(四柱推命)1982年12月25日生まれの命式の特徴
今回は1982年12月25日生まれのmさんからマシュマロでご依頼がありましたので、早速鑑定してみたいと思います。
この記事では対面鑑定が取れない代わりに、「○○だから性格が○○」という言い方よりも、なるべく五行の説明にあわせて初心者にも「なるほど~」とイメージで納得していただけるような、分かりやすい命式解説を心がけていきたいと思います。
mさんは占いに興味があるようなので、改めて説明する必要は無いかと思いますが、改めて説明しますと、四柱推命や算命学は生年月日より、五行(木火土金水)の相生、相克からそのバランスによって運気の強弱を鑑定する東洋の命術であります。
初心者の方はぱっと見、漢字の表記に惑わされがち(天中殺など)ですが、それらは後世の農歴による吉凶の当て嵌めであって、殊更怯える必要はありません。
長い歴史の風雪に耐えた故事は無視できませんが、現代社会に即してそのまま使えるかどうかはまた別の話となります。
命式のバランス、それは東洋の命理学において最も重要なことの一つです。
季節や天気に吉凶がないように、その人にとって相生だから吉、あるいは相剋があるから凶という解釈は命術ではしないのです。
四季の移ろいや朝夕が感応変化するように、人の人生もまた山あり谷ありで自分自身が変わり、絶え間なく巡ります。
それらの状況を踏まえた上で、建設的に生きるマニュアルになってくれればいいと思っています。
天干、地支と年柱、月柱、日柱
命式の解説のまえに、重要な部分をピックアップして簡単に説明していきます。
天干と地支
天干・・・天干(てんかん)といい、父の星とされ、天から与えられた運命を指します。天干は10種類の十干により表され、上横列に入ります。
地支・・・地支(ちし)といい、母の星とされ、天干の状態を十二支で示したものです。五行の干を支える宿命を指します。なお蔵干(ぞうかん)は地支に胎蔵された十干を表したもので、母子の関係になります。天干の下段に入ります。
年柱・月柱・日柱
年柱・・・右側緑枠は年柱(ねんちゅう)といい、生まれた年の干支を表わします。己の力ではどうしようもない社会の流れというものを強く受ける、生まれてから社会人になるまでの運気で、俗に言われる○○世代という社会的評価の部分に当たります。実家、先祖、両親、先生など。
月柱・・・中央青枠は月柱(げっちゅう)といい、生まれた月の干支を表わします。人生においては成人して中年期までの運気を表し、寒暖乾湿の季節感から社会的な自身の生き方を測ります。才能、仕事、性格など。
日柱・・・左側赤枠は日柱(にっちゅう)といい、生まれた日の干支を表わします。その人のプライベートな空間に当たり、中年期以降から壮年期までに表れやすくなります。その人の個性や結婚生活など。運勢を観るときは最初に本人を表わす日干(日主)の状態から鑑定します。
ちなみに、四柱推命では四柱八字といって、もう一つ「時柱(刻柱)」があります。(今回は生まれ時間が分からないため、説明を省略します(ーー;))
天干地支の横列を”時間概念”とするならば、縦列の四柱は感覚的、本能的に意識する“なわばり”や「パーソナルスペース(公衆、社会、個体、密接)」といった”空間概念”と捉えたら分かりやすいかもしれません。
mさんは冬の壬
改めて命式の解説に入りましょう。
12月25日は寒さ極まる子月(12月22日は冬至)の生まれです。
特徴的なのは「壬水の強さ」です。
全ての干に壬(陽水)があり、子月生まれで月令を得ています。
寒さ厳しい「大海の如き人物」となります。
堤となる「戊土(陽土)」は午と戌で半会しているものの、不安定で脆くも弱く、子午の冲により壬水の勢いで押しつぶされてしまいます。
命式には日干(自分自身)と同じ五行が多く、必然的に「極身旺」となります。(生まれ時間により多少変わりますが)
自星(比肩、劫財)が多い人というのは、世間の良識や道徳に拘束される事を嫌がり、自分の思い通りに好き勝手に生きる傾向が強く、基本的に人に合わせるのが苦手なので、自然と孤独になってしまう傾向にあります。
この場合は自星が強すぎ、人生の波乱万丈が避けられない運命にあります。
自分の人生のために地位や名誉をかなぐり捨てるのもいとわないタイプです。
日柱の「壬午」は胎(天報星)であり、特殊干支とも呼ばれて算命学では「霊感がある」とされることがあります。
しかしながら極身強の壬水💧は午の蔵干である己土を押し流し、丁火🔥とは剋合し、鎮火してしまいます。
察知能力が高いのは間違いではないのですが、裏を返せば、精神性の高さは胎児のような虚弱さでもあるということでもあり、人情も同情もなく、トレンドが先読みできても、悪知恵と打算で潰す関係となり、自己中心的で周囲に汲々とする性癖がいつまで経っても治らないという一面があらわれます。
フェミニストやリベラル的な気質があります。
世間とのギャップに対抗しようと、論理的であるようにみせて、SNSで人を裁いて罪を咎め、刑を執行しようとする性癖は改めたほうがいいでしょう。
大運と歳運による運勢の変動
大運に「戊(陽土)」があります。
俗に言われる「天中殺」や「空亡」の時期に当たりますが、mさんの場合は戊土は過剰な水流をコントロールするために役に立つ存在となります。とはいえ本人からは邪魔な障害としか感じないでしょう。
「偏官(へんかん)」は周囲から行動を促される時期に当たります。
自分が社会を評価して論ずる立場から、次第に求められ評価される立場となります。
mさんの場合は「夫、他我、母性」の権威となります。
しかしワンマンで協調性がないので、世間から受ける窮屈さ(囚獄)に耐えきれずに、新しいトレンドに挑戦し続けるようになるでしょう。
今年は甲辰年であり、漏らす星の「傷官」として木氣🌳が生まれます。
甲木の疎土より、水を留めていた戊土が相剋されます。
一方で大運申と月支子と歳運の辰で水が「三合水局」しています。
さらに水化が進むので、また一波乱ありそうです。
感情が理解できない無機質なロボットが海月の漂えるように、あっちへフラフラ、こっちへフラフラと彷徨い、人の法理を理解しようと、スピリチュアルに傾倒し、真理を見いだそうとします。
時柱をみないとなんとも言えませんが、良い面をあげれば、現実的な声に耳を傾けて、周囲からの支持を拡げることができれば、河口に入る潮波が垂直壁となって河川を逆流するように、ゆくゆくは世間をあっといわせる「革命家的な存在」になれるかもしれません。
あてのない海外での放浪生活など常識や枠に囚われないライフスタイルを謳歌していくのがいいでしょう。
結婚願望はあまりなく、恐らく選択肢すらないでしょうが、50代にかけて水性大過が静まり、性格が丸く穏やかになるので、安定した人間関係が築けるようになります。
人と関わるのが苦手だからといって、トレンドに乗って投資で一気にお金を増やそうとして悪知恵を働かせると痛い目にあいますので、気をつけましょう。「帝旺、劫財」の強い星ですので、自分に裁定できる職業につけば勢いにのって巨万の富を得られるかもしれません。
この手の人はタイプは人生の波乱が避けられません。
大運と歳運で泄星と財星がくると、一気に運気が良くなるので、辛い時期はそれまでのバネだと思って踏ん張るのがいいでしょう。
鑑定して欲しい人は具体的な相談内容を送って下さったら幸いです。
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