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大人ってもっと大人だと思っていた。


2024年、気づけば20代に入って数年。


小学生の時、兄弟学級でペアだったお姉さんが卒業してから制服を着て中学生になっているのを下校中に見た時、私の知らない違う人になってしまったと悲しくなったのを覚えている。
でも自分が中学生になった時、自分が違う人になったとは微塵も思えなかった。

中学3年の受験生になった時は、高校生になれば憧れの部活に入って仲間と切磋琢磨して、自然と出来た彼氏と毎日楽しく登下校して、友達と毎週のように遊ぶ、そんな大好きな少女漫画のような生活が送れると想像して受験勉強に励んだ。
無事に合格した第一志望の高校。志望理由にしていた憧れの部活では顧問と折が合わず3ヶ月で退部。自然と出来ると思っていた彼氏になるような人は現れず。最終的にはコロナ禍によって卒業式が短縮され、友人との卒業旅行には行けなかった。

大学の入学式も中止。校舎に通うことなくパソコンと向き合う日々が続いた。会ったことも無い顔も見えない同じ学科の人の名前だけを覚えていく毎日。
大学生になったらサークルに入って、友達とたくさん旅行して、バイトで稼いだお金で良い物買って、なんて思っていたのに。



「20歳になったら大人になれる」


幼少期から思っていた。
いや多分、高校生の時ですらもそう思っていた。

だが20歳を超えてる人は多分みんな気づいている。そんなことはないと。というか、「大人」とは何なのか、未だに答えが分からない。 それは私だけかもしれないけれど。

ずっと20歳という大きい大きいハードルを超えて、その先にそれを超えた人だけに見える景色があるとと思っていた。
20歳とはただのラインでしかなくて跨ぐ必要もなく景色も変わらず、何も変わらない景色を呆気なく通り過ぎるだけだった。

未だに仲良くしてる中学の時からの友人たちとも「私たち変わらないね」なんて話す。

でも、良く考えれば難しい漢字も書けるようになったし、あのころ出来なかった方程式も解けるようになったし、パソコンのスキルも上がったし、マックで勉強していたのがスタバに変わったし、人の顔色を伺いすぎないようになったし、ポジティブに考えられるようになったと思う。

通り過ぎたハードルやラインは意外と忘れてしまうもので、知らない間に成長してるんだと思う。
気づいたら自転車に乗れていて、気づいたらかかけ算が出来ていて、気づいたら制服を脱いでて、気づいたら国民的アニメのキャラの年齢を超えているように。


今年は社会人になる。相も変わらず、社会人になったら…と考えていることが山ほどある。それが次こそは叶うだろうか。

小学生の頃に持っていた「アイドルになりたい!」みたいな大きな夢はもう見れないような、痛いほど現実を見てしまう年齢になった。

でも気づいたら1年が終わっていた、などそんなこと無いように毎日を大切に楽しんで生きていたいという大きすぎる夢がある。




#かなえたい夢

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