」か「食べたくない」の二択。しかしインド人のお兄さんが笑顔で勧めてくるタンドリーチキンは美味しいに決まっているので、人はこの質問に「食べたい」と返してしまいがちだ。まんまと頼んだ。左右のお客さんも頼んでた。カタコトの日本語のなせる技である。商売がうますぎておそろしい。

そしてこれが問題のビリヤニである。わかりにくいが、山盛り。ジャポニカ米以外の米の量の表現がこれでよいかわからないが、体感1合以上あった。この時点で圧倒されていたが、食べてみて驚く。うまい、しかし「表現する語彙がない」としか言いようがないパンチの効いた味だった。鳥の炊き込みご飯的な、コンソメのような風味を期待していた自分を恥じた。世界には日本料理の出汁や欧米のスープの概念では説明できない、とんでもない旨味が存在するという事実を突きつけられたのだ。なんなんだこれは。ショックな上に量が多すぎたので残してしまった。
ちなみにランチは1000円と破格。タンドリーチキンは700円。

帰宅した後ひとしきり調べてわかったのは、
・ビリヤニはカレーの炊き込みご飯であること
・しかし、カレーというのはスパイスをたくさん混ぜた料理の総称であり、我々が普段口にしている液体はその一形態でしかないこと
・つまりビリヤニの味の正体はよくわからない
ということだった。謎だ。しかしうまい。この不思議が、人をビリヤニにに駆り立て、それをみた誰かが食べ、また語り出す。ビリヤニはある種のウイルスだ。

ビリヤニ太郎さんというビリヤニマニアによる、ビリヤニ提供レストランがまとまったページがある。気になった東京の人はぜひビリヤニしてみてはいかが。
http://fugutunatennis.blogspot.com/2014/11/blog-post.html?m=1

#日記 #エッセイ #グルメ #ビリヤニ #インド料理 #上野 #フード

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おいしいもの食べて元気にがんばりましょう

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ませり

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