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#ノンフィクションが好き

ノンフィクションへの愛や、好きな作品・作家を語ってください!

急上昇の記事一覧

「風花日和」

古い蔵の二階にあがってびっくり 屋根うらの棟木に墨でくろぐろと 「 明治9年4月13日 第13代 常野與兵衛 建造」 147年まえに建てられた木造二階建て土蔵造り この土蔵は、ペリーが箱館に上陸した22年後に 松前藩と会談を行った場所近くに建てられた 建て主の常野與兵衛は 大町にひらいた茶舗を拠点に 茶業、書店などをひろく営んでいた さらに大火事が頻発する この地で防災に力をそそぎ 函館公園の開設、さらにコレラ予防に 上水道の計画をすすめるなど そのころの街の顔役であ

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悩ましい

また悩ましいお客さんがいらっしゃいました。 OK!カモン! 60代くらいかな?男性。 (あなたのお口元、それは、、、どうなっているのですか?マスクを何枚重ねてますの?) 複数枚の布を厚く重ねたマスクのトップはアベノマスク。 私の目には、重ね付けで盛り上がっているマスクしか目に入ってこない。 菌に対しての、並々ならぬ用心深さなのか?その存在感ありすぎる重ね付けマスクのせいで、男性の話しがなかなか聞き取れない。 『はっ?えっ?はいっ?なんですか?』   (やっと聞き取れたとおも

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グラーブ・ジャームン【1】 乳と糖の方程式

「世界一甘いスイーツ!」 そんな大げさなキャッチコピーを耳にしたことはないだろうか? 世界一がどのような基準で決まっているのか。質量あたりの糖度などといった科学的根拠に基づくものなのか、それとも単にイメージから導き出されたものなのかは定かではないが、いつしかそれが「グラーブ・ジャームンである」として紹介され、定着したように思える。 もちろん、それは日本のメディアやネットが求める分かりやすいキャッチコピーなのだろうが、確かに一口食べてみれば、その大げさな表現があながち間違い

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【知られざるアーティストの記憶】第73話 彼の誕生日に届けたもの

Illustration by 宮﨑英麻 *彼は何も遺さずにひっそりとこの世を去った。 知られざるアーティストが最後の1年2ヶ月で マリに遺した記憶の物語* →全編収録マガジン →前回 第10章 5度目の入院  第73話 彼の誕生日に届けたもの マリは、再発して入院中である彼の68歳の誕生日を祝う言葉をカードにしたためるのに、ずいぶんと迷ったに違いない。一切の不安や暗さを排して、前向きな言葉だけを連ねた。彼のほうは、自らの置かれた状況の中で、このカードに書かれている

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ボーイスカウト〜大人の闇

Facebookの「知り合いかも」にある女性があがってきた。 吐き気がするほどに思い出したくない顔であった。 息子は小学生から中学生までボーイスカウトに所属していた。 ボーイスカウトは、小学2年生以下は『ビーバー隊』、3年生以上になると『カブ隊』に所属し、6年生からは『ボーイ隊』という隊に移行することになっている。 息子が4年生のとき、私はデンリーダーというリーダーを頼まれた。 ボーイスカウトも、野球やサッカーのように保護者が何かしらの役目を果たさなくてはならなかっ

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5/29 横浜フリューゲルスはなぜ消滅しなければならなかったのか

5/29 起きて時間に余裕あるのでまた横になる。 遅刻して今成柔術。 全然動けなくてスパーよくやられるが 動いていたら最後は動けるようになったので とりあえず練習しに行くという事が大事な気がする。 曙橋のカフェドクリエでモーニング食いながら 横浜フリューゲルスはなぜ消滅しなければならなかったのか 読む。 展示会行く為浜松町へ。 行ってみれば新しい発見がある。 途中から腹減って集中力を失った。 新宿駅地下の十割蕎麦食べようとずっと思ってて京王線の地下道歩いたら 昔からあった喫

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「母という呪縛 娘という牢獄」(著・齊藤彩)を読み、毒親問題の原因と「毒が連鎖する」その原因を考えてみた

