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【ブログ】トレモロのプロット公開


特別に漫画「トレモロ」のプロットを公開します。基本的にズズズ漫画は全てこの長文をEvernoteに書き上げてから漫画制作に入ります。

そして、漫画を描いていく途中で、追加したい部分や削除したい部分、時系列を入れ替えたい部分が出てくるとその場でEvernote内の文章をいじっていくので漫画が完成した頃には読み返しても何が何だかわからないものになります。基本的に漫画を制作する自分しか見ないので問題ないのですが。

それでは生の文章をそのまま貼っているので、ズズズの漫画制作の裏側が知りたい!という方は是非読んでみて下さい♪

初っ端からびっくりするのが、タイトルが既に違うんですよね😅笑

では、どうぞ!


===========以下プロット=========


■タイトル案
アイデンティティが叫ばれた時代

■テーマ
個性は人と違うことをするのではなく、全てを受け入れて自分なりに噛み砕くことで確立していくもの

■キーワード
ハロー今君に素晴らしい世界が見えますか?
ジャンルレス!

■登場人物
サトシ
牧本 音楽オタクで根暗だが、好きなことを語るときはキラキラしている
村田 いつも窓際の席で三国志を読んでいるサイコパス男子
森山 バンド内で1番まとも
西川さん 心に傷を負ったヒロイン
斎藤 非童貞の代表 リア充
橋本先生 要所要所でサトシを導いてくれる恩師

■ストーリー
高校一年の秋、3人はバンド名を決める為にファミレスに集まっている(懐かしのAV女優の話で盛り上がるが、周りの女子に軽蔑の目を向けられることで陰キャラであることを表現する)。牧本のキレキャラ、オカメの高プライド&むっつりも態度で表現したい。そこにメガネ女子とファミレスに入ってくるヒロイン。周りの女子が援助交際の噂話を囁くが、何もできない自分に腹が立つ主人公。バンド名を決めよう。

過去に戻る。

中学三年生。なんとなくで付き合ったことから確執を生み出してしまい、学年中から総スカンをくらってしまった。女子が怖く、男としての自信がなくなった。

高校に入学してからイケメンと知り合い、部活見学に行ったりするも、イケメンはバレー部に入部して、自分は何も決められずに家に引きこもることになる。学校の上層部と下層部の対立、童貞か非童貞の対立を出したい。

イケメンに憧れてルイヴィトンをほしがる。母親にもらうが翌日イケメンにすぐに偽物だと見破られる。イケメンに童貞とバカにされる。あまり好きではないと感じ始める。

ブックオフ(ドラゴンヘッドや寄生獣、星新一など)とラジオ(スクールオブロック?)だけが友達の日々。後々の絵本コンクールに向けた伏線として絵を描くことが好きであると表現したい。星新一の小説を漫画にした。授業中に星新一の本を読んでいると国語の非常勤講師に見つかって怒られる。しかし、放課後に自分も星新一が好きだといって共感を得る。他に何を読んだらいいか聞くと罪と罰やドグラマグラ、燃えよ剣といった異色の作品を勧められる。それを読んで共感した主人公は非常勤講師に信頼を寄せ始める。そこで言われたのがもうちょっと自分を上の方から見てみろ。世界が広がるぞ。ということ。この時、意味はわからない。

ブックオフでさくらの唄を読んでいると牧本とオカメに出会う。きっかけはさくらの唄だ。牧本は好きなことに対してはすごく熱く語る。牧本の変態性も表現。オカメはプライドが高いことを表現。イケメンと話すより楽しいと感じ始める。マイファーストキスとゴイステを紹介してもらう。

銀河鉄道の夜を公園で聞かせてもらう。
そのあとカラオケで童貞ソーヤングを聞いて笑う。こいつら楽しいと思う。歌い方を強調、おかめの合いの手とか。

ギター購入。ケンジ現る。後々ラジオでスクールオブロックが始まった際の学生ロックフェスティバル出場時のエイリアンズとの対バンに向けた伏線。

タワレコでゴイステCD購入。若者たちと駆け抜けて性春について語る牧本。トレモロの謎が解ける。西川がエルレ聴いている。

俺たちの性春を駆け抜けて行こうぜ。トレモロでな。と牧本が言う。

ファーストアルバムの存在も語り、音楽は発売日の古いものから聞くとそのバンドの流れが読み取れる。ベスト盤だと良いとこ取りしただけ。銀杏BOYZになる頃には狂気が開花しているからという牧本。

