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思ったことや考えたこと

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日々暮らしていて、頭にふっと思いついた考えや、人から影響を受けて浮かんできた思考の断片などを書いたもの。
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記事一覧

「ことば」と「きくこと」

ことばのない世界。 想像したことがあるだろうか。 私は、今、当たり前のようにパソコンあるいはスマホを使用してここに文章を記しているが、実はある人たちにとっては、当たり前のことではなかったりする。 私たちは、ことばとことばを交わすことで、日々の意思疎通を行っている。 けれども、この世には、ことばを発することができなくなってしまう病気がいくつかある。 脳卒中、脳腫瘍等の影響で出現する高次脳機能障害の一つ。失語症。 あるいは進行性球麻痺や筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症

「わかる」と「わからない」

土曜日の朝。 二度寝してしまって、夢と現実の間をシーソーみたいに行ったり来たりしている私の耳に、突然夫の声が鳴り響いた。 目をこすりながらぽやんとして起き上がると 「大変だ。つばめが落ちてる」 と告げながら、彼は私の顔も見ずにそそくさと部屋を出て行ってしまった。 私はのそのそとベッドから起き上がり、階段を重だるそうにとんとんと降りてパジャマのまま玄関に向かう。 玄関の扉を開けると夫がビニール手袋を手にはめようとしていた。 ふと足元を見ると丸い物体が玄関マットの上

「あなたの思い出のすまスパ、教えて」に答える②

①があるなら②もあるんですよ。 どうも続けてなのですが。 また記事を書かせてもらいますね。なにせ締め切りが本日までなのです。 (夏休みの宿題みたいになってる感は否めない) ①はこれ。 「あなたの思い出のすまスパ、教えて」に答えた内容となっています。(詳しい内容はこの①に書いてありますので今回は割愛させて頂きます) 一放送につき一記事ということなので、今回はまた別の記事。 前回は戌亥さんとのパーソナリティ時代の話でしたが、今回は次のクールのカニさんとこーたさんの回です

「あなたの思い出のすまスパ、教えて」に答える①

今日が最終日の企画に参加します。 noterさんのピリカさんが主催している企画。 「あなたの思い出のすまスパ、教えて!略して#あなスパ」 ピリカさんが続けていらっしゃるラジオ番組の「すまいるスパイス」がこの度、3周年ということでまずは おめでとうございます!! とお伝えしたいです。(すごいぞ!ぱちぱちぱち!拍手!) そして、そのすまスパ(すまいるスパイスの略称)の中で思い出に残った回をあげてください!とのことで応募要項がこちら。 この3つから選んで応募するそうで

文章のスピード感って?

「ゆっくりしてる」 私はよくそんなことを、私以外の人に言われたりする。 今まで言われた例をあげると ・話し方がゆっくりしている ・動作がゆっくりしている ・思考がゆっくりしている(どんくさい?) 私は誰かにも伝えたが 自分がゆっくりしているつもりはない。 自分にとっては極当たり前の「通常のスピード感」で過ごしている。 なので、このような指摘を受けるたびに「え?そうなの!?」と心の中ではかなり驚いている。 それはともかくとして 夫に最近 「僕の文章は、はやいんだ

キムチを漬けて食べるだけの話ですが、なにか?

唐突ですが お友達がおすすめのキムチの素を先日送ってくれました。 なので、これは白菜キムチを漬けるしかない!と思って白菜を購入。 以前キムチのたれを自分で作って漬けたことが何度かあります。 でも正直、超めんどくさい! って思っちゃいまして。 (キムチっていろんな材料が必要なのよ) いやいや、私も時間に余裕があればいいんですよ。でもね、望んでないのに生き急いでる感じのスピード感なんですよ。毎日が。 もっともっとスローにしたいの。 「スローなブギにしてくれ」なんで

つよくはなれない

毎日さんぽをしている。 今日もする予定ではある。 さんぽをしながら色々と考えている。 過去のことを思い出す。 中学生の頃。 仲良くしていた人に「なんであの子と仲良くするの?」と言われた。 あの子とは。 隣のクラスの立田さん(仮名) 立田さんは女の子で、体型はふくよか。 髪の毛は天然パーマで毛量が多く、肌はつやつやぷっくりしていた。細い目を細めて、にっかりと笑顔を作るのが印象的だった。 彼女はアニメや漫画が好きだった。 私は当時美術部に所属していた。 所属していたとい