仕事で毒親問題について調べているときに、齊藤彩さんの著書「母という呪縛 娘という牢獄」の存在を知った。 「滋賀医科大学生母親殺害事件」の加害者である女性を、ジャーナリストの齊藤彩さんが取材し作り上げた渾身の一冊。 本の内容を知るうちに「これは読まねば」となって即購入した。 印象的なのは、何度も出てくる母と娘の生々しいLINEのやりとり。 娘の自由な生き方を一切認めない毒母はLINEでしばしば「あんたは私を不幸のどん底に落とした」「私はだまされた」といった、いかに自分が

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26歳で渡仏 絵を燃やして暖をとる 貧しい修業生活をへて 神秘的な「乳白色の肌」の裸婦像が 絶賛を浴びた 1920年代  モディリアーニとともに “エコール・ド・パリ”の寵児 故国日本 絵の正当な評価を得られぬ 失意と哀しみの日々から フランスに帰化 81歳で異郷に没した

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歴史に消えたパトロン 赤星鉄馬

戦前戦中戦後を生きた赤星鉄馬という人の物語 大富豪というよりも暮らし向きが貴族という言葉の方が似合うように思う。 戦時に財をなした父の様に金に目を向けて生きてほしくないという 母の教えが強く影響していた人物であるように思う。 戦中や戦後に関わった人物が多くいなくなっていくのに どんな気持ちだったのだろうかと思う。 欧米に一緒に渡った長澤鼎がカリフォルニアに残ってワインの製造を して今も一族が残ってワイン農場を経営している話もすごいし 赤星鉄馬が韓国に作った牧場の建物が今も保存

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抽象化して未来を描こう

起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指している橋本なずなです。 5月〆切の文学賞作品、無事投函を終えましたーーー!! 母の死をテーマに書いた今作。 母が亡くなってから四ヶ月で、まだまだ毎日泣くことばかりなのに、本当に私よく頑張った!よく書き上げた! 執筆期間は約一ヵ月、総ページ数は123ページ。 1月頭に書いた小説が執筆期間約2~3ヶ月で101ページだったので、やはり私はノンフィクションが得意なんだな、と改めて感じました。 小説も、実体験から派生させて書いてはい

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5/23 今日聞いたラジオ2選

5/23 起きてコーヒー飲んでエクレア食って 歴史に消えたパトロン 最後まで読む。 戦争で知ってる人みんな死んでしまったというのが悲劇だが アメリカ渡ってワイン作ってる人の末裔が 今もワイン作ってるというのがすごい話だと思う。 貴族は時間がかかるものに手をつけるという話があったが そういう風に世の中出来ているのだろうかと思った。 電車で人のnote読む。 子供が40人の鬼ごっこで最後まで生き残った という話にお子さんものすごい身体能力だなと思う。 フレックスで仕事終わって喫茶

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ベネツィアの仮装フェスティバルでいちばんモテた人とは?

20代後半、イタリアのベネツィアで行なわれる、仮装フェスティバルに参加するというツアーに行ったことがある。 なぜ行ったかというと、旅行代理店に勤めていた妹が、 「参加者が少なくて……。助けて!」 と言ってきたからである。 母、わたし、当時のカレ(のちの初婚の夫)、わたしの友だち、その母と、いろいろ誘って、参加した。 中世のドレスを着て、仮面をかぶって、お姫様の出来上がり。あらまあ! こういうとき、コスプレと同じで、仮装している人はその場でポーズをとったりして、観光客

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娘の旦那が憎い話

先日娘から悲痛な電話を受けた。 旦那さんがまた「離婚だ!」と喚き出したらしくて。 原因は、娘のお金遣いが気に入らないとのことで、「そんな金遣い、病気なん違う?」などと言われ、物を投げ散らかし、「母さんに電話して言う!」と言って出ていき、戻ってからは少しおとなしくなったらしかった。あちらの親御さんも「それくらいのことで離婚なんて」と自分の息子をなだめるようなことを言ってくれたのだろう。 しかし、「子どもの学資保険解約して借金に充てろ!それしか方法ないやろ!でもそうしたらお

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【知られざるアーティストの記憶】第72話 野生動物のような彼とPikale☆くん

