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中国人が日本語に挑戦するけど挫折する理由と解決策

日本人が中国語は同じ漢字の言語なので学習しやすいのではと思うのと同じように、中国人も日本語は学習しやすいと思うようです。

日本語を勉強したことがあるという中国人によく会います。

そして、多くの人がまったく習得できていません。

その理由が五十音図です。

ほとんどの中国人は、日本語と言えば平仮名と片仮名させ学べば何とかなると思っているのか必死になって「あいうえお」を勉強します。

そして、難易度の高さと退屈さに嫌気がさして学習を放棄してしまいます。

結果、日本語を学んだことあるよ「あいうえお・かきくけこ~」とか「こにちは・さよなら」とか日本語には違いないけど使いどころのない言葉を披露できるけど、そこまでのレベルでストップ。

残念な結果に終わってる人ばかりです。

ただ、幼稚園くらいの子どもたちになると様子が変わってきます。

五十音図という概念がありませんので、直接会話練習を行っても不安なく繰り返し練習してくれます。

わたしが「おはようございます」と言えば、すぐに「おはようございます」と練習します。

そして、どんどん複雑な言葉を追加していって、表現のバリエーションを増やしていきます。

ある子どもは、一切平仮名も片仮名も読めませんが「先生、今日もお願いします」とか「難しくてわかりません。もう一度言ってください」とか言えます。

またいつの間にか「先生の今日の服はかっこいいです」とか教えてもないのによいしょする言葉も覚えていました。

そして、日本語を話しているうちに、文章も読めるようになり、五十音図で練習をしてはいませんが、平仮名も片仮名も読めるようになりました。

自分が使いたい表現、また使う表現にしぼって練習を繰り返すだけで、ある程度のコミュニケーションが取れるようになるのは面白いです。

ただ、この学習方法にはフィードバックが必要です。

先日、日本ブランドの回転寿司「スシロー」に行って来ました。

最初のころ、店員さんが話す日本語は訛りはあっても正確でした。

例えば「ありがとうございます」とか「またのお越しをお待ちしております」とか言っていましたが、数ヶ月経った現在「ありがgsdgjfdさjkwljfjhた↗」と発音しています。

日本語っぽい何かわからない言語を操っています。

スシローのみならず、市内の日本料理店の店員さんも大抵似非日本語を操りますし、日本の中国料理店の中国人も同様なので、フィードバックがないと段々言語は崩壊に進んでいくのでしょう。

ですから、平仮名の発音をしっかり学んで、読む練習も大事です。

でも、発音練習ばかりをしていると、最初に説明しましたとおり、五十音図をマスターするまえに力尽きてしまうこともあり得るので、実践的な学習が必要でしょう。

そして、良いフィードバックが行える教師が必要だとも思います。

そんなわけで、基礎は大事ですがそこにとらわれすぎるのもダメだし、基礎を軽視するのもダメ。何よりも良い師が必要だってお話でした。

これは言語学習だけに当てはまらない原則のように思います。

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