言いたいことを選ぶこと

雨降りだ。 我が家は雨音がひびく構造で 静かにしてると雨と私だけの世界になる。 タタン、タンと雨が屋根をノックしている。 私は「誰もいませんよ」と雨に対して居留守を使いたい気持ちである。 さっきまで、娘と話していた。 娘は今日は学校がおやすみで 私もたまたまお仕事がおやすみで 最初はどこか2人で遊びに出かけちゃおうかなと思ってたくらいにはりきる心もあったのだが 今は空気の抜けた風船みたいにしぼんでしまって、しわしわと横たえた気持ちがある。 そんな横たえた.

くま出没情報含む、イベントの告知【ブックカフェと文学フリマのお知らせ】②

前回の記事の続きです。 おさらいですが わたくしくまが 5月の都内のあるイベントに 2度出没しますという 「くま出没注意報」 のお知らせと 出没する2つのイベントの お知らせです! 正直、くま出没はどうでもいいんです。 とにかくこの2つのイベントを 皆様に知って頂きたい! ただ、それだけの思いでございます。 本日は2つ目のイベント 【文学フリマ東京】これはおだんごさんというnoterさんが今回、この「文学フリマ」というイベントに自身の本を初出版するので、

くま出没情報含む、イベントの告知【ブックカフェと文学フリマのお知らせ】①

こんにちは。 春めいてきてすっかり気温もあたたかくなってきました。 突然ですが 春になると出てきますよね。 くまが! 「山菜取り」といった、割と渋めの趣味をお持ちの方はそれほどここにはいないと思いますが (いたらごめんなさい) (ディスってません) 実は……街中にもくまが出現する可能性があるのです。 そして、くまと言っても、今回は私のことです。 私が来月の5月 2ヶ所のイベントに出没しますので その告知をさせて下さい!! この2つのイベントは、必ず楽しい時

いつだってあやふやでつなわたりで

こんな時間に起きている。 たまにはこういうこともある。 夜というのは人の思考をおかしくさせると思う。 夜中に書いたラブレターは朝にちゃんと見直せというのはそういう事だと思う。 10代後半。 フリーターだった頃に、よく夜中に一人起きていた。 しんと静まり返った空気。 結露したひやっとした窓ガラス。 祖母の家の一階の 10畳以上あるお座敷の部屋の片隅の テレビ画面のカラーバーの光が反射する 安いパイプベッドの上で 小さくうずくまっていたあの時間は たぶん私の中の何かをつく

東京BABYLONと東京タワー

若かりし頃にいくつか漫画を読んでいたが、その中でも漫画集団「CLAMP」の本が私は好きだった。 彼女たちの作品を読むきっかけは、当時なかよしで連載が始まった「魔法戦士レイアース」であった。 見開きで描かれた細やかで美麗なイラストに、私は今までの作家陣とは一味違う雰囲気を感じて、幼心にどきどきとしながらページをめくった。ストーリーもRPG風仕立てで、内容も完全な勧善懲悪ではなく、それぞれのキャラクターが背負ったものがあるところに私はずぶずぶと沼にはまるようにのめり込んでいった

世の中はクソリプで構成されているかもしれない件について

編集者の今野良介さんという方がいる。 私の中ではとにかくaiko狂いの方!という印象だが、発信を追っかけている人の1人でもある。 (上のインタビューも「返信」について書かれている興味深い内容である) (noteもされている) その方が先日、Xで嶋津さんとクソリプ大賞を開催していた。 (ダイアログ・デザイナーの嶋津さんも私はnoteでずっとフォローしていたりもする) まず「クソリプ」とはなんじゃらほい?という方はこちらを参照して頂ければいいのかもしれない。 開催され

皆、しばしば悩み、立ち止まり、それでも語る

以前、こんな記事を書いたことがあります。 私はこの本を読んだこと。 そして息子が受けたいじめ...というか暴力についてこの時期は考えていました。 この本の中で「奪われた言葉」という章があります。 傷ついて弱ってしまって追い込まれた人は誰かにSOSを発信することができなくなります。自分の存在をないがしろにされて認められず、他者からの否定を繰り返された人が、自分のことばを取り戻すことは容易なことではありません。 渦中の人がことばを失ってしまうことは決して少ないことではな