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ドラマなんか見ている暇なんてない、だって僕の人生こそがドラマなんだから

と思わず口走ってしまいたくなるような出来事がさっきあったばかりで、僕は今、何とかその興奮を抑えながら、この記事を書いているところである。

さて、何があったのか。

本当は洗いざらい話したいところだけど、会社や仕事に関する話なので、どうしてもぼやかした表現にならざるを得ない点はどうかご容赦いただきたい。

でも、なんとなくそのときの雰囲気というか僕の心の軌道(orbit)みたいなものが分かるようには書いていきたい。

PM3:00 

ある新商品の分析レポートの報告会が行われた。

メンバーは分析チームから僕、アシスタントのNさん、そして、商品企画部からSくんという3人だった。

今回の分析テーマはまさにこれまでの自分のアナリストとしての集大成にふさわしい内容だったので、資料は完璧に仕上げたし、プレゼン自体も我ながら完璧だったと思う(惜しむらくは参加者が少なかったことだけど、それはそもそも想定の範囲内だったからまぁ良しとしよう)

しかし、ぶっちゃけそんなことなど全てどうでもよいと思えるくらいの事件というかドラマがその後に起きたのだった。

それは、僕がSくんに対して、今回の分析結果が示唆する仮説の中で最も重要かつ、早急な対応が必要だと思われる内容について説明していたときだった。

突然、アシスタントのNさんから

「先ほどお客さんから、〇〇によって✕✕したというクレームの連絡が入りました!」

という発言があり、それこそがまさにこのとき僕がもっとも懸念されるトラブルとして指摘していた内容そのものだったのだ。

どうやら社内チャットで部内のWさんがNさんに報告してくれたらしい。

僕は全身に鳥肌を立つのを感じながら、Sくんに向かって、

「このタイミングで僕らの耳にこの情報が入ったのって、これこそまさに神様からの啓示じゃないかな?どうやら神様はまだ僕らを見捨ててなかったみたいだね・・。」

と語りかけ、Sくんもちょっと上気した表情でその言葉に頷いた後、そのトラブル対応のために慌てて職場に戻っていったのだった。

まぁ、その後どうなるのかは僕の預かり知らないところだし、あまり期待をするとまたいつものように裏切られるから、それについては何も考えないようにしよう。

それより何より今回、何がいちばん嬉しかったかって、このドラマみたいな展開は、実は神様のおかげでも奇跡でも何でもなくて(まぁその要素もゼロではないとは思うけど)、同じ課題感と問題意識を持ったWさん→Nさん→僕という見事な連係プレーの賜物だったということである。

正直、こんな(僕からすると絶対にありえないような)トラブルを平気で起こすような会社に何の期待もしていないけれど、現場には、まだこういう人たちがちゃんといるという事実には、一縷の希望を見出してもいいのかな、とは思っている。

というわけで、

Nさん、Wさん、本当にありがとう!

というか、

みんな愛してるぜっ!

追伸

PM5:27

今回のトラブルの報告を受けて、早急に商品の仕様を変更するとの一報が入る。

僕はその場で号泣した。

もちろん心の中でだけど。



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