際立つだろ?それにデビューから聞いていくとバンドの音や歌詞の変化がわかって楽しいんだ。

漫画も緩急があってこその面白さだと感じるサトシ。さらに自分の人生もこれまで嫌なことばかりだったので、これから良いことが起こるに違いないと確信する。

牧本に同じクラスの西川について聞く。援交少女と口走る牧本だが、どこか憧れるような尊敬するような眼差しであった。

2人と別れ。本屋に立ち寄ってから帰ろうとするサトシの前に西川に金を渡す男の姿が見えた。あとをつけようとするがバレー部帰りの斎藤一派に捕まる。まるでリア充と言わんばかりに男友達数人と女友達のグループができていた。

部活も入らないで一人でギターか?ウチの高校は軽音楽部なんてないもんなぁ?と見下す斎藤。

必死で西川の存在を隠そうとするサトシ。


☆☆☆☆


ラジオからステイゴールドが流れてきて、マイファーストキスと同じ声だとわかって踊り狂う。家だと暴れるサトシ。

夏休みにゴイステとハイスタのCDを買おうと街に出ると大人の男と歩くヒロインを見つける。あとをつけていくとホテルに2人で入る姿を目撃して写真に収める。その夜は若者たちを聴きながらオナニーをする。

二学期が始まり、非常勤講師に最近小説は読んでるかと聞かれ、ギターを始めたいがお金がないし迷っている旨を伝える。

お前なぁ、やりたいことができたなら今やらないと後悔するぞ。うちの高校はバイトを禁止してるけど、やりたい事のためだったらお年玉を使うなり、親に土下座で頼み込むなりやってみろよ。

そしてバンドを組むことを決意する。

母親にお願いしてお年玉の使用許可を得る。札束を握りしめ、牧本とオカメとギターを買いに行き、アメリカンビンテージ52年モノを購入。牧本にゴイステのスコアを借りて練習しまくる秋。

冒頭のシーンに戻る。

バンド名が決まらない。ドラムがいないからまだバンドじゃない。隣のクラスにドラムが上手い奴がいるらしいという噂。

翌日隣のクラスにいくといじめられてる奴がいた。そいつがドラマーだった。バンド加入を依頼すると難なく受諾。さっそくスタジオに入ると曲を一発聞いただけで耳コピする。その日ファミレスによってまたバンド名を決める会議が始まる。ドリンクバーでいろいろ混ぜていてシュガーとソルトのスティックタイプに目が止まる。シュガルトに決定。

若者たち、もし君、ベイビーベイビー、銀河鉄道の夜、佳代などを演奏。


援助交際を聴きながら西川を想う日々。
音楽を自分で作れないか考えるサトシ

学校の図書館で音楽の本を探す。
帰り道で斎藤と彼女が部活で青春している瞬間に会う。
斎藤にライブはしないのか?と言われてバカにされる。
斎藤の腰の描写

帰り、タワレコで西川が銀杏コーナーの前にいた。
西川も銀杏聞くのか?と話しかけようとしたら西川も援助交際すんのか?と言ってしまう。

冬休みは自分で曲を作ることにした主人公。ひとりで路上で歌ってみるが、下手すぎて誰も集まらない。そこにヒロインが現れ、バカにしてくる。なんやかんやあって一緒に絵本の展示会に行く。ヒロインは絵本が好きであることを表現する。悪い噂はあるが、純粋な心を持っている。ライブしたら来るか?と聞くとバカにしにいってやるよと笑う。

三学期が始まり、非常勤講師にインディーズの良さを伝えると非常勤講師は良かったなと笑うが何か言いたげな表情をしている。(のちのジャンルレスの伏線)

完成した曲をみんなに聞かせると牧本が素直に驚く。そしてヒロインと一緒に絵本の展示会に行ったと伝えると嫉妬が生まれる。ライブをしようという主人公。イケメンがダークサイドに落ちている。タバコを吸う描写。イケメンがバレー部の練習で腰を痛めるた描写。

牧本のモヤモヤ。駅で盗撮する。家でそれを見ながら興奮してオナニー。ハメ撮り動画のサイトをあさる日々。スタジオのおじさんに言うと9月にライブがあることを知る。そこに出してもらうことに決まる。