Illustration by 宮﨑英麻 *彼は何も遺さずにひっそりとこの世を去った。 知られざるアーティストが最後の1年2ヶ月で マリに遺した記憶の物語* →全編収録マガジン →前回 第10章 5度目の入院  第72話 野生動物のような彼とPikale☆くん 彼が入院した日、マリは淡路島のマホに再び電話をかけた。先日メイに相談しようとしたことについて、マホに直接訊くことにしたのだ。 一通り話を聴いてからマホは、 「イクミさんって、野生動物に近い存在やねん。」 と

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【知られざるアーティストの記憶】第70話 渡された合鍵、そして彼は入院していった

Illustration by 宮﨑英麻 *彼は何も遺さずにひっそりとこの世を去った。 知られざるアーティストが最後の1年2ヶ月で マリに遺した記憶の物語* →全編収録マガジン →前回 第9章 再発  第70話 渡された合鍵、そして彼は入院していった 生前の彼にマリが会わせることのできた友人は数えるほどの人数であった。その一人目は、客として連れて行ったImakokoカフェを除くと、足つぼ師のメイであった。 2021年12月10日、マリは彼と一緒に彼の家の周りの落ち

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『マティス 自由なフォルム』

ロザリオ礼拝堂 昔々、フランスに旅したとき 南仏のロザリオ礼拝堂を訪れたかったが 時間がなくて果たせなかった覚えがある 新国立美術館で その礼拝堂が再現されていると聞き いの一番に駆けつけた マティスは第2次大戦の戦火から逃れるべく ニースから近いヴァンスに移住 そこの修道院の求めで 礼拝堂の立ち上げにたずさわった このとき、マティスは切り絵を制作し 建築家、ガラス工、陶工など さまざまな職能集団を動員した マティスは 「この礼拝堂は、私にとって一生の仕事の集大成で

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ブロックした友人

7〜8年前だと思うのですが、Facebookを通じて趣味繋がりから友達になった女性がいました。 何度かメッセンジャーでやりとりしており、彼女のほうから突然電話をかけてきたのが急接近したきっかけでした。 私はとくに何も考えずに電話を受けたのですが、それがよくありませんでした。 彼女はそれから頻繁に電話をかけてくるようになり、気付けば毎晩かけてくるようになっていました。Facebookにログインした途端に電話が鳴るということもしょっちゅうで、私はログインするのを躊躇するよう

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バルセロナ、油壺、アメリカ

ヘラクレスはギリシャ神話に登場する英雄である。バルセロナの建設は神話にまで遡る。偶然出会ったこの一説に、私は魅了された。「九番目の船」。なんと美しい響きだろう。 単なる伝説、絵空事ではないかもしれない。少年シュリーマンはギリシャ神話に描かれた都市が実在したと信じ、蓄財し、トロイ遺跡を発見した。 バルセロナの由来には異説がある。 どうもこちらが定説とされているようだが、いずれにしても、地中海世界には有史以来、悠久の歴史が息づいている。 私は油壺の由来を想起する。海に臨む

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5/15 歴史に消えたパトロン

起きてコーヒー飲んでサツマイモ食う。 眠くなってラッシュガード着てるのに布団入って電車二本逃したら やる気出て電車乗る。 着いたら人数少な目でフォルスリープやってて 入ったらまあまあできて練習してればできるようになるなと思う。 スパー5本やって今成正和対アルドの激闘をみて仕事へ。 午前中から荷物やる。 晴れてて非常に良い。 昼にオートミール食って最近読み始めた 歴史に消えたパトロン 読む。 主人公の話になる前に父親の話の段階で 父親と一緒にロンドン行った人が新興宗教?に加入し

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チキン・マンチュリアン【2】 インド中華のルーツ探し

一口にインド中華といっても実にさまざまな料理が存在する。そしてその出どころを探っていくと、主に二つのパターンがあることがみえてくる。 まず一つ目は、「チキン・マンチュリアン」に代表される、在インド華僑の手によって創作された中華料理、つまりインド発祥の中華料理である。チキン・マンチュリアンのほかに「ゴビ・マンチュリアン(カリフラワーのマンチュリアン)」といったベジ・バージョンのほか、「シェズワン・チキン」、「マンチョウ・スープ」などが挙げられる。ちなみにマンチョウ・スープとは

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