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月刊少年ロマンチック

15
日々思ったことの記録です。
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記事一覧

稲穂

朝の散歩、涼風を浴びながら、田んぼ道を歩く。
日々成長するひとんちの田んぼの稲穂を見ながら、
実るほどに頭が垂れるとは本当のことだなと、しみじみ思う。

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網戸

破れた障子から見える網戸が、夜明の光線でキラキラ光っている。
これは彼らの言うところの、写真には写らない美しさ、なのかと
一瞬思うも、少しだけ違うなとすぐに思い直した。

その答えはどちらでもよい。

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鏡映

どんなに勉強しても頭がよくならないことに気がついたのは、
今から20年前、中学3年のときで、

どんなに鏡を見つめても、自分の顔の細工がよくならないことに気がついたのは、
その前の歳、中学2年生のときだった。
思春期にしては諦めが早かった方だと、そこんところは褒めてやりたいところだ。

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怒鳴る

2018年の7月のこと。
商業施設の公衆電話、電話の先の人に怒り怒鳴る人を見た。

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豚しゃぶカレー

2017年の12月も、もうすぐ終わろうとしている。そんな年の瀬師走の夜のこと。

夕方から眠りに落ちて、目覚めたのは22時前。
ここ三日ほど寝込んでいたら、その日の夕方から妻も寝込んでしまった。

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10年後

2017年の11月のこと。すっかり日の暮れた交差点。赤信号が青に変わり、
すれ違った車がさっきまで止まっていた停止線の手前に、
排気ガスが、置き去りになっているのが見えた。

ボクは、助手席にタマゴを乗せていたので、
その置き去りされた排気ガスを横の、ゆっくり通り過ぎた。

止めらない科学の進歩と、自動車メーカーの経営方針。
世界中の自動車に関する法律もどんどん変わり、
トキワ荘から生み出された夢

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おにぎり

2017年の10月になってしまった。この世に生を受け、早34年。

『9月という月は、だいたい半袖Tシャツで過ごしている。』
という認識を持って今まで暮らして来たけれど、
昼間が摂氏20度あれども、日も暮れれば摂氏10度というラインを、上になったり下になったりいう気温差で、
長袖どころか、押入れからストーブも引っ張り出した、そんな2017年の9月だった。

そんな冷え込みのせいか、日に日に増え続け

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