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介護タクシーに適した 障がい者高齢者に優しい車いす選びには、必ずポイントがある


開業セッション受講者からの質問に「車いすってこちらが購入する必要ありますか?ユーザー自身が自分専用を使っているんじゃ…」というものがありました。


結論から言えば、介護タクシー事業者は必ず、スタンダード車いすとチィルト式リクライニング車いすを購入しなければなりません。これら2種類の車いすがなければ、「役に立たない介護タクシー事業者」の審判が世間からおりてしまいます。


その理由を箇条書きで記します。


■介護サービス認定(車いすレンタル)がおりるまでの期間に外出希望や退院リクエストがある
■お客様の身体状況が以前よりも悪化して、所有していた車いすでは、快適な外出に臨めなくなる
■片道(入院・転院・退院)利用の場合、施設側/ご家族側としても、介護タクシー事業者から車椅子レンタルした方が、引き取りの手間が省けて面倒がない


例えば、お客様の住宅環境が階段やぬかるみや凸凹路面などのバリアが立ちふさがっていたり、10分以上の移動経路が苦痛に感じてしまうのなら、高いお金の介護タクシーを使って外出しよう…!!なんていう動機に繋がりません。


環境の悪い場所からでも外出を可能にするスキルとノウハウとツールを備えている事こそ、介護タクシーを営む矜持だと思っていますし、外出先バリアを解決できるノウハウや提案があるから、顧客から選ばれ続けるわけなんです。


もう一度言います、車いす2種類を開業当初から備えておく事は最低条件です。


そのあと、お客様から頂いた適正料金を積み重ねて、利便性と安全性高いストレッチャーや福祉機材を適時追加していく事をお勧めしますよ。


まずは介護タクシー運行に最適な車いす選びのポイントから説明していきましょう。


福祉目線のスタンダード車いすは「軽くて・近くて・扱いやすい」ものから


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