練習の日々。

夏休み前にライブのことをヒロインに伝える。同時に一緒に祭りへ行こうと提案。いっしょに祭りへ行って花火を見る。

その頃牧本がヒロインに似た人の動画を発見する。援助交際と結びつけ、ヒロインの確率が高いと感じる。

イケメンに見つかり、すべての動画を没収され、ヒロインの動画も見つかる。

夏休み明けに学校では文化祭の準備が始まる。主人公とヒロインで自転車に乗って東急ハンズへ行く描写。

帰ったら教室でヒロインの動画を見る生徒たち。動画は学年内のほとんどの男子に広まり、次第これは私じゃないと言うが援助交際の噂も相まって誰も信じてくれず、学校を出るヒロイン。

学校を休みがちになり、ライブにも来ないヒロイン。牧本に怒りをぶつける。引きこもる主人公。バンドは崩壊する。

非常勤講師と屋上で会う。自分以外の世界を憎み始めた主人公に対してジャンルレスの大切さと個性を結びつけて語る。個性は人と違うことをするってのじゃなくてジャンルレスでいることだと思うぞ。

バンドで曲を作れと言うがそんなクソだせぇことできるかよと言う主人公。じゃあその子の好きなものは知らないのか?絵本と答える。じゃあ絵本でも作ってやれよという。絵本か…。お前さぁ、グチグチ言ってないで何かしろよ。だせぇとか関係なくてその子を本当に助けたいって思うなら手を動かしてみろよ。お前自身が一番だせぇから。

絵本を作る主人公。

きつねのはなしの絵本をプレゼントする。うん、おもしろいね。いい絵本だ。こういうものはね、コンクールに応募とかした方がいいんだよと言ってポストに投函してしまうヒロイン。バイバーイ。お前最低だなと呆れる主人公。

2年の冬。スタジオから連絡が入る。ライブに出ないか?と。そのかわり点数が発表されて公表される形式なのだ。

トレモロラストまでの道筋
家で歌詞が書けずに絵本を描いてみるサトシ
スタジオで練習するバンド
駆け抜けて性春を演奏してみるがなかなか上手くいかず、そもそも高音のサビが歌えない牧本。他のメンバーも試すが、できない。最終的にイントロだけ演奏するってのもよくないか?イントロだけで半端ないインパクトがあるし。みんな面白いな、賛同する。
帰宅後牧本がインターネットである動画を発見する。西川さん似の素人AV。それから西川さんへの思いが募る牧本。
また女子高生の下着を盗撮しようとする。そこを斎藤に発見され、全ての盗撮写真と西川さんの動画の存在が明らかになる。
同時進行でサトシと西川さんが放課後の教室で2人きりになる。西川さんと将来について話し合う。
東京の大学へ行き、イギリスに渡ることを決意した西川さん
それを聞いて自分は絶対に東京へは行かないだろうなぁと語るサトシ
地元で普通に幸せになるのだと。
明日は文化祭。
本当の個性はジャンルレスな心なんだよ!
誰もバカにするな!誰も見下すな!
誰も蔑むな!
文化祭

体育館に人が集まる
牧本とサトシが現れない
森山と村田がベイビーベイビーで繋ぐ
客からブーイング
逆にゾクゾクする村田
野次を飛ばしたやつらの秘密をベイビーベイビーに乗せて歌い、乱闘騒ぎになる。
裏で牧本とサトシ、橋本先生とのジャンルレスなやりとり。
先生たちがライブをやめさせようとする
必死で止める橋本先生
「あいつらには今このライブをさせてやらないと一生後悔すると思うんです!どうかお願いします!」
牧本とサトシがやってくる
サトシが呟く「予定通り駆け抜けて性春のイントロだ。そこから開放弦で若者たちに入ろう。」
駆け抜けて青春のイントロから若者たちに入る。客席がシーンとなる。
牧本が暴れる
客が盛り上がる
ダサいとバカにする
西川が言う ダサいのがカッコいいんだよ
銀河鉄道の夜を歌う。
最後のハロー二回の部分でサトシが泣く
牧本も泣いてるのを見て思う
お前も今見えてんだろ?
お前にとっての素晴らしい世界が
盛り上がる観客席のコマ
ボロ泣きするサトシたちに笑ってしまう西川
泣き虫バンドと呼ばれるが気にしない、
すでにサトシたちは自信を手に入れている
放課後の教室で完成した絵本を西川さんに渡してアルペジオを演奏するサトシ。俺は歌詞が苦手だから書けないんだ。でも、物語やメロディを考えるのはできる。
笑い合う2人。
15年後
東京の街でふと銀杏BOYZの駆け抜けて性春がラジオで流れる
それを聴いてふと高校時代を思い出す西川さん
自分にとっての青春の音もトレモロだったと認識する
街ですれ違う西川さんとサトシ。
おわり


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