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人生で一番頑張ったのはいつですか?

「人生で一番頑張ったことを教えてください」

就活の時期になると誰でも必ず聞かれる質問だ。

「サークルがー」「バイトがー」
大体みんなこんな答えをする。

だが、大抵の就活生が人生で一番頑張ったことは
受験勉強ではないだろうか。
就活では、この質問に「受験勉強」と答えるのはタブーだが(大学時代に受験以上に頑張っていないことになるから)実際それが一番の人は多いはずだ。

僕が人生で一番頑張ったのは、大学受験の勉強だった。
とある国公立大学に盲目的に憧れて
あの時期は猛烈にスイッチが入っていた。

朝5時半に起き英文を音読したりし、学校、塾含め平日も休日も一日中勉強しかしていなかった。
テレビどころか音楽も聴かず(Walkmanの中身を全部勉強関連にしていた)
友達と話したりは勿論していたが、話題はほぼ勉強関連だった。
ただ量をこなしただけではなく、15分毎にタイマーをかけ集中力やメリハリの管理をしてみたり、良いと聞いた勉強方法は片っ端から試し試行錯誤した。
第一志望の過去問については出題者の人事情報まで調べて予想した。

結果、第一志望には受からなかった。
だが、自分の中で、ハッキリやり切った。
胸を張って言える。全力だった。悔いはない。


よく、「学歴に価値なんてない」という人がいる。

だが僕はハッキリこう思う。
難関大学に合格することは価値のあることだ。
なぜなら、死に物狂いで並々ならぬ努力をして
一つのことにフルコミットした経験が、
少なくとも一つあるということだからだ。

そのような経験を持ってる人は
自分の限界値を分かっているから
以降何かを頑張ろうとするときに
自分はまだまだやれるぞと思えるのだ。

だが、難関大学に受かってないのは駄目なことかと言ったら、絶対にそんなことはない。
それ以外に、受験勉強と同等かそれ以上の
死に物狂いで努力して結果出した経験を持っていればいいだけだ。
スポーツでも、一芸でも、事業でも仕事でもなんでもいい。
それがもしないならば、これから作ればいいだけだ。

就活中に出会った人が、自分は学歴が低いから選考が通らないと愚痴っていたが、じゃあ代わりにどんなことを頑張ってきたの?と聞いたら「インターンがー」「バイトがー」と言うだけだった。
じゃあそれを死に物狂いでどれだけ頑張ったのだろうか?

大学受験期の数年のみならず、
人によっては小学生くらいから10年弱
毎日こつこつ勉強を続けてきた人に胸張って
「俺は負けてないぞ!」って言える経験をしたのだろうか?

学歴だけで人を評価するのは違うが
高学歴の大学生がそれなりに評価されるのは
極めて正当だと僕は思うのだ。

高学歴に負けない全力経験のない人が
「学歴なんか意味がない」というのはお門違いだ。
ただの僻みでしかない。

「学歴が高いけどダメな人」というのは、
人生初期に受験勉強というたった一度全力になったことにいつまでも胡坐をかき、
その後同等の努力をしなくなってしまった人のことだ。

学歴の高い人は、その自信を引っ提げて、また全力の記録を更新するようなチャレンジをいくつもやっていけば、どんどん豊かな人間になっていくことだろう。

逆に高い学歴がない人も、
全力の経験をいくつも積んでいけば
うさぎとかめの話みたいに
たちまちその差は埋まっていくだろう。

そして数十年経てば、全力経験をみんなたちまち更新し、学歴という一つの経験の差はほぼ関係なくなる。
これが「学歴なんか関係ない」と言える状態だ。


なにを言いたいかというと、死に物狂いで振り切る経験をいっぱいやっていこうぜって話だ。

今死ぬ気で頑張れば将来楽できるぞっていうけど
将来は将来で楽しちゃったらきっとつまらない。

僕も今、社会人一年目だが
就職がゴールなんて1ミリも思っていない。
受験勉強の全力を更新すべく毎日頑張っている。
まだまだ全然足りているとは思わないけれど。

夢中になれることのない人生は退屈だ。
「人生で一番頑張ったのはいつですか?」と聞かれたら、胸張って「今です!」っていえる人生を歩んでいきたい。


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