俺たちのサ道はこれからだ!(完)
いや、嘘です。これから始まるんです。
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2021年、1月9日、9:00
僕たちは、買ったばかりのテントサウナをようやく使える日がきたとウキウキしていた。寒波?そんなの知らない。サウナ内は90°をゆうに超えてんねん。雪なんてその姿を見せることを許さない。それが僕らが購入した薪ストーブの力さ。
さあ、いざ初陣!
堅牢なテントもしっかり立てた!
昼ごはんは、サウナ内でのカレー!最高!
琵琶湖も完璧なロケーション!
ほな始めるで!!!
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「テント内の温度調整むずない?」
「永遠にロウリュしよ!」
「干し芋、薪ストーブで焼かんといてくれへん?」
「結構うまいで。」
「琵琶湖、一発飛び込むで!」
「生きてるって素晴らしすぎない?」
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琵琶湖の最高のロケーションの中で僕たちは、
テントサウナを満喫した。
この星に生まれてきてよかった、ありがとう神様とココイチ様。
僕らはととのった。すなわち無敵。
僕らのボロボロのワゴンも帰りはマリオカートでいうスター状態。
だって僕らはととのっているから。
「この事業は、プロダクトライフサイクルをもとに考えると・・・」
「いやいや、そこはLTVの観点を持ってだな・・・」
僕らは普段コンサル的な仕事をしている。
そうさ、横文字大好き集団さ。
帰りのワゴンでは僕らのこのサウナをどうするか激論が交わされた。
激しい議論、熱くなる体温。ほんのり滲む汗。誰かのいびき。
そうさ、僕らはととのっている。
「やっぱりサウナをやる以上は、参加してくれた人のQOSを最大にすることが一番大切や!!」
QOS。クオリティオブサウナ。偶然にも素敵な言葉と出会ってしまった。
教科書のるで。
世の中のQOSを高める、そのために僕たちは立ち上がった。
1月9日の寒空の下でも、僕らの魂は燃えていた。
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こうして、俺たちのサ道が始まった。
文責・田村研究員
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