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ひきこもりの弟 #01 書く理由

27歳から35歳までの8年間ひきこもりだった弟が、昨年、一人暮らしをはじめました。
私たち家族のひきこもり問題ははたから見れば解決しました。
たくさん読んだひきこもりの本ももう必要なくなったし手放そう。メルカリに出そうかな。今この本を必要としている人もきっとたくさんいるだろう。ひきこもりはこの日本に100万人もいるんだから。

自分のそれなりに忙しく楽しい毎日を生きれば良い。
弟が自立した今、私たち家族の問題は解決した。なのになぜかまだ終わっていない気がする。心のどこかに引っ掛かるものがある。
メルカリに出す前に、もう一度この本と、スマホの中の家族のLINEを振り返って、怒涛の半年を記録に残して置こう。
そういえば弟の救出がはじまった頃、twitterのアカウントを作ったのに、一言も呟かなかった。そんな余裕は一切なかった。

この日が来るまで家族は凄まじい思いをしてきました。
家族、それ以上に弟本人が本当に苦しい苦しい8年間だったと思います。
私自身も自分と家族に向き合った8年でもありました。
自分と家族の恥ずかしい情ないところしかないけれど、家族の問題を解決できるのは家族だけなのかもしれない。

ひきこもりも孤立も社会問題。きっと今まさに苦しんでいる人がいると思います。
下手くそな文章でも、noteに残して置くことは意味があるかもしれないと思って書きはじめることにしました。

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