浜田英揮|immedio

株式会社immedio代表。新卒の三井物産ではIT分野の新規事業を担当。bitFlye…

浜田英揮|immedio

株式会社immedio代表。新卒の三井物産ではIT分野の新規事業を担当。bitFlyerではUS拠点長。2019年にSansanに参画し、Bill One PMM・インサイドセールス副部長。2022年にimmedioを創業。ICC京都2023 SaaS Catapult2位入賞。

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スピードへの拘りは、企業の成長のためというより生き延びるために必要、という話

最近、AI向けGPUで圧倒的なシェアを誇るNVIDIAのCEO Jensen Huangによるスピーチを見ていて、印象的なフレーズがありました。 途中のフレーズは原文では"Remember, either you're running for food or you are running from being food. And oftentimes you can't tell which."なのですが、確かにと。競合を圧倒するつもりで走っていたら、気づけばもっと大きい

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      ある体験の前と後で、人の発言に対する自分の味方が大きく変わる、ということがたまにあります。私の場合、それは以下の言葉でした。 リード・ホフマンはPaypal初期メンバーで、その後LinkedInを創業。上場後投資家としてAirBnbに投資するなど、シリコンバレーの中心的な人物です。起業する前の私は、この言葉に対して全く意味が分からないと思っていました。崖から飛び降りるなんて無謀すぎるし、飛行機だって地上で組み立ててから飛べば良いじゃないかと。しかし起業してみて、この言葉の意

      • immedioがKIQS・1円ストックオプションを出す理由

        immedioは昨年11月に初のストックオプションを発行したのですが、2つの点で先進的な内容だったと思っています。 KIQS(Nstock社が提唱する新しい税制適格SOの雛形)を活用 SOの行使価額(オプションを行使して株を購入する際の価格)を1円に設定 私自身これまでSOを発行する側と受領する側の経験があり、うち1回はアメリカで行っているという背景も、上記の意思決定に至ったのですが、どのような思いでKIQS・1円SOを発行しているのか、纏めてみたいと思います。 スタ

        • シード期の起業家にとって、いかにカスタマーサクセスがありがたく、重要か

          先月openpage藤島さんの、THE MODELはスタートアップに向いているのかという投稿から、CSオワコン論と呼ばれる議論が盛り上がりました。 それに対するCS界隈の反応はプレイドおたけさんのまとめに詳しいのですが、概ね「カスタマーをサクセスさせる機能自体は必要だが、現状のような守備範囲が広すぎるCSは役割が文化・明確化していく」、という感じの意見が多かったかと思います。 CSを営業からの分化と捉えると、人数が少なく状況も日々変わっていくスタートアップにおいてCSって

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          SansanでSaaSを色んな角度で見ていたらSales Techで起業したくなった理由

          私が経営するimmedioは、マーケティングで獲得したリードを効率よく商談化するサービスを提供しているのですが、知人やVCには「なんでSales Techで起業したの?」と聞かれることがあります。Sales Techはどんどん新しいサービスが出てくる領域である一方、事業領域として魅力的でないという見方もあるようです。 Horizontalで、CRMや企業データと言った大きなテーマは出尽くしている 新しい領域が出てきても、既存事業者が進出して早くRed Ocean化しがち

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          0→1の事業を何度もやりたくなってしまうのは何故なのか

          株式会社immedio代表の浜田と申します。2022年4月に起業して、約2年が経ちました。起業は今回が初めてなのですが、実はこれが3回目に取り組む0→1の事業です。新卒で三井物産という大企業に入った私が、なぜ0→1を繰り返すキャリアを歩んでいるのか。前の2回も決して大成功とは言えなかった中で、次はよりによって起業しているのはなぜなのか、自分なりに考えてみました。 私の0→1遍歴Clear Channel Japan(2006年から2009年) アメリカの屋外広告メディア事

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