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協会加入期間は1年間限定であるべきだと思う件


5年前?だったか、私は、介護タクシー協同組合に属していた時期がありました。

加入動機は私が営業所を置く自治体が移動に困難を抱える方への通院送迎を支援する事業をスタートする際に、一人一台体制の介護タクシー個人事業主(つまり、私個人だけを指す)とは契約が厳しいとの事で、

複数の会員と相互扶助の理念で成り立っている組合加入条件が絶対だったのです。



組合加入後、その事業をこなしていく中で、

毎月の定例会で会員同士がお互いの事業進捗状況の情報交換を行ったり、組合で請け負う救急病院からの搬送体制の構築をどうするか、

貸切観光を組合で受け入れるにあたってお客様に提供する観光知識を学ぶ研修や実践などが催されてはいたのですが。



加入年数を重ねるごとに不信感が募る



いや、正直に申せば、私自身が加入当初から組合員と積極的に交流を図っていこうと思えてなくて、常に壁を一枚作って現場に臨んでいた記憶があります。それは「この仕事は他者の繋がりに寄りかかるのでなく自ら開拓していく事こそが前提であり、ビジネスの基本だろう」という自分なりの・このお仕事に対する心構えが、自然と組合員との遠めな距離感を形作っていました。


今振り返れば、不器用すぎるし頑固すぎるしもう少し巧い交流関係を築けたかも…と思えなくもないですが。


加入から1年が過ぎ半年が過ぎ、世間のニュースやインターネット上では

少子高齢化が押し寄せてくる・これからは介護ビジネスで儲ける!!などの文言が跋扈すると、それに比例して、介護タクシー組合に加入するメンバーも増えてきました。


当初交流を図っていた数人のメンバー以外の新規組合員と一から交流関係を築くという事が単純にめんどくさくなり、毎月の定例会においても、投げ掛けた議題に対して各人が積極的に議論を交わすという空気でなく「早く終わって帰りてぇなぁ・酒飲みたいよなぁガハハw」みたいなおちゃらけた空気にもなり。


定例会の参加者は月毎にバラバラで「今日は用事があって」「夜間の仕事が抜け出せなくて」「え?今日定例会って聞いてなかったけど…?」などの理由で組合員全てが一堂に会する事はほぼ無く、

会員数増加に従って組合が活性化するわけでなく、むしろ、不統一感が匂ってくるような感触でした(主観)



ただでさえ仕事終わって疲れた帰りに、30㌔・50㌔先で開催される定例会の参加会場へ向かう為のガソリン使うのも馬鹿らしくなってきたんですよね。




何のために組合ってあるの?


介護タクシー組合や協会に限らず、組織団体が発足するにあたって設立理念が作られるわけですけど、それって

・会員同士の相互扶助を持って地域社会に貢献する

・ある目的の為に会員同士が協力して維持していく

ものなわけです。


全国にいくつかある介護タクシー関連の協会・団体も大まかに言えば、「確実に到来する高齢化社会・障がい者自立社会の移動をサポートする組織」なわけでしょう。


設立当初に描いた崇高な理念を軸に、全国各地にある介護タクシー協会団体は組織を持続的に運営していく為に様々な収益の柱を立てているわけです。

・開業申請代行

・車両あっせん

・運行・営業・介助に関わるコンサルティング

・保険加入あっせん

・福祉機材あっせん(車椅子など)

・配車手数料

・協会ブランド使用のロイヤリティ


協会によっては税理士や経理・会計のソフトをアフィリエイトする所も見かけましたが。


何度も言いますが、組織を運営するにあたって、収益の柱を複数立てる事はなんら問題なく、むしろ、激動の現代社会においてはお金の入口が一つしかない事がリスクでしかありません。

しかし、貴方が加入前・加入期間中に支払っているお金とは、この事業に決意と覚悟を持って計画的に貯金してきたお金であったり、奥さん・旦那さんや親せき知人を説得して借り受けた大切なお金であったり、金融機関からの借り入れ(当然利子付き)から切り崩して介護タクシーの開業や運行に臨んでいるわけです。



それらの大切なお金は加入している協会団体からきちんとフィードバックされているのか、加入して新規顧客の配車を優先的に頂けているのか、定例会や理事会に参加して建設的な議論を行えているか、加入したからこそ得られる貴重な情報は確かにあるのか、ホームページ通りに年収1000万円も稼げるドライバーはいるのか(笑)など、


投資として機能しているのかのチェックは重要だと思うんですね。


何故、協会加入期間を1年と限定するのか


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